「幸せをつかむ歌」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

幸せをつかむ歌の紹介:かつて家族を捨て音楽に生きた女性が、家族と再会したことで子供との溝を埋めようと葛藤する人間ドラマ。
『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミが監督した2016年の公開作。アカデミー女優メリル・ストリープがワイルドなミュージシャン役を熱演し、実娘メイミー・ガマーが劇中でも娘役を演じ話題となった。

予告動画

幸せをつかむ歌の主な出演者

リッキー<リンダ>(メリル・ストリープ)、ピート(ケヴィン・クライン)、ジュリー(メイミー・ガマー)、モーリーン(オードラ・マクドナルド)、ジョシュ(セバスチャン・スタン)、グレッグ(リック・スプリングフィールド)

幸せをつかむ歌のネタバレあらすじ

【起】- 幸せをつかむ歌のあらすじ1

夫と3人の子供を捨てミュージシャンとして生きる道を選んだリンダ。名前をリッキーに改名し、50代となった現在も“リッキー&ザ・フラッシュ”というバンドでボーカル・ギターを担当し、ロサンゼルスの小さな酒場でカバー曲を歌う日々を送っています。リッキーはバンドメンバーでメインギターのグレッグと交際しているものの、どこか曖昧な態度をとっていました。売れないバンド生活で破産申請中のリッキーは、高級食材を扱うスーパーでアルバイトを始め、年下の上司に叱られる毎日を過ごしています。

ある日の仕事中にリッキーは元夫・ピートから来た電話に嫌々出ました。末娘・ジュリーが結婚後間もなく夫・マックスに女を作られ離婚に至り、情緒不安定だというのです。着替えもせず風呂にも入らないジュリーのために、そばで支えて欲しいとピートは元妻に乞いました。ピートの後妻・モーリーンは実父の介護で留守にしていると聞いたリッキーは娘を思い、リッキーも以前暮らしていたインディアナポリスに向かいます。
全身黒い革づくめでギターを背負ってやって来たリッキーは、事業で成功したピートの広く豪華な屋敷で自分が暮らしていた時とは全く違う整然とした家の中に、新しい家族の形を見ました。
リッキーが夜遅く到着したためジュリーは既に寝たと思っていましたが、リッキーが現れるなり激しい剣幕でこれまでの恨みをぶちまけます。母に捨てられたジュリーはリッキーが大嫌いなのでした。胸を傷めたリッキーですが旅費を工面するのに精いっぱいでホテル代が出せず、家に泊めて貰うことになります。

【承】- 幸せをつかむ歌のあらすじ2

昨夜は言い過ぎたと反省したジュリーは、薬の影響でキレやすくなるのだとリッキーに事情を話しました。そんなジュリーをリッキーは気分転換にと彼女が好きなドーナツ屋へ連れて行き、ジュリーの話に耳を傾けます。ジュリーは睡眠薬で自殺未遂したことを告白し、事の深刻さが予想以上だったリッキーは動揺しました。
帰宅したジュリーがドーナツを咥えているのを見たピートは驚きます。彼女はしばらく食事も摂っていなかったのです。一方リッキーは、自殺未遂した時に何故連絡をくれなかったのかとピートに噛みつくと元夫婦の口喧嘩が始まります。それを見たジュリーは“懐かしい”と揶揄しました。

久々のリッキーの来訪に、その日の夜は息子・ジョシュとアダムも揃って食事をすることになります。髪もボサボサで部屋着のままのジュリーやファンキーなリッキーに、レストランの店員も客も怪訝そうな目でこの家族を見ました。
ジョシュが連れてきた恋人・エミリーはリッキーの過激さに唖然とし、リッキーを嫌うアダムも厭味をまくし立てました。更にふてぶてしい態度のジュリーは、ジョシュがエミリーとの婚約を隠していることをリッキーの前でバラします。リッキーを式に呼びたくないと言えばいいとジョシュを呷るジュリーに、リッキーは話題を逸らそうとアダムに話を振りました。しかしゲイのアダムは、息子がバイセクシャルだと思い込んでいたリッキーに「家族のことは何も知らない」と批判し、食事会は気まずいものになりました。

次の日流石のリッキーも落ち込んでいましたが、ジュリーを外出に誘います。私に“次回”はないというリッキーは、ジュリーのセラピーをサボらせ美容院やネイルサロンに連れて行ったり、新しい服を買い与えます。ジュリーの変化にピートは再び驚き、リッキーは娘には母親が効くのだと少し自慢気でした。
夜はピートも一緒にジュリーを外へ連れ出すと、ジュリーがマックスの新しい女の車を見つけて取り乱します。興奮するジュリーの代わりに、リッキーとピートは店内にいたマックスらを徹底的に侮辱しました。外から見ていたジュリーも少しすっきりとします。

【転】- 幸せをつかむ歌のあらすじ3

帰宅した3人は心のモヤモヤを解消すべく、リッキーが見つけたピートのマリファナを吸って気分を高揚させます。リッキーは“私は冷たい女だけど幸せ”というオリジナル曲を歌って聞かせたり、家に保管されていたリッキーの私物を見合って、家族の思い出話に花を咲かせました。ジュリーは落ち着いた様子で寝付き、リッキーとピートは久方ぶりに水入らずで会話します。やがてピートはリッキーの体に顔を埋めてきますが、我に返ったように止めました。

翌朝リッキーが起きるとモーリーンが予定より早く帰宅し、朝食の支度をしていました。ピートもジュリーも彼女の料理を褒め、リッキーは自分とは違う良妻賢母なモーリーンに苛立ちます。
リッキーが朝食をパスすると部屋にモーリーンが来て、ジュリーのセラピーを休ませたことやマリファナの件などを抗議してきます。帰って欲しいと訴えるモーリーンにリッキーは、自分が来てからジュリーの様子が良くなっていると反論しました。怒ったモーリーンが思春期の子供たちの母親役は自分が務めたと主張すると、リッキーはあなたに子供との絆を切られたと言い争いになります。リッキーはピートが自分に未練があると言ってみせますが、モーリーンは耳を貸しませんでした。悔しくて泣いたリッキーはロスに帰ることになり、無表情ながらもジュリーが見送ってくれました。

それからも悶々としていたリッキーはライブのMCで、男は名曲を作れば許されるが、女は一度でも学校行事をサボれば母親失格になると愚痴を零しました。更にリッキーはフォローしようとしたグレッグにもステージ上で当たってしまいます。
ライブ後も2人は喧嘩になり、貧乏で年で子供も不幸にした人生の敗者である自分を何故好きなのかとリッキーはグレッグに訴えます。すると彼は、浮気して元家族に見放され恨まれているが、愛するのは親の方の義務だと言ってリッキーを抱きしめました。リッキーはグレッグの愛を感じ、2人は激しく愛し合います。

【結】- 幸せをつかむ歌のあらすじ4

元気を取り戻したリッキーはライブとバイトの日々を送り、グレッグの愛も素直に受け入れられるようになっていました。そんなある日、リッキーにモーリーンから手紙が届きます。先日の口論の侘びと共に、ジョシュの結婚式の招待状が同封されていました。しかしリッキーは自分がトラブルのもとになるだろうと、出席に躊躇いを感じます。旅費が無いのも理由の一つでした。
ある夜のライブでリッキーは、グレッグのギターが変わったことに気付きます。彼はギブソンのギターを売ったとあっさりと話し、それが旅費を捻出するためだと察知したリッキーは、ステージでグレッグにキスしました。

リッキーは不安な気持ちを抱えながらもグレッグと共にインディアナポリスに向かいます。結婚式の出席者は、久々に見るリッキーに冷たい視線を送り陰口を叩きました。出席の回答が遅くなったリッキーには、家族席ではない後列の席が用意されていました。
式が始まりブライズメイド役のジュリーが登場しますが、緊張で足が止まってしまいます。そんなジュリーに「逃げちゃだめ」とリッキーが声を掛けると、ジュリーは無事に役目を果たしました。
パーティへと会場は移り、リッキーのスピーチの出番が来ます。リッキーの発言に家族は不安そうで、特に新婦のエミリーは冷たい目でリッキーを見つめていました。ジョシュとエミリーにあげられるものは私の唯一誇れるものとスピーチしたリッキーは、歌で祝福すると言うと連れて来ていたバンドメンバーをステージにあげました。
リッキーがB.スプリングスティーンの『My Love Will Not Let You Down』を熱唱すると出席者の多くは呆れた様子でしたが、ジョシュがエミリーの手を引きファーストダンスとしてみんなの前で踊り出します。そこへ若い友人たちやピートとモーリーン、アダムと男性の恋人が加わりました。ジュリーも踊り出したのを見てリッキーは安堵します。やがて多くの出席者も踊り、ジュリーやジョシュもステージに上がって母の愛情に応えるようにリッキーと共に歌いました。

みんなの感想

ライターの感想

リッキーのキャラクターが濃すぎるためか、作品の内容は薄いなと感じてしまいました…。
しかし本物のミュージシャンたちが奏でるライブは圧巻で、音楽好きの人間にはすこぶる贅沢なシーンです。メリル・ストリープのドスの利いた歌声もかっこいい!
とある一国の大統領はメリル・ストリープを名指しで批判していましたが、この作品の中の彼女はファンキーでマイペースなおばちゃんそのものでした。ご本人が醸し出す上品な雰囲気は全く見えなくて、やはり素晴らしい女優さんだなぁと感じちゃいますがねぇ…。

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