「大阪ハムレット」のネタバレあらすじと結末の感想

大阪ハムレットの紹介:2009年公開の日本映画。大阪の下町に暮らす家族の日常をユーモラスに描いた作品。森下裕美の漫画が原作。光石富士郎が監督を務め、出演は松坂慶子、岸部一徳など。

大阪ハムレットの主な出演者

久保房子(松坂慶子)、久保孝則(岸部一徳)、久保政司(久野雅弘)、久保行雄(森田直幸)、久保宏基(大塚智哉)、明石由加(加藤夏希)、久保尚典(間寛平)、亜紀(本上まなみ)、ヤエ(白川和子)

大阪ハムレットのネタバレあらすじ

【起】- 大阪ハムレットのあらすじ1

ある日、久保家の父が亡くなります。お葬式が開かれますが、笑いが絶えませんでした。子供たちは深妙な面持ちです。そこへお父ちゃんの弟・孝則がやってきて、泣き続けます。
不良で次男の行雄は、教師のりゅうのすけから、ハムレットだと言われたことに腹を立てます。長男の政司にハムレットのことを聞いて、行雄は図書館で借ります。
病院で働く母・房子は、夜はスナックでアルバイトをします。孝則は久保家にやってきていて、今日はご飯を作りました。激辛すぎて子供たちはカップ麺にします。
行雄は漢字が多いので、辞書片手にハムレットを読みます。結局、悪口ではないかと、銭湯にバットを持って殴り込みます。
りゅうのすけはびびりまくります。そこへ不良たちがやってきて、行雄は叩きのめします。
三男の宏基は、クラスの皆の前で女の子になりたいと、将来の夢を語ります。先生が自宅に来て、房子が説明をします。
房子には年の離れた妹の亜紀がいました。彼女は先月、癌で房子の病院にきました。宏基は亜紀に懐いていました。
亜紀は宏基に女の子になりたいことを相談されます。亜紀もまた、他の人と同じように生きるのは苦手で、自分らしく生きることを諦めませんでした。覚悟が必要だと宏基にアドバイスします。
亜紀は通販で買った人形さんのような服を宏基に見せてあげます。最近、亜紀は小さい頃の夢を見ていて、田舎の海に行きたいと言います。
政司は高校受験を控えていました。大学生に間違われることがあるほど、老けて見られます。
ある日、道の穴にはまりそうになった由加を助けてあげます。道を案内してあげて、その後待ち続けます。偶然を装いジュースをあげますが、由加には2時間もかけた偶然とバレていました。
由加は教育実習生として、東京から大阪に戻ってきました。政司は彼女に大学生だと間違われて、1年生であると話しを合わせます。
カラオケや展望台に一緒に行って、由加は気が利くと政司を褒めます。政司は皆にはおっちゃんくさいと言われると、照れた様子です。
由加はおっちゃんくさい人すきやでと言います。カラオケに行った時、政司は中学の時に流行った曲を聞かれて、飲み物を吹き出してしまいます。
由加は小さい時に、両親が再婚しました。新しい父は、妹ができても隔てなく接してくれました。
しかし、母親がヤキモチをやいてきます。母は、父の子供を産むことができるのよと言ってきます。それから由加は父に甘えられなくなり、孤立するようになっていきました。
由加にとって、父親と恋人は一緒でないと駄目でした。政司は由加から、お父ちゃんになってもらいたいと言われます。

【承】- 大阪ハムレットのあらすじ2

行雄は自分が誰の子なのか悩みます。ほしねずみのあだ名の父が化けて出て来る夢を見ます。
りゅうのすけは、自分で弁当を作ってきていて、女子生徒から彼女を作らんとあかんでと言われます。
その後、行雄がからんできて、何でりゅうのすけと呼ぶのか恐る恐る聞きます。行雄はよしもとさんちの犬に似てるからやと答えます。
再度、行雄はハムレットについて聞きます。りゅうのすけは、悲劇とはそういうものだと恐る恐る説明します。何を言っても怒ってくる行雄に、弁当の具を奪われます。不良がやってきて、行雄は弁当の具を食わせて喧嘩します。
行雄は母が太ったと話しかけます。房子は妊娠して6ヶ月と答え、行雄の口は開いたままです。
悩んだ政司は、由加に会いに行きます。由加は父親のことをあーたんと呼んでいました。そこから始めようと言われて、政司は承諾します。
孝則は家族お揃いのTシャツを買ってきます。政司と行雄はさすがに恥ずかしいと拒絶します。房子はそんな子供たちを引っ叩き、孝則はすいませんと謝ります。
宏基が亜紀の病室を訪ねると、通販で買った服と化粧をして横になっていました。とても綺麗でお人形さんみたいでした。
宏基が何度も呼びますが、彼女に反応はありませんでした。亜紀のお葬式が執り行われます。
宏基は亜紀の遺灰を持って、行雄と共に祖母の家へと向かいます。祖母は宏基にお礼を言います。行雄には大きくなったなと言います。行雄はばばあもちっこくなったなと言い返します。
宏基と行雄は、祖母から房子の子供の頃の話しを聞きます。房子は昔から酒好きで、よく笑う子でした。お父ちゃんが飲み屋に連れて行って、歌っていました。モテてボーイフレンドもたくさんいました。
宏基は亜紀がどんな子だったのか聞きます。亜紀は綺麗なものが好きで、夢見がちな子でした。
亜紀がここの海で泳ぎたかったことから、3人は海に行きます。そこで亜紀の遺灰をまきます。
政司は合宿と嘘をついて、由加と京都へ旅行に行きます。屋形船で花火を見た後、由加は布団で政司を待ちます。
政司はしてもらいたいことがあると言われます。それは絵本を読んでもらうことでした。
由加にとって、寝る時が一番寂しい時でした。政司は母ちゃん譲りの子守唄を歌ってあげます。由加は泣いてしまいます。

【転】- 大阪ハムレットのあらすじ3

子供たちが戻ってくると、孝則が交通整備のアルバイトを始めていました。房子はそろそろ産休をとる頃でした。
宏基のクラスでは、学芸会を何にするのか決めています。シンデレラをやることになり、宝塚の男役をしたい女の子が、王子様役をすることにします。
その子は宏基がシンデレラ役にぴったりだと推薦します。他の子も賛同してくれます。
宏基はシンデレラの服が必要だから、亜紀の服を使いたいと房子に頼みます。房子は涙し、仕立て直してあげることにします。
政司は困った事態に陥ります。なぜなら教育実習生として、政司のクラスに由加がやってきたのです。
教室から逃げ出そうとしますが、由加に見つかって目が合います。由加は大学生って言ったのにと下を向き続けます。受験頑張ってと、カラオケ店から去っていきます。
宏基らが学芸会の練習をしていると、男の子3人が目をつけます。宏基のことをきしょいと言って突き飛ばします。
怖くて泣き続ける宏基に、孝則は一緒に風呂に入ろうと提案します。そして亜紀の言葉を思い出させてあげます。
孝則は次の仕事先を命じられます。土曜日だけはあけて欲しいと頼むと、駄目なら来なくて良いと言われます。あの子には代わりがいないと、首にされても良いと出ていきます。
孝則は早速首になってしまって、房子に謝ります。房子はそんなことかと気にしません。
由加の教育実習が終わり、明日東京に帰ることになります。政司は15も年の離れた老夫婦に話しを聞きます。姉さん女房のお婆ちゃんは、今では上か下なんて関係あらへんと答えます。政司はお辞儀をします。

【結】- 大阪ハムレットのあらすじ4

学芸会当日、政司は愛する人に伝えなあかんことがあるからと、行雄に自分の分も宏基の演技を見てきてくれと頼みます。行雄はきばってこいやと激励します。
行雄は川の縁を歩きながら、ハムレットのことを考えていました。不良が新たな仲間を連れて立ちふさがります。
学芸会は、3人の男の子が宏基のことを冷やかしていました。劇はざわついていて、担任の先生が注意しますが、こけてしまってダメダメです。
宏基は舞台裏で泣き出してしまいます。先生は他の人に代わってもらうかと提案します。しかし、宏基は亜紀ちゃんも頑張ったんやなと、化粧をして続行することを選択します。
政司は駅で由加をおんぶします。そしてあーたんになると決めたことを伝え、由加に嫌われたら生きる意味がないと言います。
3倍も大人になって、由加を抜かしてみせると決意を伝えます。由加は待ってると言って電車に乗ります。
行雄は不良たちとの激闘を制し、良いところにりゅうのすけを見つけます。りゅうのすけの自転車に乗せてもらって、学芸会へと向かいます。
行雄は人間が笑うことと、泣くことが帳尻を合わせてるのだと悩みを解決します。シェイクスピアは面白い奴だと言い、りゅうのすけは賢くなったと行雄を褒めます。しかし、行雄に小突かれます。
宏基は罵声に負けず、笑顔で踊りを披露していきます。観客の大人たちも可愛らしくなって褒め始めます。罵声を言う男の子は、黙って見てろと大人に小突かれます。
政司と行雄が学芸会に到着し、劇は大拍手で終わります。房子と孝則はみっともないほど、立ってお礼をしていきます。それだけ宏基が可愛いのです。劇が終わって、宏基は男の子3人から格好ええなと褒められます。
房子が出産の準備に病院に行きます。孝則は男の子やったら緑、女の子やったら桃色のTシャツにしようと言います。行雄はシンプルでナイスだと褒めます。無事に生まれて、皆が駆け寄ります。
自宅に孝則が仕事から帰ってきます。行雄が赤ちゃんを抱いてベランダに立ちます。ベランダにはTシャツが干してありました。行雄は誰の子でもええやんか、みんなの子やと言います。

みんなの感想

ライターの感想

この映画はラフで心温まり、関西弁を喋る登場人物が特徴的です。房子や祖母の大らかで強い様、また登場人物の皆の魂に響く言葉が心に届きます。
涙あり笑いありと日本の名作映画の一つと言えます。亜紀を慕う宏基の様子に感動し、行雄とりゅうのすけの上下逆な関係が笑いを誘います。
忘れてはならない日本の良き情を見事に表現しています。何度見ても良い作品と思わせてくれる良作です。

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