「大コメ騒動」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【承】– 大コメ騒動のあらすじ2

大コメ騒動のシーン2

画像引用元:YouTube / 大コメ騒動トレーラー映像

新聞を読んだいとは、日本がロシアと戦争を起こしてシベリアに出兵が決まったと知りました。戦地へ向かう兵士らのために米が集められて、政府が米を買い占めて回っているのです。そのために全国的に米が高騰して、値段が上がっているのだと理解しました。

いとはそれをおかかたちに話して聞かせますが、おかかたちは到底納得がいくことではありません。おかかたちが集まると、おばば中心に「米を浜から出すな」と言って騒ぎになります。地元の警察署長・熊澤剛史が来て騒動をおさめます。

さてその富山のおかかたちが米の積み込みをするなと訴えた騒動は、地元「富山日報」で取り上げられて雉になりました。おかかたちはその記事では「魚津細民」と呼称され、騒ぎを起こしたと書かれています。女が権力を持たない時代では珍しいことです。

大阪新報社の編集長・鳥居鈴太郎はその記事を見つけて、話題になりそうだと考えました。社内の若い記者・一ノ瀬実を富山に派遣すると、おかかたちの騒動を取材して記事にあげろと命令します。一ノ瀬はやる気に燃えて富山へ向かいました。

いとの長男・正一郎は十代前半の少年です。池田模範堂という学び舎で、池田雪という女性教諭に学問を教わっていました。おかか仲間・小川サチの娘・おみつも正一郎といっしょに学んでいます。

一ノ瀬はゆきの家に滞在して取材することになりました。厄介になると挨拶をします。

米の高騰は止まらないどころか、シベリア出兵の噂が知られて余計に高騰に拍車をかけました。「米一升三十八銭」という張り紙を見たおかかたちは、米屋に訴えます。貧しい村で暮らす者同士助け合おう、窮状を察してくれと言って米の価格を下げるよう言います。しかし店主の鷲田は取り合わず、「買わないなら帰れ」と追い返しました。それを一ノ瀬は見て、おかかたちに取材をします。

かくなるうえはこの村の権力者である大地主・黒岩仙太郎に掛け合って動いてもらおうと、おかかたちは考えました。黒岩は貿易会社を営み、大富豪でもあります。

同じ頃、黒岩もそれを予想していました。おかかたちに訴えを起こされたらかなわないと考えて、警察署長の熊澤を呼びつけるとなんとかしろとハッパをかけます。熊澤は黒岩に恩義を感じているため、忠誠を誓い騒動を自分がおさめると約束します。

このままでは埒が明かないと考えたおかかたちは、行動に移そうと考えます。みんなで黒岩宅へ行って訴えようと打ち合わせをします。

おばばたちは黒岩宅へ集まると、座り込みをして抗議しました。いとたちも合流して座り込みをする手筈でした。しかしその場へ向かう途中で、仲間の平次郎が逮捕されてしまったのです。女性は相手にされませんが、男ということで逮捕され拘留されました。いとたちは平次郎を返してもらいに警察署へ寄り道をしたため、時間を食いました。

解放してもらった平次郎を連れていとたちも黒岩宅へ行きましたが、熊澤に追い払われたおばばの一団は、逮捕された平次郎を迎えに警察署へ寄り道し合流に手間取ったいとたちの経緯を知らないので、「裏切者」「都合のいいように人を振り回すな」と責めました。いとたちが言い訳しても、聞く耳を持ちませんでした。

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