「天秤をゆらす。田宮青島3」のネタバレあらすじと結末の感想

天秤をゆらす。の紹介:2016年12月23日公開の日本映画。万年モラトリアムなダメ男2人の成長物語「カニを喰べる。」「羊をかぞえる。」に続くシリーズ第3弾。前作で田宮と青島を騒動に巻き込んだ丸井にスポットを当てる。温泉旅行に出かけた3人は森の中で死体を発見する。さらに丸井は2人とはぐれてしまい……。

予告動画

天秤をゆらす。田宮青島3の主な出演者

丸井裕之(廣瀬智紀)、田宮治(染谷俊之)、青島豪志(赤澤燈)、少年B(三谷鱗太郎)、少年A(石野湘太)、死体〔のち、ゾンビ〕(平野常次郎)、佃(加藤啓)、富士見(塩川渉)

天秤をゆらす。田宮青島3のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①丸井に誘われて温泉秘湯の旅に出た田宮と青島は、途中に立ち寄ったそば屋で佃という男のリュックと丸井の荷物を間違える。佃のリュックには現金1億円、しかも森には死体が。佃はヘルプとして殺し屋・富士見を呼ぶ。 ②森では少年2人が先生の病気を治すために、ガイコツの滝を探していた。田宮、青島、丸井はタイムパトロール隊と偽り、少年たちを助け、佃を倒した。富士見は丸井と同級生、少年たちは田宮と青島の小学時代の姿だった。

【起】- 天秤をゆらす。田宮青島3のあらすじ1

田宮治と青島豪志は中学時代、野球部で同窓だった腐れ縁の男同士です。
田宮は専門学校を辞めてぶらぶらと、青島は大学を辞めてぶらぶらと、ともにフリーターのような生活をして暮らしています。
以前、青島が白い軽トラックを調達して田宮を誘い、富山県までカニを食べにいくツアーを行ないました。所持金は少ないながらも、ちょっとした旅行を楽しみました(映画『カニを喰べる』参照)…。
その1年後の夏には、28歳になった田宮と青島は、謎の少女・カンナを通して借金取りのヤクザに追われる、丸井裕之という男と出会います。
「連帯責任」という形でなんとなく丸井の借金を返す手伝いをした2人は、丸井と親しくなりました。カンナは交通事故死した幽霊で、無事に成仏します。
丸井の借金は、落ちてきた隕石に値がついて返済できました(映画『羊をかぞえる。』参照)…。

…小学生の少年2人が学校を抜け出して、リュックを背負って山道のトンネルに向かいます。
彼らは手作りの地図を参考にし、何かを探しているようです…。

…田宮と青島、丸井は山道を歩いていました。
山中、田宮と青島は競馬で賭けたオトボケドンキーが、出走後に落馬したことで嘆いています。
(注:前作品でオトボケドンキーに賭けて、3万円を600万円にしたという経緯がある)
田宮も青島も、まだフリーターです。借金を返した丸井も、1年前に銀行員を辞めてからは、ずっとフリーターのままでした。
彼らが山中を歩いているのには、理由がありました。商店街の福引で丸井が温泉旅行を当てて、田宮と青島を誘ったのです。
目的地は「秘湯」と呼ばれるだけあり、山奥にありました。1泊だけの旅行なのに、丸井は大荷物を赤いリュックに入れています。

後ろ向きに坂道をのぼる丸井を見た田宮と青島は、「こうすると楽に感じる、『丸井歩き』」と言われ、同じように後ろ向きに坂道をのぼりました。本当に、楽に感じるそうです。
3人は後ろ向きで坂をのぼっていたために、背後を2人の少年が横断していったのに、気付きませんでした。
青島はしきりに「ここ、来たことがあるような」と言うのですが、田宮は「デジャヴって奴か」と頭ごなしに否定します。
田宮と青島が口論になり、丸井が仲裁に入りました。かりかりするのは空腹のせいだと言い、そば屋に行こうと言います。

匂いにつられて行ったそば処『どうひら』でも、まだ田宮と青島は揉めていました。
丸井は手品をして、2人の気をそらせます。
丸井は映画監督になるという夢を持っていました。このたび、手品師が主人公のシナリオを書くつもりで、手品師に半年取材するうちに、手品を覚えたそうです。
そばを食べながら、丸井は「2人はいつも喧嘩してるのに、いつも一緒にいますよね」と、田宮と青島の腐れ縁に感心します。
食べている最中でも田宮と青島は口論を続け、田宮が投げたおしぼりが、青島の後ろにいる眼鏡をかけた男性・佃に当たりました。
佃は気を悪くするわけでもなく、早々に店を出ようとしますが、青島が田宮に「他人に迷惑かけちゃダメでしょ」とからかったためにつかみ合いになり、佃を巻き込んで3人で倒れます。
見かねた丸井が、佃のリュックを渡しますが、それは厳密には丸井のリュックでした。同じ大きさの赤いリュックだったため、取りちがえてしまったのです。
知らないまま、佃は店を出ていきました。

そば屋を出た3人は、「秘湯 近道」と書かれた看板の方角へ行きます。森の中へ入ることになります。
本当はその看板は、先に少年2人が体当たりしたために、方角が違ってしまっているのですが、当然3人はそれを知りません。
山道に入るや否や、丸井が落とし穴にはまりました。そばに「イノシシの罠 注意」と書かれています。

【承】- 天秤をゆらす。田宮青島3のあらすじ2

無計画に森の中へ入ったために、3人は遭難してしまいました。携帯も圏外で繋がりません。
田宮と青島がまた揉め始めますが、「俺達、人生でも普通の道を歩いてないじゃないですか」という丸井の言葉で、納得しました。
大きめの動物の唸り声が聞こえ、そばに「クマ出没注意」の札があったことで、丸井が動転します。
しがみついた木の根元に、拳銃が落ちていました。丸井は拾います。

おもちゃの銃だと思っていたのですが、本物でした。銃を撃ってみて気持ち良かったという丸井の言葉を受けて、田宮と青島も撃ってみます。
興奮しながら開けた場所に出ると、そこに白いスーツを着た男性の死体がありました。
3人は、自分たちが撃ったのかもしれないと、動揺します。
いや、誰かが先に殺して、その後に銃を捨てたのだろうという意見が出ました。
銃を確認してみると、3発が空の薬莢(丸井、田宮、青島が撃ったもの)で、3発は使われていないものでした。
この中に撃った犯人がいると3人は大騒ぎし、丸井が尻もちをついた拍子に、リュックの中身が出てきます。
中身は現金で1億円ありました。佃の持ち物です。
ここでやっと丸井は、佃と荷物を取り間違えたことに気付きました。
山分けしようかと話している時に、人が近づく気配がしたので、3人は急いで現金をリュックにしまい、逃げます。丸井はまたイノシシの落とし穴に落ちました。

やってきたのは佃でした。死体を見つけても、動転しません。
なぜならば、殺したのは佃だからです。

3人はちりぢりに逃げ、青島と田宮は合流しました。会えて嬉しく覆います。
少年2人は探検途中で、落とし穴にはまった丸井を見つけ、助けました。しかし少年たちに「捕虜」として扱われます。
「大人は信用ならない」として、少年たちは丸井を幹に縄でしばりつけると、尋問を開始しました。
「28歳でフリーター、最悪じゃん」と言われ、丸井はがっくりします。
少年2人はこの森の奥にある、「ガイコツの滝」を探していました。
なぜここにいると質問された丸井は、ギザギザ森の奥の秘湯に行こうとしたと答えますが、くすぐられるという拷問を受けます。
丸井が身をよじると、大量の札束が出てきたので、丸井は先ほどのことを思い出しました。
少年2人を連れて死体のところへ行き、顔に白い布をかぶせます。
丸井は警察に自首するつもりでした。金は落とし物として、警察に届けるつもりです。

しかし少年2人は、捕虜の丸井を解放したがりませんでした。
少年2人は「明日までにガイコツの滝を見つけるというミッションを、コンプリートせねばならない」と主張し、見つけるまで帰らないつもりでいるそうです。
なぜそこに行きたいのかは、少年たちは言いませんでした。
丸井は捕虜役を続けることにします。
それを聞いて喜んだ少年たちは、丸井にカードゲームの「死者蘇生のカード」をプレゼントしました。
丸井はそれを死体の胸に置き、手を合わせます。少年たちも手を合わせました。

佃は樹上にのぼって電波を拾い、腕の良い助っ人を寄越してくれと電話します。
殺し屋でも構わないと言って、電話を切りました。
また口論している田宮と青島を見つけた佃は、リュックのことを質問します。
田宮たちが中身を知っていると気付いた佃は豹変し、銃を取り出しました。1億円を返せと言います。
丸井のところへ案内しろと言われますが、田宮も青島も絶賛迷子中なのです。

【転】- 天秤をゆらす。田宮青島3のあらすじ3

佃が靴ひもを結ぶ間に、田宮と青島は逃げようとしました。佃は発砲し、2人を止めます。
道案内に必要なのは1人なので、なんだったら片方を殺そうと言っていると、佃は落とし穴に落ちました。田宮と青島は逃げ、丸井を探すことにします。

車道から迷うことなくまっすぐ歩いてきた、黒いスーツの男の殺し屋・富士見が佃を見つけ、穴から助け出しました。
富士見はその後、死体に土をかけて隠匿します。

夜。
ガイコツの滝を見つけられず、少年2人は弱気になっていました。
丸井は元気づけるために、自分は未来からやってきたタイムパトロール隊なのだと言います。
少年たちは信じませんでしたが、丸井が手品を披露すると感心しました。
問われるまま丸井は、300年後の未来のネオ東京から来たと嘘をつきます。
そして必ず滝は見つかると断言しました。

少年たちが滝を探しているのは、大好きなキョウコ先生を助けるためでした。
キョウコ先生はずっと病院に入院しており、2人は助けたいと思っているのです。
ガイコツの滝には、弱った動物たちが集まるそうです。そこに集まったシカの角を煎じて飲ませると、どんな病気でも治る…それを聞いて、少年たちはガイコツの滝を探していました。

丸井がタイムパトロール隊と信じた少年たちは、丸井を隊長に任命します。
仲間となった証として、バッヂをプレゼントしました。丸井はそれを胸ポケットに入れます。
夜空を見上げた少年たちと丸井は、星空を見ます。
ひときわ赤く見えるのはさそり座のアンタレスで、太陽の600倍もの大きさを持つ星でした。
「てんびん座」を見つけた丸井は、てんびん座の天秤は正義と時間をはかるためにあるのだと説明します。
(ここが本作品のタイトルの所以)

翌朝。
移動し始めた丸井と少年たちは、クマと遭遇しました。丸井はリュックを置いて逃げます。
そこへ佃と富士見がやってきて、丸井を銃で脅しました。リュックを置いてきたと丸井は答えます。
富士見が丸井をじっと見ると、再会を喜びました。2人は同窓生でした。
お互いどうしてると言い、富士見は「今こんな感じの仕事(殺し屋)」と答え、丸井は「銀行員を辞めて今はフリーター」と答えようとしました。
しかし「タイムパトロール隊」と信じている少年たちの手前、富士見に近づいて耳打ちで教えます。(相変わらず、このへんがゆるゆる)
リュックの場所を教えるために移動した2人は、「大きな木の辺り」と言います。
佃が木に近づき、落とし穴に落ちました。富士見は佃を心配して駆け寄り、その隙に丸井と少年たちは逃げます。
逃げた少年たちは、「あの人たちは時間犯罪者?」と丸井に聞き、次に見つけたらやっつけようと言いました。

その頃、富士見に土をかぶせられたはずの死体が、「死者蘇生のカード」によって復活していました。ゾンビです。

スズメバチの巣を見つけた丸井と少年たちは、それを避けて小さな川を渡ります。
その後、湖のそばまで出ましたが、ガイコツの滝は見つかりません。
丸井が探しに行っている間に、少年2人は揉めて少年Aが立ち去りました。
戻ってきた丸井は少年Bに、「連れ戻そう。友だちなんでしょ」と声をかけます。

少年Aを見た青島は「うそだろ?」と言い、あとをつけます。
丸井と少年Bは車道に出ましたが、少年Aを探すために戻りました。
少年Aは佃と富士見に会い、丸井の居場所を聞かれます。指をさした方向に佃と富士見は去って行き、青島が少年Aの前に「タイムパトロール隊だ」と姿を現しました。

【結】- 天秤をゆらす。田宮青島3のあらすじ4

丸井と少年Bは、何かの保養所を見つけます。
中に入ると絵があり、そこにガイコツの滝の場所が書かれていました。現在地のすぐ近くです。
喜ぶ2人の前に、佃と富士見が現れました。銃を向ける富士見に、丸井は「社会の窓からこんにちはしてる」と指摘し、逃げようとしますが、追いつめられます。
絶体絶命の丸井と少年Bでしたが、そこへ少年Aが爆竹搭載のラジコンカーを走らせ、2人を救出しました。青島が奥に罠を仕掛けますが、佃と富士見はすぐ戻ってきます。
そこへゾンビが現れました。丸井も少年たちも驚きますが、佃と富士見もびっくりです。
銃で撃ってもゾンビは倒れません。
富士見がゾンビの足止めに残り、佃が丸井たちを追うことにしました。

そこへ田宮が現れますが、田宮を無視して丸井と少年たちは通過していきます。
少年たちの落とし物、リコーダーを田宮が拾いました。
青島が田宮に「次はお前の番だぞ」と言います。

逃避行のどさくさで、丸井は現金の入った赤いリュックを手に入れていました。
少年Bを人質にとった佃が、丸井の現金と交換しようとします。
佃が丸井を撃ちました。丸井は倒れ、佃は少年たちも撃とうとしますが、その時リコーダーの音がします。
田宮と青島が現れると、撃たれた筈の丸井も無事でした。銃弾はバッヂに当たって、丸井は無傷です。
佃を田宮と青島が挑発していると、ゾンビと富士見がやってきました。ゾンビがリュックを持って追いかけてきます。

逃げた先に、クマがいました。みんなは動かず静かにして、クマに気付かれないようにします。
丸井がしゃっくりを始め、富士見がかばいました。富士見が丸井を押し倒した感じになって、2人が「恥ずかしいー」となっていると、ゾンビが現れます。
ゾンビとクマが対決を始め、どうやらグロテスクな展開になっているようです。
対決を映さず、それを見ている田宮たちの反応で、それがうかがえます。
どうやらクマが勝利したようで、みんなは「クマ、強えー」と感動しました。
ふと正気に戻った佃に対し、丸井が手品で誤魔化そうとします。
佃が威嚇射撃で上に発砲すると、そこにはスズメバチの巣がありました。巣が落ちて佃の顔を覆い、佃は落とし穴に落ちます。
佃がダウンしたので、富士見は丸井側につきました。

田宮と青島は「よかった、あの時と一緒だ」と胸をなでおろしました。
リュックはクマが持ち去ります。
(少年Aは青島、少年Bは田宮のそれぞれ少年時代らしい)

6人はその後、ガイコツの滝に行きました。手分けしてシカの角を探します。
滝のところで田宮が、落ちたシカの角を見つけました。
みんな喜びます。

車道に出た一同は、別れの時を迎えます。
まず富士見が、丸井に別れを告げました。これからクマ退治に行くそうです。
富士見は「来年同窓会があるって、行く?」と聞き、丸井は行くと答えました。
トンネルのところで、少年2人と別れました。
少年2人は自分たちの将来のことを聞きたがりますが、丸井が「今は秘密。でも、正直でまっすぐな人になってます」と答えます。
2人はトンネルを走って去りました。

少年たちを見送りながら、田宮と青島は丸井に、キョウコ先生は助からなかったと言います。
すでに4日前に亡くなっていたそうです。
それを聞いた丸井は、「でも助けられるのかも。未来は努力すれば変えられる」と言いました。田宮と青島は納得し、少年たちに今一度「がんばれー」と声をかけます。
保養所の脇の木の下に埋められたタイムカプセルを開け、田宮、青島、丸井はバスで帰りました。
口を開けば喧嘩ばかりの田宮と青島が、寄り添って眠るのを見た丸井は、自分も窓ガラスに顔を寄せて眠ります。

みんなの感想

ライターの感想

ただカニを食べにいくつもりが、どんどん脱線して行く第1弾。
実はカンナという少女が幽霊だったというオチつきの、でもちっとも怖くないゆるゆるの第2弾。
そしてまさかの、パラレルワールドものの第3弾。もうこうなりゃ、ゾンビが出たっておかしくない。
いまだかつて、ここまで怖くないゾンビがいただろうか(笑)。しかもクマに負けてるし。
この脱力具合は本当にどの作品も絶妙。
どうやって彼らが生計を立てているのかからスタートして、突っ込みどころは満載なのだけど、とにかく面白い。
第4弾にして完結編の『逃げた魚はおよいでる。』は公開間近。楽しみ。

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