映画:幕が上がる

「幕が上がる」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

幕が上がるの紹介:高校演劇をテーマにした作品で、平田オリザ氏の原作小説を「ももいろクローバーZ」を主演に映画化しています。演劇に青春をかける高校生の姿が描かれており、10代ならではの悩みや葛藤が高校演劇を通してみずみずしく描かれています。第40回報知映画賞・特別賞をはじめ、第39回日本アカデミー賞・話題賞などの映画賞を受賞したほか、制作までの過程を追ったドキュメンタリー映画「幕が上がる、その前に」も制作されています。

あらすじ動画

幕が上がるの主な出演者

高橋さおり(百田夏菜子)、橋爪裕子(玉井詩織)、西条美紀(高城れに)、中西悦子(有安杏果)、加藤明美(佐々木彩夏)、吉岡美佐子(黒木華)、溝口先生(ムロツヨシ)、村上舞(吉岡里帆)、坂下綾乃(金井美樹)、高田梨奈(伊藤沙莉)、袴田葵(芳根京子)

幕が上がるのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 幕が上がるのあらすじ1

幕が上がるのシーン1 静岡県立富士ケ丘高等学校の演劇部に所属している高橋さおりは、河原で部員の橋爪裕子(ユッコ)、西条美紀(ガルル)、演劇部顧問の溝口らとともに、前回の大会で使用した台本や小道具を燃やしていました。
さおりは3年生が引退した演劇部の新しい部長を任せられ、戸惑いながらも引き受けることになります。
昨年の地区大会で勝てなかったことを悔やみながらも、上級生がいなくなった演劇部でさおりはなかなか目標や指針を持てずにいました。
3年生になってから行なった新入生オリエンテーションでも演劇部の芝居を見てくれる人は少なく、さおりは思うようにいかない現状や、かつての先輩のように部を引っ張ることのできない自分に苛立っていたのでした。
そんなとき新任教師として吉岡先生が赴任してきます。「ノマド」や「小劇場」など、演劇についてやけに詳しい吉岡は、さおりたちに舞台上で部員ひとりひとりの半生や家族などを紹介しながら演じる「肖像画」を行なってみてはと提案します。
悩んでいるそばからいとも簡単に提案をしてくる吉岡に、さおりは思わず手本を見せて欲しいと言いますが、吉岡はそれを承諾し、まるで人が変わったように自らのことを語りはじめ、その姿にさおりたちは呆気にとられてしまいます。
あとで調べてみると新任の吉岡先生は学生時代、「学生演劇の女王」と呼ばれるほどの実力者であることが判明し、さおりは吉岡先生に演劇部の顧問になってくれないかと頼みにいくのでした。
さおりたちの熱意に押されるように吉岡は演劇部に顔を見せるようになり、演劇部はにわかに活気づきます。
また同じころに高校演劇の強豪校に所属していた中西悦子が転校してきました。
ガルルはすぐに中西を演劇部に誘いますが、エースのユッコは気乗りしていない様子。また中西自身も演劇部への参加に難色を示していました。
さおりは吉岡のアドバイスにより「肖像画」で演出を務めることが決まり、家族らを招待して行われた公演は大成功に終わります。
吉岡はそんな演劇部の姿を見て、「本気で全国大会を目指してみないか」と提案するのでした。

【承】- 幕が上がるのあらすじ2

幕が上がるのシーン2 さおりは吉岡の「全国大会」という言葉に心が沸き立つ反面、プレッシャーも感じていました。
大会に向けて公演を行なうための演目を考えなくてはならず、吉岡からは自らテーマを見つけ脚本を書くことを言い渡されます。
しかし考えても考えても良いアイデアは浮かばず、気もそぞろなさおりは制服のままプールに落ちてしまう始末。
完全に煮詰まってしまったさおりの前に、偶然にも家族で出かけていた中西さんが現れます。
さおりは中西に、演劇部が全国大会を目指していることや自身が煮詰まってしまっていることを話すと、中西は高校演劇の全国大会のポスターを差し出すのでした。
中西から勉強のために演劇大会のボランティアスタッフとして参加してみることを勧められたさおりは、そのまま立ち去ろうとする中西の腕をとり「一緒に来て」と誘うのでした。
全国大会当日、さおりは中西とともに電車を乗り継ぎ、演劇大会の会場へとやってきます。
ボランティアスタッフとして会場内でのチラシ配りなどを行ないながら、全国大会に出場する高校生の演技や舞台セットの緻密さを見て、多くの刺激を受けることになります。
全国大会からの帰り道、電車を待つ駅のホームでさおりは改めて中西を演劇部へと誘います。
中西は強豪校ゆえのプレッシャーと戦いながら部活を続けていたことで声が出せなくなってしまったこと。
また罪悪感から学校へも行くこともできなくなってしまったことで転校を決意したことをさおりに告白します。
さおりもまた意図せず部長に就任した自分の想いや演劇に対する熱意を打ち明け、それを聞いて「それでも人はひとりだ」と話す中西に「ここにはふたりいる」と説くのでした。
暗闇の中でホームに近づいてくる電車を見て「銀河鉄道みたい」とつぶやく中西。
さおりはその様子を見ながら、次の演目を「銀河鉄道の夜」にすることを思いつきます。

【転】- 幕が上がるのあらすじ3

幕が上がるのシーン3 大会に向けた演目が「銀河鉄道の夜」に決まったことで、さおりは脚本を完成させ、演劇部は本番に向けた合宿を行なうことになりました。
そこには中西の姿もあり、銀河鉄道に夜で主演を務めるふたりにはユッコと中西が選ばれます。
合宿では吉岡の指導にも熱が入り、吉岡は「答えはすべて稽古場にある」と語り、演劇における練習の大切さを教え、さおりも完全に演出として裏方に徹することになります。
また稽古が終わったあとは東京の小劇場をまわり、部員たちは実際の劇団の舞台を見学して勉強することができました。
そこにはさおりも知る高校の先輩の姿もあり、演劇部は部活とは違う演劇の世界を垣間見ることになるのでした。
さおりは合宿の最後に吉岡がかつて言っていた「責任」の話しを始めます。
本気で全国を目指すのであれば失われるかもしれないものもあり、もしそうなったとしてもそこまでの責任は持てない。と吉岡は言っていました。
さおりはあのときの吉岡の言葉に対する答えとして、「責任なんてとってもらわなくても構わない」と言います。
「自分たちの人生だから」と語り、合宿は終わります。
合宿や大会の準備の過程でユッコと中西は互いに打ち解け合い、さおりたちの後輩である2年生の加藤明美もスランプから立ち直りつつありました。
さおりたちはいよいよ地区大会を迎えることとなります。
遅れてやってきた吉岡とも合流し、合宿の成果を大いに発揮できるはずでしたが、本番では明美のちょっとしたアクシデントをきっかけに、演劇部全体がリズムを乱してしまいます。
終盤にはユッコや中西の演技でなんとか立て直したものの、完璧とは言いがたい内容に明美は責任を感じ、そんな明美をさおりはそっと励まします。
自分たちの名前が呼ばれなければそこで終わりという状況の中、なんとか優秀校として名前が呼ばれた富士ケ丘高校は、次の大会に駒を進めることになります。
大会後には溝口のおごりでレストランへと向かい、部員たちはさらなる飛躍を誓いあうのでした。

【結】- 幕が上がるのあらすじ4

幕が上がるのシーン2 次の大会に向けて稽古を行なおうとしていたときでした。
顧問である溝口が演劇部を集め、「吉岡先生から」と1通の手紙を読み上げます。
手紙には吉岡が教師を辞め、学生時代から憧れだった演劇の道を進み始めたこと、そしてそれはさおりをはじめ富士ケ丘高校の演劇部がきっかけであったことなどが記されていました。
事前に相談を受けていた溝口は話さなかったことを謝罪し、部員たちは吉岡が別れの挨拶もなく突然姿を消してしまったことに戸惑いを隠せない様子でした。
失意に暮れる演劇部の中で、さおりは自分たちの置かれた状況や高校演劇のことについて考えていました。
そして部員たちを教室に集め、自分が部長に就任してから今まで感じていたことを語り始めます。
いま自分たちが感じている不安や、それに対してどうすることもできない思い。
舞台の上でならどこまでも行けるけれど、どこにも行くことができない。
そんな不安を銀河鉄道の夜、そして自分たちに重ねるのでした。
「それでもここで止まることはできない」と語り、部員たちに改めて「全国へ行こう」と呼びかけます。
さおりたち3年生は2年生の明美を教室に呼び、演劇部の伝統となっている挨拶を教えます。
さおりは個人的にもらった吉岡からの手紙で、「いつか演出家と役者として一緒に舞台に立ちたい」と書かれていたことをユッコたちに打ち明けます。
ユッコと中西はすっかり仲良くなり、さおりとガルル、明美を含めた5人は月明かりのさす夜空をバックに語り合うのでした。
そして大会の日を迎えます。会場にはさおりをはじめ部員の家族も大勢駆けつけていました。
しかし今まで一緒に戦ってきた吉岡の姿はなく、吉岡は新人役者として小劇場で稽古に励んでいるのでした。
それでも演劇部に不安の色はなく、さおりのもとで結束し、さおりもまたどこか晴れやかな顔で本番に臨んでいました。
何度も稽古した銀河鉄道の夜。さおりの合図とともに、その幕が上がるのでした。

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みんなの感想

ライターの感想

高校生の部活を描いた青春映画としてとても丁寧に描いている作品だと思います。高校演劇というテーマも斬新で、運動部とは異なる文化部の魅力が垣間見れる作品になっています。ももいろクローバーZをはじめ若手女優が多く出演しており、生徒役の彼女たちが「演劇とは」ということを黒木華演じる吉岡先生から教わっているという構図も面白いと思いました。

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