映画:川っぺりムコリッタ

「川っぺりムコリッタ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【承】– 川っぺりムコリッタのあらすじ2

川っぺりムコリッタのシーン2

画像引用元:YouTube / 川っぺりムコリッタトレーラー映像

ちゃぶ台に向かう山田のところへ、庭から島田がやってきました。野菜を持ってきて「おすそ分け」と言うと、「お礼なら風呂貸してくんない」と山田に言います。「420円は大金よ。ね、貸して頼む」と島田は勝手に部屋へ上がり込み、山田が「心の準備が…」と抵抗しますが、島田はずかずかと風呂場へ進みました。湯船に浸かる音が聞こえて、山田も抵抗をやめます。

大家の南は、小学生の娘・カヨコと2人暮らしです。部屋にはミシンがあり、南は内職をして暮らしているようです。

山田が川っぺりを散歩すると、河原にはブルーシートのホームレスの寝床があります。ピアニカの音に惹かれて行くと、河川敷に古い家電が捨てられて積まれている場所がありました。ピアニカを吹いているのは溝口の息子・洋一です。家電を物色した山田は、扇風機をもらって帰ることにしました。扇風機で涼んでいると島田がそれを見て「どうせならクーラー拾ってよ」と言います。島田は寝転がっている山田に、家庭菜園を手伝ってくれと言います。

「ちょっとだけだから」に押し切られて、山田は庭で島田の作業を手伝います。夏のあいだにナス、きゅうり、トマト、ピーマンなどを栽培して自給自足に近い生活をし、現金は冬に備えると話す島田を鼻で笑い、山田は「アリだ」と言いました。島田は「アリじゃないよ、ミニマリスト。思想があるからね」と否定します。ただ社会性がないからうまく社会になじめないのだと話します。

そこへ鍬を持ったスキンヘッドの男が通りかかります。島田は「ガンちゃん」と呼びました。ガンちゃんは横の畑で、手慣れた様子で鍬を振るいました。愛想のない姿はとっつきにくそうに感じられます。

農作業を終えると、島田は当たり前のように山田の家でくつろぎます。山田よりも先に風呂に入って、山田の冷蔵庫からビールを取り出して勝手に飲んでいました。風呂上がりに牛乳を飲む山田を見て「子どもみたい」と言います。

収穫したきゅうりとトマトをつまみにビールを飲む山田に、島田は「幸せでしょ」と声をかけます。「ささやかな幸せを細かく見つければやり過ごせる」と言います。貧乏で孤独でも、大声でそれを告げればなんとかなると言いました。

ガンちゃんは強面だけれども、寺の住職でお経も読めるのだと島田が話したので、山田は葬式でお坊さんにお経を読んでもらうと、どのくらい金がかかるのかと島田に聞きます。

役所から父の遺骨を引き取れという連絡をもらったという話をした山田は、両親が4歳のときに離婚して以後父親とは没交渉だったこと、記憶もないし顔も覚えていないと話しました。「引き取る義理はない」と言う山田に、島田は「どんな人だったとしても、いなかったことにしちゃ駄目だ」とことばを返します。

島田のことばに背を押され、山田は電車に乗って役所に出かけます。応対したのは堤下靖男という折り目正しい男性でした。先月20日に遺体が見つかり、堤下が仮装の手続きなど一切を代わりに行なったと言いながら遺留品も山田に渡します。引き取り書にサインして堤下についていくと、保管室にはたくさんの遺骨が置かれていました。すべて無縁仏だと堤下は言い、1年間引き取り手がなかった場合には共同墓地に埋葬すると言います。

山田は、父親の最後の表情を堤下に聞きました。「大変お伝えしづらいのですが」と、夏なので発見されたときには腐敗が進んでいたことを説明して、堤下は「喉仏がとてもきれいに残っていました。生前の行ないがよかったのでしょう」と遺骨の蓋を開けて喉仏を山田に見せました。

溝口父子は訪問販売をしていますが、どこの家もみんな冷たい反応です。並んで歩きながら溝口は息子に、ふぐ刺しを食べているところを想像しようと話します。

山田が玄関を出ると、島田と反対側の隣人と思しき老女が植物に水をやっていました。夏なのに長袖のカーディガンを羽織った老女は山田に「もうすぐ薄紫の花が咲く」と話します。

山田が南に家賃を払いに行くと、南は期日通りに家賃を払ったお駄賃と言って、キャラメルを1つくれました。山田は口に含むと、包装紙で折り鶴を作って引き取った父の遺骨の横に並べます。父の遺骨はタンスの上に置いています。

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