「峠 最後のサムライ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

峠 最後のサムライの紹介:2022年6月17日公開の日本映画。司馬遼太郎のベストセラー小説『峠』の初映画化。慶応3年、大政奉還により徳川幕府は終焉を迎え、諸藩は東軍と西軍に二分していく。戊辰戦争が勃発すると、越後長岡藩の家老・河井継之助は民の暮らしを守るため、いずれにも属さない武装中立を目指すが……。監督・脚本は、「蜩ノ記」の小泉堯史。出演は、「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」の役所広司、「ラストレター」の松たか子。

峠 最後のサムライの主な出演者

河井継之助:役所広司 おすが:松たか子 お貞:香川京子 河井代右衛門:田中泯 徳川慶喜:東出昌大 むつ:芳根京子 小山正太郎:坂東龍汰 川島億次郎:榎木孝明 花輪求馬:渡辺大 山本帯刀:AKIRA 松蔵:永山絢斗 小山良運:佐々木蔵之介 松平定敬:矢島健一 月泉和尚:井川比佐志 老人:山本學 岩村精一郎:吉岡秀隆 牧野忠恭(雪堂):仲代達矢

峠 最後のサムライのネタバレあらすじ

【起】– 峠 最後のサムライのあらすじ1

峠 最後のサムライのシーン1

画像引用元:YouTube / 峠 最後のサムライトレーラー映像

戦国時代の諸大名をおさえて徳川家康が江戸に幕府を開いてから260年あまり。十五代将軍・徳川慶喜の代に諸外国から開国の要求を受けた日本国は、時代の大きなうねりを受けていました。

江戸城にいる徳川慶喜は家老の前で、胸襟を開いて話します。幕府と朝廷とが分かれていることにより対外問題に齟齬が生じることを恐れた慶喜は、「大政」を朝廷に返上することを考えていました。それを述べて異議を唱える者がいないか、確認します。

【徳川慶喜 大政奉還】

【1867年 慶応3年 王政復古】

慶喜は天下安泰の道を願って大政奉還を行ないました。それは徳川家の御三家のひとつで歴史書の『大日本史』の編纂を開始した水戸徳川家の当主・徳川光圀の教えに影響されていました。光圀は、幕府が朝廷と対立するような事態になれば、潔く弓矢を捨てて朝廷に政権を返上しろと教えていました。

しかし、大久保利通や西郷隆盛らは慶喜の思いを真には受け取っておらず、慶喜の首を見ねばと要求しました。これにより東軍の旧幕府派と西軍の命じ新政府派に日本が二分されて、戊辰戦争の戦いの火ぶたが切られたのです。(映画タイトル)

越後長岡藩では、家老の河井継之助が長岡藩の未来について考えていました。継之助は東軍、西軍いずれにも所属せず武装中立を考えており、そのためには藩の軍備を強化せねばならないと考えます。

長岡藩の兵学所では、兵士たちが銃の練習を行なっていました。それを見学する継之助は、横にいる藩士の川島億次郎と話をします。継之助は長岡藩の混乱をただすために、会津と西軍双方に向けて警備を行なうと言いました。

自宅で継之助は、妻のおすがにかみそりでひげを剃ってもらいます。おすがの剃り方が上手だと褒めると、おすがは嫁いだばかりのときに継之助に言われたことば「目と心をひとつにしろ、余念を持つな」を常に意識していると話しました。それを聞いた継之助は感心し、おすがに「ご自分のおことばでしょうに」と呆れられます。

庭には、藩医・小山良運の息子・小山正太郎が独特の手法で絵を描いていました。その腕前のすばらしさに感嘆した継之助は、「この絵の開祖になれ」と助言します。

長岡城で継之助は、武装中立の意見を述べました。長岡藩の民を守るために、東軍西軍どちらにもつかないと話します。そのためには軍備強化が必要と言い「ガットリング(ガトリング)機関砲」を長岡藩で購入しました。その砲弾は1分間に365発を発射するため、一般の兵士よりもはるかに戦力になるのです。

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