「天才スピヴェット」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

2013年のフランス・カナダの合同製作映画。監督は「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ。主演はリメイク版の「ポルターガイスト」などのカイル・キャトレット。共演に「ハリーポッターシリーズ」などのヘレナ・ボナム=カーター。

天才的な頭脳を持つ10歳のT・Sスピヴェット。携帯電話の電波もないような田舎の牧場で育ち、その頭脳を持て余していたが、ある日自分の発明がスミソニアンで賞を受けたと連絡を受ける。年齢を明かさず、受賞式に参加することを決めたスピヴェットは1人ワシントンに向かうことを決意する。しかしその気持ちの影には、亡くしたばかりの双子の弟や、家族への複雑な想いがあった。

あらすじ動画

天才スピヴェットの主な出演者

T・S・スピヴェット(カイル・キャトレット)、クレア博士(ヘレナ・ボナム=カーター)、G・H・ジブセン(ジュディ・デイヴィス)、テカムセ・E・スピヴェット(カラム・キース・レニー)、グレーシー(ニーアム・ウィルソン)、レイトン(ジェイコブ・デイヴィーズ)、トゥー・クラウズ(ドミニク・ピノン)、ロイ(リック・マーサー)他

天才スピヴェットのネタバレあらすじ

【起】– 天才スピヴェットのあらすじ1

天才スピヴェットのシーン1

画像引用元:YouTube / 天才スピヴェットトレーラー映像

うちの牧場はモンタナ州ディヴァイドの北、パイオニア山地の谷間にある。交通手段はユニオンパシフィックの貨物列車が通るだけ。午前5時44分と、午前11時53分と、午後5時15分に。ディヴァイドの街は、大陸分水界にある。東側は水が大西洋に流れ、西側は太平洋に流れる。

ある日弟のレイトンと、分水界を洗礼することにしたと、その様子をピンホールカメラで撮っているスピヴェット。

カウボーイのような父は、動くものを撃つのが趣味で、作ってもらったシーソーを乱暴に乗りこなす弟のレイトンを溺愛していた。

僕も無敵になりたかったけど無理な話。

一年前。ビュート歴史博物館。

永久運動の講義を見にきているスピヴェット。講義が終わり一人だけとりわけ大きな拍手を送っている。永久運動の研究は失敗するものと言われているが、若い研究者が挑戦しようとしているはずだと講義が締め括られる。スピヴェットは大いに感銘を受け講義を終えた講師に、自分がその科学の挑戦を受けます!と力強く宣言をしに行く。

8月の午後、姉のグレーシーととうもろこしを剥いていた時に電話がかかってくる。母親が応対するも自分の研究に夢中で、スピヴェットに女の人から電話と適当な引き継ぎしかしてくれない。電話までのルートを3ルート検証し、最も危険(父親がいる時)な父親の部屋を通るルートを選ぶスピヴェット。父の部屋は目を閉じるとカーボーイが土煙を上げて通り過ぎそうなくらいにカーボーイの部屋。レイトンはグリルドチーズサンドの次に父親の部屋が好きだったと感慨にふけるスピヴェット。

電話に出ると相手はスミソニアン大学の次長のジブソンという女性。磁気車輪の発明がベアード賞を受賞したので、スピーチをして欲しいという依頼。

自分ではなく口の不自由な父親が発明したというていで自分が通訳をすると話を進めていくと、頭の中に真実と嘘の分かれ道ができているスピヴェット。嘘の道ではレイトンが進むように指示している。

よく考えたが、賞をいただきにいけないと断り最後まで父親の代弁のふりをして電話を切るスピヴェット。

表に戻るとグレーシーがとうもろこしの皮を全部剥き終わり皮をなめしている。データが台無しだと怒るが、長電話をしているからと逆に怒鳴るグレーシー。NYから取材の依頼の電話だったが断ったというスピヴェットに、グレーシーの頭の中で沢山のグレーシーが話し合いをしている。自分は都会に出られないのにこの変人でバカな弟が都会に行く。本当か嘘かと一気に悲劇のヒロインの芝居に没頭してしまう。

以前、悲劇のヒロインモードのグレーシーが父親に、カウボーイ博物館のような居間はやめて普通の家族が普通の会話ができるような部屋にしようと食事中に提案したことがあったが、父親は無言で持っていたグラスを割って応えた。

スピヴェット曰く、父親は100年産まれてくるのが遅かったが、身も心も考え方もカウボーイだと。会話は必要最低限で、牧場には携帯の受信機もないし、グレーシーの部屋には電話もない。そして、父親は”コオロギも騙せない”と謎の言葉を呟きながらきっかり45秒ごとにウィスキーを飲んでいる。

そしてコオロギや他の昆虫関係は母親の専門で、クレア博士(母親)の人生の大半は小さな生物を観察し、”種”と”亜種"に分けることに費やされている。

父と母が結婚したのは謎で、二人は昼と夜ほど違う。母親が家の外でレイトンの散髪をしながらスピヴェットにシラミのスケッチをするように話していると、シラミが逃げてしまう。後ろで見ていた父親は小さな投げ縄の仕掛けを作ってこれで捕まえればいいと冗談を言う。すると母親は、愚者とは何でも冗談にしてしまうものと悪態をつくが、翌日二人は廊下ですれ違った時に何かの種子を交換したかのようにそっと指先を触れ合った。

キッチンではクレアが電気をバチバチ言わせているトースターに水をかけてダメにする。そのトースターを、棚に載せるクレア。同じように壊れたトースターがタグをつけられて沢山並んでいる。皆はその様子を見て拍手している。

二卵性双生児のレイトン、レイトンには体格が、僕にはニューロンが振り分けられたようだった。

ある日レイトンがクレアに女の子にあんたはエイズだと言われたと言ってきた時に、こう言い返せと、つらつらと文句を考えて伝えるクレア。すると、そんなに覚えられないと言うレイトンにクレアは、じゃあ、黙れデブ!と言いなさいと言うと、嬉しそうに頷くレイトン。

レイトンは去年、銃の事故で死んだと。スピヴェットが納屋で一緒にいて銃の音波を測っていた時に死んでいる。何が起こったのか未だにわからないし、誰もその話をしないと。

小学校での科学の時間。レポートの評価をして回る教師。スピヴェットにはレポートの出来は素晴らしいが主題から外れているためCプラスとの評価。その点については冒頭に触れていると言うスピヴェットに、そもそも科学的に間違っていると否定する教師。スピヴェットも負けじとこの論文をディスカバリー誌に送ったら掲載されたと雑誌を広げる。雑誌を見た教師は感情的にスピヴェットを否定し、靴下を組み違いで履いてきたスピヴェットをバカにする。

スクールバスで帰ってきたスピヴェットを父親が迎えにきていて、水門を開きたいから手を貸してくれと、トラクターに乗り込むスピヴェット。

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