「岳 -ガク-」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【転】– 岳 -ガク-のあらすじ3

岳 -ガク-のシーン3

画像引用元:YouTube / 岳 -ガク-トレーラー映像

久美は三歩に「山とはなんなのか」という問いを発しました。三歩は答えることなく、「空気がうまい」などと山のよさを述べます。

考え事をしながら歩いた久美は油断して滑落し、遭難してしまいました。夜に雨に打たれて気絶から目を覚ましましたが、無線は壊れて助けを呼べません。「ヘッドライトの点滅を繰り返すことで救助信号になる」という三歩の教えどおり久美はライトを使い、救助してもらいます。

しかしヘリの操縦者・牧に「お前みたいなやつ、アマチュアだ」と言われた久美は、落ち込みました。牧はこの土地で土産物屋をしており、20年以上ヘリでこの界隈の空を飛んでいる立派なプロでした。

落ち込んだ久美は3日間無断欠勤をします。野田が久美を訪ねてくると、久美の悩みを聞きました。そして三歩の過去について話します。

三歩が初めて背負った遺体は、三歩の唯一無二の親友でした。ずっと2人で山登りをしていた親友と9年前に頂上を目指した際、親友が落ちたのです。三歩の伸ばした手は届きませんでした。

親友の遺体は無残にも四肢が取れていました。三歩はその遺体を2日間背負ってふもとまで歩き続けました。三歩が山で泣いたのは、あとにも先にもそのときだけだそうです。

それを聞いた久美は、先日三歩が話していた「スパゲティを前の日に食べていてよかった」というのは、その出来事だと気づきます。

思い直した久美は、山にいる三歩のテントを訪ねました。寝ている三歩を起こすと、父親の思い出を話します。

久美の父親・椎名恭二も山岳救助隊の隊員で、娘の学校行事よりも山を優先する山バカでした。そして18年前に北アルプスで、救助活動中に命を落としました。

久美は自分よりも山を優先する父親が嫌いだったと話します。しかし17回忌のときに母親が、父宛てに届いた手紙を見せてくれてから見解が変わりました。父親に助けてもらった人たちの感謝の手紙が、父のもとに届いていました。

そのときに久美は、父親の残したカセットテープも聞かせてもらいました。そこには山の天候を報告する日記形式の短い音声が入っていました。そして父が死んだ日の音声も入っていたのです。

父親は「久美の花嫁衣裳、見たかった。久美、頑張れよ。どんなときも立ち止まらず、まっすぐ…」と残していました。途切れた先のことばを三歩が「まっすぐ上を見て歩き続けろ」と引き取ります。

三歩は久美に「山で捨ててはいけないもの」の答えを教えます。それは「命」でした。「久美ちゃん、生きよう。お父さんに負けないように」と励ました三歩は、久美に落とし物の赤いマフラーを首に巻いてあげました。雪景色のなかでは赤い色は目立つからと言います。

涙ぐむ久美をあたたかく見守った三歩は、空から白く小さい雪が舞い降りてきているのを見ます。初雪です。

冬になりました。久美は気持ちを切り替えて職務に戻り、訓練に励んでいます。

上司にあたる野田や座間洋平は、初めての雪山を経験する久美がそれを乗り越えられるかと考えていました。

三歩は山荘でフロアの切り盛りをし、文子を手伝っていました。父と娘の登山客を見つけて、珍しいと話します。山好きの父親が、来月結婚する娘を山に案内して親子で登山するのだと三歩は聞きました。

三歩はそのあとスーツに着替えて街におりました。ナオトの授業参観の見学に行ったのですが、学校近くまで到着したときに三歩に無線が入ります。同じく山岳救助隊にも、遭難者の情報が入りました。山荘にいる久美にも連絡が入り、待機を指示された久美は行きたいと志願しますが、野田に「命令だ」と言われると聞き入れました。文子に褒められます。

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