映画:小さな手

「小さな手」のネタバレあらすじと結末

小さな手の紹介:2017年製作のフランス・ベルギーの合作。第44回セザール賞短編賞をはじめとする映画賞を受賞したショートフィルム。監督はブリュッセルを拠点に活動するフランス人若手脚本家のレミ・アリエ。閉鎖の危機を迎えたとある工場。従業員たちが激しく抗議するなか、一番過激な従業員のブリュノが閉鎖への反発行為として、工場代表の幼子を誘拐するのだったが…。

あらすじ動画

小さな手の主な出演者

レオ(エミール・ムルロン)、ブリュノ(ジャン・アムネッケル)、トレマン(スティーヴ・ドリーザン)、セリーヌ(サンドリーヌ・ブランク)

小さな手のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 小さな手のあらすじ1

とある化学工場が閉鎖されることになりました。株主の意向による決定とのことですが、多くの従業員は工場の決断に納得することができず、暴徒化寸前です。
工場代表のトレマンは従業員たちを説得しようとしますが、簡単に騒ぎは収まりません。事務所にいたトレマンの妻セリーヌは危険を察知し、一歳半になる息子のレオを車に避難させ、少しの間だけ1人で待たせることにしました。

ところが従業員の中でも最も過激な男であるブリュノが、セリーヌの車の窓ガラスを割ってドアをこじ開け、レオを誘拐するという暴挙に出ます。レオを連れて工場内に立てこもったブリュノは、株主と会わせること、警察は呼ばないという条件をトレマンに電話で要求しました。たまらずトレマン夫妻は「全て無かったことにするから、息子を返してくれ!」と、ブリュノの要求を呑んで懇願します。

【承】- 小さな手のあらすじ2

ブリュノの計画通りにことが進んだと思いきや、ブリュノの単独的な行動により、当初の予定が狂ってしまった他の従業員たちの怒りの矛先は彼に向けられました。同僚がフォークリフトでブリュノの立てこもり先を突破しようとしてきたため、ブリュノはレオを抱いて慌てて外へ逃げ出します。その頃には騒ぎを聞いて駆けつけたのか、誰かが通報したのかパトカーが工場に到着していました。

ブリュノは必死に逃げました。走り続けているうちに雑木林まで辿り着き、それでも足を止めなかったブリュノは勢い余ってつまづいてしまい、小高い場所からレオを抱えたまま転げ落ちました。

転げた衝撃からブリュノが正気に戻ると、レオが大声で泣き喚いていました。ブリュノはレオを置き去りにしようとしますが、「ママ!」と泣き叫ぶ幼子を見捨てることができず、再びレオを抱えて歩き出します。

【転】- 小さな手のあらすじ3

しばらくして立ち止まったブリュノは、思わず泣き出しました。大の男が声をあげて涙する姿をレオがキョトンとした顔で見つめています。次第にブリュノに懐き始めたレオは、雑木林に自生していた野イチゴの実をブリュノの口に持って行きました。さらにレオは人懐っこく、ブリュノの膝の上に乗って体に触れてきます。ブリュノは工場で事故に遭ったのでしょうか。レオはブリュノの義指となった左手の中指に触れては「壊れちゃった」と、不思議そうな目で義指を見ては呟くのでした。

レオはブリュノの手を引いて歩き出したと思ったら、今度はブリュノの胸の中ですやすやと眠ったりと、まるで実の子のような態度を取り始めました。レオの小さな手や体に触れたブリュノは、徐々に落ち着きを取り戻していきます。そしてレオの純真さで気持ちを改めたのか、工場へ戻って行きました。

【結】- 小さな手のあらすじ4

工場では騒ぎが拡大していて、トレマンが従業員たちと揉み合いになっていました。そんななかブリュノとレオが戻ってきたことに気付いたトレマン夫妻が、ブリュノに警戒しながら少しずつ近づいてきます。警察の機動隊もブリュノを包囲し、サイレンの音と盾を叩く統率された音が響き渡りました。

ブリュノは何の要求も交渉もなく、丸腰のままレオを手放します。解放されたレオは落ち着いた様子で、よちよちと両親のもとへ歩み寄りました。ブリュノは攻撃もせずに、ただその様子をじっと見ていました。しかし機動隊の盾を叩く音は、激しさを増していきます。
その時…。ブリュノを見ようと振り返ったレオが、目を見開いて驚いた顔をするのでした。

みんなの感想

ライターの感想

荒々しく鋭い目つきをしていたブリュノが、レオと過ごした僅かな時間によって穏やかな目つきに変わっていくのが印象的でした。レオのあんなに小さな手が心の平安を与えたのだと思うと、胸がじんとしました。
きっとブリュノは仕事中の事故で指を失ったのだろうし、突然失職すれば命の危機に直面する人もいるわけで…。ブリュノの気持ちも非常に理解できる分、彼の因果応報かもしれないけど、ラストシーンが何ともつらく映りました。

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