「夢千代日記」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

夢千代日記の紹介:1985年製作の日本映画。広島で胎内被爆し、余命いくばくもない芸者のもっと生きたいという願いと、彼女と殺人犯の愛を山陰の温泉町を舞台に描く。NHKで3回にわたってドラマ化された『夢千代日記』の完結編。脚本は「天国の駅」の早坂暁、監督は「暗室」の浦山桐郎、撮影は「伽耶子のために」の安藤庄平がそれぞれ担当。

あらすじ動画

夢千代日記の主な出演者

夢千代(永井左千子):吉永小百合 兎:名取裕子 紅:田中好子 菊奴:樹木希林 小夢:斉藤絵里 エンジェル:小田かおる 名村:渡辺裕之 チビ玉三郎:白龍光洋 徳田泰江:三條美紀 山根医師:横内正 木浦晴子:左時枝 山倉のおっちゃん:岸部一徳 運転手:市川好郎 篠原:小島三児 朝子:中島葵 渡辺タマエ:風見章子 山科東窓:浜村純 山科君乃:荒木道子 木浦:前田吟 井上医師:河原崎長一郎 藤森:加藤武 春川桃之介:小川真由美 宗方勝:北大路欣也

夢千代日記のネタバレあらすじ

【起】– 夢千代日記のあらすじ1

夢千代日記のシーン1

画像引用元:YouTube / 夢千代日記トレーラー映像

兵庫県美方郡温泉町の湯村温泉。昭和60年。

永井左千子は湯村温泉の『はる家』で、芸者をしています。名前は「夢千代」です。夢千代は美しい女性ですが、終戦前の広島で母親が原爆に被曝していました。夢千代は母の胎内で被爆した胎内被爆者で、原爆症を発病しています。何年も前から余命宣告をされており、神戸の病院に診察してもらいに行きます。「夢千代日記」は、神戸の医者に見せるために夢千代が書いた、備忘録のようなものでした。

昭和60年2月26日。夢千代は神戸市立市民病院で診察を受けています。

担当の山根医師は夢千代に病状を質問すると、「入院しますか」と声をかけました。それを聞いて夢千代は、自分の容態はそんなに悪いのかと質問します。山根医師が夢千代以外の親族の同席を求めたので、子どものころから母親代わりに面倒をみてくれている、渡辺タマエを呼びました。

医者は夢千代とタマエの前で、「あと半年、もっと早くなるかも」と余命を宣告します。夢千代は血液のガンにかかっているのです。

夢千代は入院を勧める医者を断り、湯村温泉に戻ります。かぎられた命ならば、気心の知れたみんなのいる場所で生きていたいと思ったからです。よく知る土地でまだなにか、し残したことがあるかもしれないと思いながら、夢千代はいつも乗る汽車に乗りました。汽車がトンネルに入ります…。(映画タイトル)

トンネルを抜けると、山陰の景色はこれまでの山陽地方と一変して雪模様でした。薬を服用する水を汲みに、タマエが席を立ちます。汽車の床に落ちたミカンを拾ったタマエは、近くの席に乗り合わせた男性・宗方勝に渡そうとしました。ミカンはその近くにいる少年・チビ玉三郎のものでした。

宗方は女剣劇の旅役者の一員でした。一座の座長・春川桃之介などが乗っています。桃之介は、少年の母でした。

汽車は余部鉄橋を渡ります。夢千代は汽車から飛び降りる女性を目撃しました。女性は手を合わせて落ちて行ったように思います。咄嗟に目撃者を探すと、宗方も見たと言いました。

夢千代はすぐに車掌を呼ぶと、飛び降りた女性がいることを話します。いっしょに証言してもらおうと考えていたのですが、気づくと宗方の姿がありませんでした。

汽車は浜坂駅で停車します。確認すると夢千代の証言を裏付けるかのように、車両に女性の靴とハンドバッグが残っていました。警察が出動し、女性の捜索が開始されます。

夢千代が神戸の病院へ行っているあいだ、『はる家』の芸者仲間は地元でスキーを楽しんでいました。ムードメーカーの菊奴はスキー場で何度も転んでも、凝りずに笑っています。紅はスキー指導員の名村に恋をしたらしく、わざと人のいない場所に滑っていきました。名村が追いかけると紅は転び、「もう少し早うに来てくれると思うとった」と声をかけます。

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