「岳 -ガク-」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【承】– 岳 -ガク-のあらすじ2

岳 -ガク-のシーン2

画像引用元:YouTube / 岳 -ガク-トレーラー映像

久美は山荘の文子とともに、ナオトに付き添いました。お腹が空いていないかと聞くと、ナオトはリュックから大きな握り飯を2つ取り出しました。父子家庭のナオトの父・修治は握り飯を「おとこ飯」と呼び、それを山頂で食べようと約束していたそうです。

三歩は負傷して倒れている父・修治を見つけました。足を止血してナオトの話をして励ましますが、修治は亡くなってしまいます。

修治は山荘に無言の帰宅をしました。ナオトは父の亡骸を見て涙を流します。それを見た三歩は、ナオトが気がかりでした。

季節はめぐり、春になります。

めずらしく街におりた三歩は、地図を見ながらも迷子になっていました。山と違って街では迷いやすいのです。それでもたどり着いたのは、ナオトの通う小学校でした。下校時のナオトを呼び止めてジャングルジムにのぼり、そこで握り飯を出して渡しますが、ナオトは元気なく頭を下げます。

三歩はナオトに、ナオトの父親が死ぬ直前までナオトのもとに帰ろうと奮闘していたと話しました。「それだけ頑張った父親の息子だからナオトも頑張れるよな」と言うと、ナオトは三歩の握り飯を口に運び「しょっぱい」と言いました。

三歩はナオトに、いつか山のてっぺんで2人で握り飯を食べようと約束します。

季節は夏になりました。だいぶ山に慣れた久美は、休暇を利用して登山をしていました。崖をのぼっている久美は、向かいの山に雷雲が近づいているのを見て降りるかのぼるか迷います。

そのとき頭上から「フォール」という声が聞こえると、落石が降ってきました。久美には当たりませんでしたが、真上の男性に当たったらしく負傷しているようです。久美が救助隊に連絡をすると野田は救助隊を出動させますが、久美には「待機しろ(手出しせず放置しろ)」という命令が下りました。すぐ近くにいるのに何もするなというのが納得できず、久美はのぼって負傷者に近づきます。

その男性は重傷でした。久美は男性を背負って崖を降りようとしますが、久美では力が足りずに非力さを痛感します。しかも背負った男性が亡くなり、久美はショックを受けました。そこへ三歩がやってくると、亡くなった男性ごとハグして慰めます。

久美から遭難者の死の報告を受けた野田は、遺体を落とせと命じます。久美はそれに反発しますが、横では三歩が着々と準備を終えていました。遺体の顔に布をかぶせ、頭部にヘルメットをつけて「これで顔は傷つかない。家族が待ってる」というと、三歩は遺体を抱き上げて崖から落として「フォール」と言いました。

「生きている人の救助が優先」と三歩に言われた久美は、頭では理解しながらも納得できず複雑な気持ちになります。

男性の同行者を助けてふもとに降りると、遺体の父親が待っていました。父親は息子の遺体を見ると三歩に「お前が殺したんだ」と理不尽な怒りをぶつけます。久美はそれを否定しようとしますが、三歩は土下座すると遺族に謝りました。そうやって遺族のやり場のない気持ちを三歩は受け止めます。

山荘の食堂に三歩と久美が行くと、ナオトが遊びに来ていました。三歩は文子に頼んで大盛りのナポリタンを食べます。初救助を知った文子は、久美を励ましました。久美は三歩に「みんな人の死に慣れすぎではないのか」と聞きます。

すると三歩は、自分が初めて救助をしたときに「前日にスパゲティを食べていてよかった。スパゲティを食べて、背負える力があってよかった」と思ったと話しました。

夏本番になり、山にはレジャーを楽しむためにおおぜいの登山客が来ています。登山を軽くみて軽装でやってくる人がおり、スニーカーを履いて足をくじいて遭難しかかった老人を見た久美は、思わず相手に厳しいことばをかけてしまいました。三歩は老人のことを「救助が来るまで、よっぽど怖かっただろう」と話します。

次のページで起承転結の「転」を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「岳 -ガク-」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

×