「幸せなひとりぼっち」のネタバレあらすじと結末の感想

幸せなひとりぼっちの紹介:2015年製作のスウェーデン映画。スウェーデンのアカデミー賞にあたるゴールデン・ビートル賞で主演男優賞と観客賞に輝いた人間ドラマ。気難しいオーヴェは妻に先立たれ、生きる希望を失う。しかし隣りに引っ越してきたパルヴァネ一家から次々に厄介事を持ち込まれるうちに、心を開いていく…。

予告動画

幸せなひとりぼっちの主な出演者

オーヴェ(ロルフ・ラスゴード)、パルヴァネ(バハール・パルス)、オーヴェ〔青年期〕(フィリップ・バーグ)、ソーニャ(イーダ・エングヴォル)、アニータ(カタリーナ・ラッソン)、パトリック(トビアス・アームボルグ)、ジミー(クラス・ウィルヘルガード)

幸せなひとりぼっちのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①地域住民にとって口やかましい老人・オーヴェは妻・ソーニャを失い、自殺を考える。自殺しようとした瞬間、ペルシャ人の隣家が越してきた。主婦・パルヴァネは容赦なくオーヴェの生活を乱していく。 ②巻き込まれつつも次第に生活が楽しくなっていくオーヴェ。友人・ルネの施設入りをオーヴェは撃退。ある冬の朝、オーヴェは眠るように息を引き取った。

【起】- 幸せなひとりぼっちのあらすじ1

スウェーデン。
郊外のその町は、小さな集合住宅がいくつもひしめきあっていました。
家と家の間の車道は小さく、少し運転をミスすると敷地内に入ってしまうほどです。
その区画を、59歳の男性オーヴェ・リンダールは毎朝、墓参りのついでに念入りに見回っていました。
違法駐車には注意の紙を挟み、吸い殻を拾い、近くにある倉庫の監視もします。
公園の砂場に埋まったおもちゃを掘りだし、開放厳禁の扉を閉めて、犬を散歩させている女性に「犬(プリンス)に小便させるな」と注意します。
口が悪くて細かなことに注文をつけるので、オーヴェは近所の人たちからは「がんこじじい」と思われていました。

出勤したオーヴェは、16歳の時から勤務している鉄道会社の幹部の若者2人に、肩叩き(リストラの勧告)をされます。
国の職業訓練プログラムを紹介すると言われたオーヴェは、腹が立って自分から「辞めてやる」と宣言しました。餞別はシャベルです。
オーヴェは毎朝、妻・ソーニャの墓参りをしていました。子どももおらず、ソーニャを半年前にガンで亡くしたオーヴェは、後追い自殺を考えます。
背広を着て正装したオーヴェは、照明を吊るす場所に紐を通し、そこに首を突っ込んで首吊りをしようとしました。

その瞬間、車で隣家に人が引っ越してきます。隣人の運転があまりに下手で、オーヴェの郵便受けに盛大に車が突っ込んでいました。
しばし見守っていたオーヴェですが、あまりに下手な運転なので、自殺を中止して外へ出ていきます。
隣家の夫・パトリックの代わりにハンドルを握り、小さなトレーラーを車庫に入れました。
隣家は西欧人の夫・パトリック、ペルシャ人の妻・パルヴァネ、娘のセピデとナサニンの4人家族でした。いえ、パルヴァネが身重で、近々5人家族になりそうです。
隣家の騒動ですっかり自殺の意欲が失せたオーヴェは、その日は自殺するのをやめました。

駐車禁止の場所に停めてある隣家の車に紙を挟み、近所に住みついた猫を追い払い、倉庫の見回りをしていると、そこに自転車を止めていた青年・イミーが返してくれと訴えます。
自転車はイミーの彼女のもので、パンクして動かせなくなったので、その場に放置していたのですが、オーヴェは無視します。
同じ場所で吸い殻を拾ったオーヴェは、吸い殻を捨てる主が初老の半植物状態の老人・ルネの元を訪ねる施設職員だと気付きます。
思わず墓で妻のソーニャに向けて、オーヴェは愚痴を言いました。

正装してまた首を吊ろうとしていると、ドアチャイムが鳴ります。
何度も鳴らされてイライラしたオーヴェが首吊りをやめて出ると、隣家の主婦・パルヴァネでした。パルヴァネは昨日の御礼に、サフランライスとチキンのおすそ分けを持ってきていました。
さらにハシゴを貸してくれと言います。
夫のパトリックは六角レンチを「触覚レンチ」と聞き間違えますし(日曜大工に疎い)、隣家の手伝いをしていると、ルネの妻・アニタが「ヒーターの調子が悪い。見てちょうだい」とオーヴェに頼みます。
ラジエーターの空気を抜けばいいだけだとオーヴェが言っても、アニタはまるで理解できません。

部屋に戻って首吊りを再開したオーヴェは、首を吊りながら自分の過去の思い出を振り返ります。
…オーヴェの母は、子どもの頃に亡くなりました。父の背中が妻の死を悲しんでおり、幼心にオーヴェは「死とは逃れられないものなのだ」と悟ります。
オーヴェの父は車好きな無口な男でした。
母が亡き後、男手ひとつでオーヴェを育てることになった父親は、自分の好きなことで息子と会話をしようとします。
「サーブに勝る車はない」が父の口癖でした。サーブはスウェーデン製の車です。
オーヴェは父の勤務する鉄道会社にも、よく顔を出して手伝いをしました。
ある時、客室掃除をしたオーヴェは、財布を見つけます。父の同僚・トムが横取りしようとしましたが、オーヴェは死守し、落し物係に持って行きました。あとで父は「正直はいい」とオーヴェを褒めます。
オーヴェはすくすくと育ち、成績優秀な青年になりました。
ところが16歳の時、オーヴェの父は、車庫に入ってきた電車に轢死します…。

首を吊っていたオーヴェは、紐が切れて床に落ちました。
万能ロープと謳いながら、とんでもない粗悪品ではないかとレジ係に怒りますが、「何に使おうとしたのですか?」と聞かれ、答えに詰まります。
帰宅したオーヴェは、パルヴァネからもらったサフランライスを食べました。
食後に外へ出ると、飼い犬・プリンスを引っ掻こうとしたとして、飼い主の女性が猫に石を投げています。
猫をかばったものの、オーヴェは飼うつもりはありません。

【承】- 幸せなひとりぼっちのあらすじ2

ルネの妻・アニタに、以前貸したホースを返してもらいに行ったオーヴェは、けっきょくヒーターの修理(空気を抜くだけ)を手伝いました。
半分植物状態になっているルネに、思わず「かつて2人で秩序を築きあげた世界が、壊れつつある」とオーヴェは愚痴ります。ルネは身体が満足に動けないけれども、自分は近日自殺するつもりだ、と宣言すると、ルネの目は咎めていました。オーヴェの持つホースを握っていたルネに気付き、思わずオーヴェはひるみます(言葉を発せられないだけで、話が通じている。オーヴェがホースで自殺しようとしていることも、ルネは気付いている)。
自転車を返してくれと、再びイミーがやってきました。オーヴェは相手にしません。
オーヴェは「ありがとう。うまかった」というメモをつけてドアの外に置きました。それを見たパルヴァネは、にっこりと笑います。

「サーブなら信用できる」と思ったオーヴェは正装すると、排気ガスをホースで車中に引き込み、一酸化炭素中毒自殺を図ります。
意識が薄れていくオーヴェは、過去のことを振り返りました。
…父の会社は給料前払いでした。月の途中で父が死んだので、差額分の給料を返金に行ったオーヴェは、スカウトされて鉄道会社で働き始めます。
当時オーヴェが住んでいた地域には、新しい宅地開発の話が出ていました。オーヴェたちは出るのを拒み、建築基準に満たないと言われて自力で家を改修します。
すると開発業者は、向かいの家に放火しました。少女の声を聞きつけてオーヴェが助けに行くと(老人と少女の2人を助けた)、その間に自宅も燃えていました。火をつけられたのです。
やってきた消防隊員に、開発業者は「解体予定の家なので、消火しなくてもいい」と言いました。焼け落ちた家を見て、オーヴェは役人のやり口に不信感を抱き、車庫の列車で寝起きします(家がないから)。

ある日、寝坊をしたオーヴェは、動いている列車の中で目覚めました。
お向かいに座っているのは、目の覚める若い美女・ソーニャでした。ソーニャはオーヴェの分の電車賃を払ってくれます。ソーニャは教師志望の女性でした。
ソーニャと再会したいオーヴェは、午前6時半の列車に乗り続け、3週間後に再会しました。
列車代を払うと言うと「食事に行きたい」と言われます。
デートでレストランに行ったオーヴェは、最初に言った「軍の連隊に所属している」というのは嘘で、本当は列車の清掃係だと告白しました。
2年後に教師の資格を取ったソーニャにオーヴェがプロポーズすると、受けてくれます。
2人は結婚しました…。

そこまで思い返したところで、車庫のドアが執拗にノックされます。
パルヴァネが「パトリックがはしごから落ちた。病院へ連れてって」と頼みました。パルヴァネは運転免許を持っていないのです。
仕方なく、自殺しかけた車を出動させました。車中は排気ガスの臭いが残っており、少女・セピデとナサニンが「くさい」と言います。
病院に着いた後、パルヴァネがパトリックに付き添い、オーヴェは姉妹2人の世話を任されました。
絵本を読めと言われ、クマっぽく話せと要求されたオーヴェが努力すると、セピデが大喜びします。
しかしピエロの扮装をした女性がやってきて、マジックを披露すると言ってコインをオーヴェに出させ、違う額のコインを返却されると、オーヴェは怒ってピエロに文句を言いました。
揉めて警官を呼ばれたオーヴェは、しかも駐車違反の切符を切られ、さんざんな目に遭います。
それでも別れ際、すっかりなついたセピデとナサニンにハグされて、オーヴェは嬉しい気持ちになりました。

別の日。
またまた正装したオーヴェは駅へ行き、ホームから列車に飛び込もうと決意します。
ところが先に別の男性が貧血で倒れ、ホームに落ちるというトラブルが起きました。
周囲の人間は誰も助けず、若い女性にいたってはスマホで撮影を開始するありさまです。
オーヴェはホームに降りて男性を救助し、そのまま撥ねられようと列車の方を向きます。
少年がオーヴェをじっと見ていました。少年の心にトラウマを残してはならないと思い、オーヴェは自殺をやめます。

自殺できずに帰宅すると、パルヴァネに「運転を教えてくれ」と頼まれました。
その時、猫の鳴き声が聞こえます。
見ると、猫は肩を負傷していました。パルヴァネ宅では少女たちが猫アレルギーとのことで、オーヴェは手当てをし、飼うことになります。
青年のイミーも家にやってきました。イミーも猫アレルギーでした。

【転】- 幸せなひとりぼっちのあらすじ3

パトリックがパルヴァネの練習に付き合っていますが、もともとパトリックが下手なので見かねてオーヴェが教えることになります。
車道を走っている時、後ろの青年がうるさくクラクションを鳴らしました。
オーヴェは車から降りると青年を脅し、いっぽうで運転を怖がるパルヴァネに「あんたは2人の子を産み、3人目も生もうとする気丈な女性。異国の地に来るくらいなんだから、絶対に運転できるようになる」と自信をつけさせます。

休憩でソーニャの好きだったカフェへ連れて行ったオーヴェは、パルヴァネに、昔はルネと仲良しだったことを話しました。
…若かったオーヴェは、初対面からルネと意気投合していました。やがてオーヴェが集合住宅の会長になり、ルネが副会長を務め、地域を率います。
ところがひとつだけ相容れないことがありました。オーヴェはサーブ派ですが、ルネはボルボ派(こちらもスウェーデン製)だったのです。
オーヴェとルネは競うように新車を乗り換えていきます。ルネが自治会でクーデターを起こしたことで、オーヴェとルネの立場は入れ代わりました(ルネが会長になった)。
しかしそれも些細なことだと考え、仲直りをしようと思ったオーヴェが見たものは、「ボルボからBMW(ドイツ車)に乗り換えた」ルネの姿でした。
究極の裏切りだと思ったオーヴェは仲直りをやめ、以後、ルネとの付き合いを絶ったのです(結局オーヴェとルネは似た者同士)。

パルヴァネになぜ子どもがいないのかと聞かれたオーヴェは、内心で欲しかったと思います。
オーヴェの様子を見て、パルヴァネはそれ以上質問を重ねるのをやめました。
パルヴァネに子守りを頼まれたオーヴェは、セピデとナサニンの遊び相手になりつつも、台所を綺麗に片付けます。
オーヴェは相変わらずがんこじじいでしたが、パルヴァネたち一家がやってきたことで、少し変化が現れました。
自転車を返してほしい青年・イミーが実は苦労人だと知ったオーヴェは、自転車を修理してイミーのバイト先の店へ持っていきます。

ホームに落ちた男性を助けた件を聞きつけて、地元の女性記者・レーナが取材に現れました。
パルヴァネに車の運転を教える時だったので、あせったオーヴェは車庫を閉めてレーナを隠そうとします。
事情を知ったパルヴァネは「シャッター閉めたら彼女が消えると思ったの?」と大笑いしました。なんでも笑いに変える快活なパルヴァネのことを、オーヴェは好もしい隣人だと思います。
しかしパルヴァネが妻・ソーニャの遺品の片付けをしようと提案した時には、きっぱりと断りました。パルヴァネが「前に進まないと」と助言しても「しゃべるのはやめてくれ。彼女の声の記憶が、かき消されてしまう」と拒否します。
オーヴェは妻・ソーニャの元へ、また行きたい(自殺したい)と考えるようになります。

通行禁止と決めている道に、ルネの介護施設の職員が入ってきました。吸い殻を捨てる男です。
怒ったオーヴェは男に文句を言いますが、男はソーニャのことも、オーヴェが心臓を悪くしていることも知っていました。隠している筈の心臓のことまで知っていることに、オーヴェは動転します。
心配したパルヴァネが部屋を訪問しますが、オーヴェは出ませんでした。

妻と部屋でダンスした思い出を振り返り、クローゼットを見たオーヴェは、そこに使われなかった揺りかごを見ます。
部屋の中にビニールシートを敷き詰め、正装したオーヴェは猟銃を口に咥えて自殺を図ろうとしました。
その瞬間にドアチャイムが鳴り、びっくりしたオーヴェは手元が狂ってあらぬところに発砲してしまいます。
深夜の訪問に怒りながら出ると、イミーと、バイト先の青年・ミルサドでした。
オーヴェは自転車を返しに行った時にミルサドがゲイだと見抜き、「隠す必要などない」という言葉をかけていました。ミルサドは父にゲイだとカミングアウトして、家を追い出されたのです。
なぜ1回会っただけの青年を家に泊めなければならないと、オーヴェは言いました。
しかしイミーが「ソーニャ先生なら助ける」と言ったので、引き受けることにします。
ミルサドを泊めることになったので、自殺は延期です。

翌朝。ミルサドは朝食を用意していました。2人で食べた後、ミルサドはオーヴェの朝の巡回についてきます。
ジョンギングする近所のアンダースもついてきました。アンダースから、明日ルネが施設に入ると聞かされます。

【結】- 幸せなひとりぼっちのあらすじ4

施設に入れるなどとは、とんでもないことだと思ったオーヴェは、ルネの妻・アニタのところへ文句を言いに行きました。そこで、アニタも施設にルネを入れたくなくて、ソーニャに相談に乗ってもらってこの3年間抵抗を続けていたことを知らされます。
ソーニャがアニタに口止めしていたので、オーヴェが知らなかったのです。
それを聞いたオーヴェは、施設の人間と全面戦争をしてやろうと思います。

何度も役所に電話をかけると、オーヴェの家の電話は拒否されました。
パルヴァネ宅で電話を借りたオーヴェですが、パルヴァネは「どうして人をもっと頼らないの!」と怒ります。
パルヴァネに叱責されたオーヴェは、初めて妻・ソーニャのことを話しました。

…妻・ソーニャは妊娠し、オーヴェとの間に子どもができる予定でした。オーヴェは喜び、手製の揺りかごを作ります。それが、クローゼットの中の揺りかごです。
赤ん坊が生まれると育児で忙しくなるので、その前に夫婦2人で旅行しようと考えました。
ソーニャが望んだので、スペインまでのバス旅行にします。
スペインの旅行は楽しいものでした。オーヴェもソーニャも、この上なく幸福だと思います。
帰りの車中、オーヴェがトイレに立った間に、乗っていたバスが崖から転落しました。
オーヴェはトイレの個室に入っていたので軽傷でしたが、バスは横転して天井が潰れ、ソーニャも重傷を負います。
子どもは流産し、ソーニャも植物状態に陥りました。

しかし奇跡が起きます。目覚めないと言われたソーニャが、意識を取り戻したのです。リハビリをして、ソーニャは車椅子の生活まで復活しました。
教師として働きたいソーニャでしたが、当時はバリアフリーなどという認識がありません。
事故直後、オーヴェはバス事故の件で、片っ端から訴えを起こそうと思っていました。
ところがソーニャは「今を必死に生きるのよ」と、やんわりとオーヴェをなだめました。
車椅子だという理由だけでソーニャが拒否されるのを見て、オーヴェは怒ります。
怒りを力に変え、学校の校舎にオーヴェは車椅子が通れるスロープを作ります。
ソーニャは「特別学級」の先生になりました。そして問題のある生徒たちに、親身になって尽力します。ソーニャは生徒たちに愛され、頼られていました。
ソーニャは半年前、ガンで他界しました…。

翌朝。ルネの介護施設の職員が、ルネを迎えに来ました。
オーヴェは地元記者・レーナに助けを求め、レーナは短時間で多くのことを調べてくれていました。
レーナは介護職員に、その施設が赤字だと嘘の計上をしておきながら、別の国の銀行口座に多額の資産を隠し持っていることを指摘し、詰問します。
いつのまにかオーヴェだけでなく、その地域の住民が集まっていました。
住民に睨まれて、職員は退散します。
ルネは笑顔を浮かべました。

それを見たオーヴェは、安心も手伝って心臓発作を起こし、倒れます。
慌てる住民たちに、それでもオーヴェは「救急車にここを通行させるな(通行禁止区域だから)」と言いました。
病院でオーヴェは、医師に「発作は命に別条なし。心臓が大きすぎる」という指摘を受けます。
それを聞いたパルヴァネは大笑いし、「あなたは本当に死ぬのが下手ね」と言いました。
(パルヴァネは、オーヴェが何度も自殺を図ろうとしたのを知っていた)
大笑いしたので産気づいたパルヴァネは、その病院で赤ん坊を出産します。
赤ん坊を連れて退院したパルヴァネに、オーヴェは手製の揺りかごをプレゼントしました。

冬の朝。
起きたパルヴァネは、誰よりも早く起きて地域を見回るオーヴェの家が、雪かきされていないことに異変を感じ、夫のパトリックを起こします。
家に駆け付けると、オーヴェはベッドの中で冷たくなっていました。その上に、飼いネコが乗って眠っていました。
オーヴェは自分の死期を悟っており、パルヴァネに手紙を書き残していました。
「本当は、心臓が大きいというのは、重大な問題なんだ」
パルヴァネはあの時、大笑いしていましたが、心肥大は突然死を引き起こすものなのです。
ほかにもオーヴェは、葬儀をするなとは言わないがつつましく送ってくれ、と書いていました。

オーヴェはつつましく…と書いたのですが、葬儀には地域一帯の住民がみんな集まり、盛大なものになります。がんこじじいでありながら、オーヴェは地域住民に慕われていました。
オーヴェは無事にあの世へ行き、妻・ソーニャと会えたようです。互いに幸せそうな笑顔を浮かべます。
残った住民たちはオーヴェに敬意を表し、住宅街の規律を守ることにしました。彼らのおかげで、オーヴェの望むとおり、住民たちの平和は保たれそうです。

みんなの感想

ライターの感想

泣ける、泣けるよ~。
自殺しようとしても、ことごとく邪魔されるというシーンは笑えるんだけど、この手の映画にありがちな、人との交流でがんこな心がほぐれていく…というのが、本当に上手に描かれていた。
とはいうものの、オーヴェはがんこじじいのままだったんですけどね(笑)。
真面目さ、誠実さを貫くと、はたからみたら融通のきかない者としてみられるのは仕方がないこと。
サーブ派とボルボ派(イミーはフランス車のルノー派だったが)の戦いなど、くすっと笑えるところがある。
オーヴェの過去をいっぺんに出さず、小出しにして浮き彫りにする手法もアッパレ!
  • 高柳信雄さんの感想

    ネタバレの方へ、内容を正確に書かれており感心しました。ありがとうございました!

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