「完全なる飼育9 etude」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

完全なる飼育 étudeの紹介:2020年製作の日本映画。数々の衝撃作を送り出してきた「完全なる飼育」シリーズ第9弾。演劇界の寵児として一世を風靡するも観客動員が伸び悩んでいる女性演出家・小泉彩乃。公演初日2日前に主演俳優が突然降板してしまい、代役のオーディションを行ったところ、篠田蒼という青年が現れ……。出演は「変態だ」の月船さらら、「プリンシパル 恋する私はヒロインですか?」の市川知宏。監督は、木村大作、降旗康男といった監督のもとで助監督を務めてきた加藤卓哉。

あらすじ動画

完全なる飼育9 etudeの主な出演者

小泉彩乃:月船さらら 篠田蒼:市川知宏 大原早苗:金野美穂 落合茂:寺中寿之 今村直美:永井すみれ 野崎優子:松井るな 少女:江明赫 少女:彭靖悅 白山亮太:三船力也 後藤田義政:竹中直人

完全なる飼育9 etudeのネタバレあらすじ

【起】– 完全なる飼育9 etudeのあらすじ1

完全なる飼育9 etudeのシーン1

画像引用元:YouTube / 完全なる飼育9 etudeトレーラー映像

浜辺に波が打ち寄せています。その海岸に向かって歩いて行く、ひとりの男の後ろ姿が映ります…。

街の片隅に、天道芸術劇場という名の劇場があります。そこには「完全なる飼育」という舞台劇のポスターが掲げられていました。しかし劇場のなかでは怒声が響いています。

大声を出しているのは、劇の演出家・小泉彩乃でした。「完全なる飼育」の上演を明後日に控えているのですが、舞台の主演俳優の白山亮太が突然降板したのです。彩乃は代役を募ってオーディションをしていましたが、ふさわしい人物が見つかっていませんでした。

舞台関係者の落合茂が、このままでは舞台が中止になってしまうと困惑します。しかし彩乃は妥協する気がなく「公演は中止」という決断を下そうとしました。そこへひとりの男が駆け込んできます。

男は篠田蒼(あおい)と名乗ると、彩乃のファンだと言いました。そして舞台の上で台本のセリフを語り始めます。彩乃はその声に興味を持ちましたが、演技を中断させます。

それでも役に食らいつきたい蒼が「どんな石にでも齧りつきます」と言ったので、彩乃は「裸になれる? 3回まわってワンと言ってみてよ」と挑発しました。蒼はむっとしますが、「そういう口先だけの生き方が、芝居にも出てるのよ」と綾乃に言われた蒼は、服を脱いで指示されたとおりまわってワンと言います。

彩乃は蒼の演技を見てやると言い、「私を裏切らないでね」と声をかけました。

机の上に置かれた脚本に、「etude」という文字が加わります。(映画タイトル)

彩乃は前衛的な作風で、演劇界の寵児として一世を風靡した演出家でした。イギリスでおこなった公演は世界中にも知られ、一気に彩乃の名は知られていました。しかし最近は作品にキレがなく、落ち目になってきていました。今回は4年ぶりの完全新作を上演するということです。

彩乃は厳しい演技をつけることで知られていました。彩乃の指導で精神的に追い込まれる俳優も多く、それも嫌われる原因となっています。主演の白山亮太も、彩乃の厳しい指導についていけず降板したのでした。

その彩乃の厳しい舞台稽古が始まります。

今回の作品「完全なる飼育」は江戸時代を舞台にしています。主人公の安次郎(あんじろう)は刀鍛冶の天才でしたが、妻・お富を殺されて以来落ちぶれて家に閉じこもっていました。復讐に燃えた安次郎はやがて妻の血を練り込んだ刀をつくりました。お富の仇(かたき)である藩主・島津家の娘・菊姫をさらってきて捕らえ、飼育することで菊姫の完全な愛情を得ようとするという話でした。

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