映画:家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のように

「家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のように」のネタバレあらすじと結末

家族はつらいよⅢ3 妻よ薔薇のようにの紹介:2018年5月25日公開の日本映画。巨匠・山田洋次監督によるホームコメディの第3弾。主婦の史枝の家出により、三世代が暮らす平田家の面々が新たな騒動に巻き込まれていくさまがつづられる。一家の主である周造を橋爪功、その妻・富子を吉行和子が演じるなど、個性派キャスト8人が再集結し、独特のテンポで繰り広げられるエピソードが笑いを誘う。

あらすじ動画

家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにの主な出演者

平田周造(橋爪功)、平田富子(吉行和子)、平田幸之助(西村まさ彦)、平田史枝(夏川結衣)、金井成子(中嶋朋子)、金井泰蔵(林家正蔵)、平田庄太(妻夫木聡)、平田憲子(蒼井優)、女将・かよ(風吹ジュン)、角田(小林稔侍)、新米巡査・中村(藤山扇治郎)、平田謙一(大沼柚希)、平田信介(小林颯)、タクシー運転手(笑福亭鶴瓶)

家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①空き巣に金を盗まれたことで、史枝が急な出費のために「へそくり」していたことが発覚、幸之助が激怒する。主婦をばかにした言い草に傷ついた史枝は家出。 ②強情な幸之助に対し、家族たちは説得を試みる。幸之助は史枝を迎えに行く決意をし、茂田井の史枝の実家へ。史枝が戻ってきて大団円。

【起】- 家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにのあらすじ1

家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにのシーン1 神奈川県横浜市青葉区美しが丘。
閑静な住宅街に、今どきはすっかり珍しくなった、三世代で同居する平田家がありました。
73歳の平田周造は、一流の大谷商事に勤務して2男1女を立派に育て上げました。子どもたちも皆成人し、今は楽隠居の身分です。酒、煙草、ギャンブルもほどほど行ない、ゴルフも楽しむ身分でした。
そのかたわらで、妻の富子は夫・周造を立てながら暮らしていました。子どもたちが手を離れた現在は、創作教室のカルチャースクールに通っています。


・平田周造…70代後半、平田家の大黒柱(のつもり)。長男・幸之助と同居しているが、自分が建てた家のあるじだと思っている。亭主関白で家のことは全くしない。悪気はないのだが口が悪く、そのために人を傷つけるということをあまり気付かない。車の運転が趣味だったが、前作(『家族はつらいよ2』)の後、免許は返上した模様。
・平田富子…周造の妻。周造のお世話を焼き、3人の子どもたちを育てて、現在は創作教室で趣味の小説を書いている。有閑マダムの集まりの文章教室は、文章磨きよりも、マダムたちが先生をからかうことが常態化している。
・平田幸之助…50代前半、周造らの長男。会社勤務。周造と仲が悪くて衝突ばかりするが、実はそぶりは周造そっくり。よき父であろうと試みているが、空振りに終わること多し。
・平田史枝…幸之助の妻、平田家の嫁にあたる。富子と一緒になって家のことを取り仕切るが、いかんせん家族の数が多いので、苦労も多い。
・金井成子(しげこ)…周造らの長女。今は泰蔵と結婚し、税理士事務所を開いている。税理士として活躍するインテリ女性。娘の加奈はピアノを習っている。
・金井泰蔵…成子と結婚して金井税理士事務所を開いているものの、実質的には「髪結いの亭主(妻に稼ぎを任せている)」状態。しかしそれを指摘されると怒る。
・平田庄太…周造らの次男。ピアノ調律師。看護師の憲子との結婚も順調。
・平田憲子…庄太の妻。看護師。福岡の博多出身。介護が必要な祖母と、祖母の介護に疲れる母のところへ時々顔を出す。父は母と離婚後、博多にいる。
・平田謙一…長男・幸之助と史枝の息子。野球好き。
・平田信介…長男・幸之助と史枝の息子。兄が好き。

(注:前作の映画『家族はつらいよ2』から、さらに年月が経過した模様。
周造は運転免許を返上し、現在は車を運転していない。
前作『家族はつらいよ2』で、謙一は「今度中3になる」という設定であった。
今作品では、「来年受験」と言っているので、半年ほどしか経過していない可能性もある)


幸之助と史枝の家では、幸之助が給料をぜんぶ家庭に入れるのではなく、毎月決まった額を史枝に渡す形式です。
これは幸之助の父・周造の時代から、受け継がれたものでした。

三世代の朝は忙しいものです。
家族全員の朝食を作り、みんなを見送ると、やっと史枝ひとりの時間が持てるのです。
周造は医者の同級生・角田とゴルフに行くと言い、富子はカルチャースクールに出かける予定でした。

【承】- 家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにのあらすじ2

家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにのシーン2 子どもたちも前ほど手がかからなくなり、史枝もカルチャースクールに通いたいなと、思わなくはありません。
史枝がもし教室へ行くならば、フラメンコ教室だと思っていました。学生時代に経験があるからです。
実は先日、夫・幸之助にもちらっと相談したのですが、幸之助は相手にせず「年齢を考えろ」の一言だけでした。


家族を見送った史枝が遅れて朝食をとっていると、青葉公園派出所の新米警官・中村が訪問します。
中村巡査は、最近この界隈で空き巣が多いということを、ビラを配りながら注意喚起しました。
一緒に話を聞いていた主婦仲間も、これから二子玉川でパートがあるからと言って、去って行きます。
ひとり残された史枝は、疎外感を覚えます。


その夜、富子は史枝に「言いたいことがあれば、幸之助に言いなさい」とアドバイスしました。
最近、幸之助はますます父・周造に似てきており、発言内容や挙措動作、振る舞いが頑固な父のそれと重なります。
史枝は「働きに出たい」と言いました。自分の力で金を稼いでみたいそうです。
しかし現状ではそれも無理だろうと嘆く史枝を、庄太や憲子、富子が慰めます。


翌日。
いつものように家族を見送った史枝が洗濯、掃除、家事を済ませた後、2階の部屋でマリーゴールドの鉢植えを見ながら、椅子に腰かけました。
少しの休憩のつもりだったのですが、史枝はついうたたねをしてしまいます。
その間に、来客がありました。史枝は眠っていて気付きません。
来客は空き巣でした。食器棚や冷蔵庫を物色し、冷凍庫に入れてあったへそくりを見つけて持ち去ります。
空き巣が立ち去る時、2階から降りてきた史枝と鉢合わせました。
史枝は息が止まるほど怯え、空き巣もそそくさとその場を去ります。

空き巣が入ったことで、史枝は警察から事情聴取されました。
被害を問われて、仕方なく史枝はへそくりのことを話します。
へそくりは、「いざというときのために」取っておいたものでした。決して自分のために使うつもりではありません。
へそくりの金額は40万あまりでした。

事件とともにへそくりの存在が発覚し、幸之助は激怒します。
「どこの奥さんでもやってること」と、妹の成子(しげこ)が史枝の味方をしますが、幸之助は聞く耳を持ちません。
「家のことに口を出すな」と激怒し、他人扱いされた成子は怒って帰りました。

その後も怒った幸之助は、史枝に嫌味を言います。
「俺が仕事してる間に、お前は昼寝か」
「結局俺が稼いだ金を、ピンハネしてたんだろ」
このことばは史枝を深く傷つけます。

【転】- 家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにのあらすじ3

家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにのシーン3 翌日。
周造と富子は、先祖の墓参りに行きました。
周造の実家は瀬戸内海の小島にあります。
その際に、周造と富子の間で、ちょっとした小競り合いがありました。
富子は周造と同じ墓に入りたくないと言うのです。

富子は「死んだあとくらい、自由になりたい」と言い、カルチャースクールで意気投合している女性仲間3人(富子も入れると4人)と、共同でお墓に入ろうと考えていました。
初めてそれを聞かされて、周造は大いにショックを受けます。


周造と富子が帰宅すると、平田家が大変なことになっていました。
史枝が家出したのです。
一同が揃い、どこへ家出したのかという話題になりました。
おずおずと憲子が、知っていると口にします。
他言無用で…という史枝の触れこみで、茂田井(もたい)の、現在は無人の実家にいるとのことでした。
行き先が分かり、一同はとりあえずほっとします。

一同は幸之助に「謝れ」と詰め寄りますが、幸之助は憮然としました。
「俺は被害者だ」と幸之助は主張し、怒って衝動的に家を出ます。
(ちょろっと外に出ただけ。家出ではない)

史枝が家出して困るのは、平田家の家事のことでした。
会議をし、明日の家事は富子がすることになります。

長男の謙一は母の家出にショックを受け、このまま両親が離婚するのではないかと心配しました。
父・幸之助の態度が思いやりに欠いていることもあり、両親は愛し合っているのかと悩みます。
憲子がかつて史枝から聞いた「幸之助と史枝のなれそめ」を、謙一に話して聞かせました。


…独身時代、幸之助も史枝も中央線の電車を使い、通勤していたそうです。
ある日、具合が悪くなった史枝に座席を譲ってくれたのが、幸之助でした。
1か月後に再会を果たし、そこから幸之助と史枝の交際が始まったそうです…。


翌日。
家事をするはずの富子が、腰痛を訴えました。
起き上がれなくなった富子に、周造は医者の角田を呼びます。
幸之助、謙一、信介は会社と学校があるので、出かけていきました。
残された周造が、家事を一手に引き受けることになります。

角田は富子の腰の状態がよくないことを告げ、1週間の安静を言い渡しました。
角田も周造を手伝い、家事をしますが、今まで女性たちに家事を任せきりだったのが仇となります。
洗濯の要領が分からず、脱水しないまま干すなど、基本的ミスの連発でした。
行きつけの居酒屋の女将・かよが「家政婦協会から来ました」という方便で、助っ人として現れます。
かよは手伝いながら「嫁の苦労は相当なものだ。だから私は結婚生活が半年もたなかった」と洩らしました。
それを聞いた謙一が、両親は離婚するのかと富子に聞きます。

【結】- 家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにのあらすじ4

家族はつらいよⅢ3妻よ薔薇のようにのシーン2 かよはひととおり家事をこなして、角田の車に乗って去りました。
別れ際「鍋の火、忘れないでね」と声をかけたのですが、周造は富子と話をしていて、火のことを忘れてしまいました。
配達で通りがかったうな茂のおにいちゃんが、平田家の台所から出ている煙に気付き、水をかけたので、被害は鍋とおたまだけで済みます。

同じ頃。
無人となった茂田井の実家で、史枝は久しぶりにひとりの時間を満喫していました。
両親の墓参りをした後、昔の同級生・杏子と会います。
昔の友人と楽しいおしゃべりに興じたものの、残してきた子どもたちのことを思い、史枝は涙を流しました。


平田家の家事は、ますます混乱をきたします。
しかし幸之助は我を通し、「自分は悪くない」の一点張りでした。
たまりかねた庄太が幸之助の会社を訪問し、仕事の合間に喫茶店で話をします。

庄太は、このままだと離婚問題に発展するかもしれないことを指摘しました。
昨日、庄太は史枝に電話をかけており、夫婦喧嘩の口論内容も聞いています。
「兄さん(幸之助)は仕事でお金を稼ぐけど、史枝さんがひとりで子育てや家事労働をしている。それって『役割分担』じゃないか」
今すぐ謝りに行かないと駄目だと庄太に言われ、幸之助も心に響きました。


幸之助は「妻が救急車で運ばれた」と嘘をついて会社を早退し、車を2時間走らせて、史枝の実家へ行きました。
渡しそびれていた香港出張の土産を、史枝に渡します。
それは、薔薇が描かれたスカーフでした(今回の映画のタイトル『妻よ薔薇のように』の意味)。
スカーフを手にして喜ぶ史枝に対し、幸之助は「俺にはお前が必要だよ。いなきゃ困るよ」と言います…。


雨が降る夜、平田家では、一同が詰めていました。
幸之助が史枝を迎えに行ったことは、庄太経由でみんな知っています。
夕食の準備を忘れていたので、ぼや騒ぎの消火の恩人・うな茂から出前を取ることにしました。

みんな「幸之助は説得に失敗し、ひとりで帰宅する」と思い込んでおり、早くも慰めのことばをどうかけようかという話題になっています。
話は暴走し、早くも「幸之助夫婦は離婚」する、ということになりました。
今住んでいる家を売り、周造と富子は有料老人ホームに入って、幸之助は小さなアパートでも借りればいいという意見が出ます。
その際に、また富子と周造の間で、墓問題が出てきました。

その頃ちょうど雨が止み、幸之助が帰ってきます。
みんなは慰めのことばをかけますが、史枝が戻ってきたのを知って、大喜びしました。
そこにうな茂の出前が届きます。


平田家の幸之助、史枝夫妻の喧嘩は、無事におさまりました。
ほっとしながら帰宅の途に就く庄太に、憲子が自分側の問題点を告げます。
1つは憲子の祖母のことでした。祖母は特別養護施設への入所が決まったそうです。
もう1つについて憲子は、「明日、病院へ行くの」と告げました。
憲子の勤務先は病院なので、最初は不思議そうな顔をしていた庄太ですが、それが妊娠を意味していると知り、表情が次第に明るくなります…。

(エンドロール)寝支度をしに2階へあがる周造、富子夫妻。
1階では幸之助夫妻が家族団欒のひとときを過ごす。

みんなの感想

ライターの感想

…うーん。正直今回の作品には、若干のもやもやが残ります~。
前触れこみのパンフでは、「わたしたち<主婦>辞めます!」…だから、女性サイド4人が決起をするのかと思っていた。
ところがふたをあけると、史枝のみ。
幸之助の説得で史枝が帰って来て、ハッピーエンド…となっているが、これってけっきょく、なんの進歩もないよね。
これがきっかけで、家族が家事を手伝うようになるとか、史枝の待遇が改善されるとか、そういうのは一切なし。
…いえ、もしかしたら次作では、みんな多少家事を手伝うようになっているのかな。それに期待しとこう。
波乱は起きたけど、問題提起にしては小さく、同じ女性の身としてはもっと掘り下げてほしかった。

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