「大コメ騒動」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

大コメ騒動の紹介:2021年製作の日本映画。大正7年に富山県の漁師町から広まった米騒動をモチーフにした時代劇。米価高騰に苦しむ主婦たちは、コメの積み出し阻止を試みるも失敗。騒動が地元の新聞に載り、それを見た大阪の新聞社が陳情する主婦たちを女一揆と大きく書き立て、騒動は全国に広まる。「超高速!参勤交代」を手がけた富山県出身の本木克英監督が、日々の暮らしを守ろうとするおかか(女房)たちが声を上げる様子を活写。主演は「白ゆき姫殺人事件」の井上真央。立川志の輔、左時枝、室井滋など富山県出身の俳優が多数揃う。2021年1月1日より富山県先行公開。

あらすじ動画

大コメ騒動の主な出演者

松浦いと:井上真央 松浦利夫:三浦貴大 松浦タキ:夏木マリ 尾上公作:立川志の輔 水野源蔵:吹越満 水野トキ:鈴木砂羽 小川サチ:舞羽美海 鷲田とみ:左時枝 きみ:柴田理恵 鳥井鈴太郎:木下ほうか 活動家:西村まさ彦 一ノ瀬実:中尾暢樹 沢辺フジ:冨樫真 窪塚俊介 池田雪:工藤遥 ヒサ:吉本実憂 熊澤剛史:内浦純一 黒岩仙太郎:石橋蓮司 清んさのおばば:室井滋

大コメ騒動のネタバレあらすじ

【起】– 大コメ騒動のあらすじ1

大コメ騒動のシーン1

画像引用元:YouTube / 大コメ騒動トレーラー映像

【大正七年(一九一八年)】

それは、あらゆる権利を男が握っていた時代のこと。富山県の漁村では働く女房、通称:「おかか」たちに生活のすべてがゆだねられていました。漁に出る夫の留守をまもるおかかたちたちは、家事や育児だけでなく米俵をハマに担ぎ運ぶ女仲仕の仕事もしています。

松浦いともそのひとりでした。いとは村にある「鷲田米商店」から託された米俵を背負うと、それを浜辺まで背負って歩いていきます。浜辺で男たちが米俵を受け取ると舟に積み込み、沖に停泊している汽船に持っていくのです…。(映画タイトル)

【四月】

地元の海で漁ができるのは、一年中ではありません。富山県で魚が獲れない時期になると、漁師たちは北海道や樺太へ出かせぎに行き何か月も命がけの漁をしていました。夫を見送ったおかかたちは、そのあいだの留守をまもります。

富山県新川。

いとは十七歳で松浦利夫に嫁入りし、今では三人の子どもを持つ母親でした。夫婦と子ども三人、利夫の母・タキと暮らしています。

利夫もご多分に漏れず地元で漁ができなくなったので、出稼ぎに行きます。読み書きができるいとに本を贈った利夫は、「秋になったら帰ってくっから。それまで子どもたちのことを頼む」と言い置くと出かけていきました。いとは子ども三人と義母と残ります。

【三カ月後】

肉体労働の漁師や力仕事をするおかかたちは身体が資本なので、主食であるお米が大事でした。男たちは一回に一升、おかかたちも八合の米を食べていました。当時、とにかく米は彼らの命の源でした。

近所のおかかたちに「トキさんが大変」と聞いたいとは、みんなとともにトキ宅へ急ぎます。トキは夫・水野源蔵と夫婦喧嘩をしていました。源蔵は酒屋で勤めていましたが、そこにいた女中に手を出したことが露見していました。酒屋から追い出された源蔵は、その女中を連れて自宅に戻ってきたのです。

おかかたちは仲間であるトキの味方をしますが、いとは内心驚いていました。源蔵が連れていた女中は、いとの幼馴染・ヒサという女だったのです。源蔵とトキのあいだには娘が二人おり、長女はじきに嫁入りする予定でした。

そこへ村のおかかたちのリーダー的存在、清んさのおばばがやってきました。おばばは源蔵に説教をし、ヒサにはその場を去れと言います。ヒサも居場所がないことを察しており、去りました。あとでいとと話をします。

同じ郷里出身で学問ができたいとが、貧しい漁村に嫁入りして日焼けしていることを、ヒサは嘆きました。

毎日いとたちは米俵を背負っては前かがみに浜まで歩いて運び、わずかな駄賃をもらって生活しています。日当は二十銭で、当時の米の価格も「一升二十銭」。一日働いてようやく、自分の分の米を買える程度でした。

ところが最近、米の値上げが続いていました。少しずつ上がり、今週には「米一升三十三銭」になっています。ここまで値上がりすると米が買えないと、おかかたちは困っていました。どうしてこんなに値上がりしているのかと村に唯一ある鷲田米商店に苦情を言いますが、米商店の妻・鷲田とみも自分の一存で決めたことではないと言います。

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