映画:復讐の十字架

「復讐の十字架」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

復讐の十字架の紹介:幼い頃、神父から受けた虐待の記憶に苛まされる寡黙な男の苦悩を描いた2017年のイギリス映画。原題は「ROMANS」(聖書の”ローマ人への手紙”)。主演は「ロード・オブ・ザ・リング」など数々のヒット作で知られるオーランド・ブルーム。監督は本作が初長編作となるルドウィッグ&ポール・シャマジアン。

あらすじ動画

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復讐の十字架の主な出演者

マルキー(オーランド・ブルーム)、エマ(ジャネット・モンゴメリー)、パウロ(チャーリー・クリード=マイルズ)、マルキーの母親(アン・リード)、ジョー(アレックス・ファーンズ)、ジミー神父/司祭(ジェームズ・スマイリー)、ソフィー(インディア・ファウラー)など。

復讐の十字架のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①解体作業員マルキーは、少年時代に神父から性的虐待を受け、母親にその事実を打ち明けたものの拒絶された事が心の傷となり、誰にも言えぬまま人知れず苦悩していた。②加害神父は間もなく転任し事件は闇に葬られるが、司祭となって地元教会に戻り人望も厚い。③マルキーの恋人エマも、かつて暴力事件で彼に罪を肩代わりしてもらった相棒ジョーも、彼を心から案じているが、彼はその2人にすら心を開けない。④彼と同様の傷を持つ伝道師パウロが現れ、吐露して重荷を降ろせと迫るが、保守的な母親は頑なに事実を拒み、暴力事件の真実も知らぬまま咎として責め苛む。⑤追い詰められたマルキーはついに加害神父への復讐を決意するが失敗し、母親も死亡。⑥ようやく母親の咎から解放されたマルキーは、25年ぶりに加害神父の教会を訪ねるが…。

【起】- 復讐の十字架のあらすじ1

復讐の十字架のシーン1 とある田舎町に新しい教会が建ち、古い教会の解体作業が始まります。
地元出身の解体作業員マルキーは、その石造りの教会に衒い無くハンマーを振り上げ、破壊していきます。
彼は一人暮らしで美しい恋人エマもいますが、三日に上げず一人暮らしの老いた母親に会いに行って手助けをし、お茶に付き合います。
母親は極めて保守的で、弱ってはいましたがボケてはおらず、アルバムを見ては「お前は子供の頃、女の子みたいだった」と言い子育ての苦労を口にしますが、彼はただ微笑んで相槌を打つ、穏やかな時を過ごします。

また彼の仕事仲間で相棒のジョーは、エマがウェイトレスをしているパブに同僚たちを誘い、2人の”インド料理屋での武勇伝”を語ります。
それはジョーの十八番で、インド料理屋で2人が食事中、酔って店員を殴りつけていた強面のラグビー選手らを止めに入り、ボコボコにやっつけた話でした。
その晩もマルキーは、ジョーたちと気分よく飲んでいましたが、トイレで白髪の老人を見て顔色を変え、訳も言わず帰ってしまいます。
帰宅した彼はイラついた様子で全裸になり、アナルでの自慰を始めます。

またスーパーに母親と行った際、ふざけて母親にぶつかりそうになった若者に掴み掛りますが、母親は体面を気にして彼を責めます。
また母の家ではアルバムに挟んであった封筒から、あの白髪の老人=ジミー神父と母親と幼い彼が並んで微笑む写真を見つけ、眉を顰めます。
「元気がないわね。辛そうな顔してる。何かあったの?」と聞かれた彼は「疲れてるだけだ」と言いますが、彼女は古い教会の解体作業が精神的に堪えていると決めつけ、彼は辛そうに話を切り上げ、仕事に戻ってしまいます。

現場にはパウロと名乗る伝道師が来て、教会のホールに飾られた古い磔刑のキリスト像を引き取って行きます。マルキーは仏頂面で重い像を外しますが、パウロには最後まで触らせませんでした。
その夜、パブにエマを迎えに行った彼は、別な男の車に乗り込む彼女を見てイラつき、遅くに訪ねてきた彼女を無視します。
居留守に気づいたエマは、翌週、マルキーの現場に現れ責めますが「俺たち、身体だけの関係だろ?」と言われ、ケンカになります。
けれどその晩、彼は店仕舞いしていたエマに会いに行って謝り、店の倉庫で愛し合います。

後日彼は、母の家のゴミ箱に捨ててあった新聞で、あの神父ジミーが司祭となって、新しい教会に赴任した事を知ります。それは地元紙のトップ記事で、穏やかな笑みを浮かべるジミー司祭の栄誉と人望を讃えるものでした。
その夜、エマと寝ていた彼は悪夢で目覚め、寒いベランダで一人物思いにふけります。
また朝食を作っている最中、彼女の携帯に別の男からのメールが届いて言い合いになります。
2人が付き合い始めて4年、大概マルキーがエマの心変わりを怖れて別れを切り出し、謝って仲直りするパターンでしたが、エマは「あなたは変わった。私を信用してないのね…本気だったのに!」と怒って出て行ってしまいます。
彼女は、彼がジミーを目撃したあの晩から変わった事に気づいていて、わけも分らないまま心配し続けていたのです。

新しい教会は広く美しく近代的で、ホールには磔刑のキリスト像ではなく、煌びやかな十字架のオブジェが飾られており、ジミーも粛々と司祭としての務めを果たし、神の愛や希望や信仰を語り、祈りを捧げる毎日を過ごしています。
一方マルキーは、自分のハンマーの柄に名前を刻んで隠し持ち、ジミーが一人になるチャンスを狙い、待ち伏せを始めます。

【承】- 復讐の十字架のあらすじ2

復讐の十字架のシーン2 そんなある日、ジョーがエマのパブにやって来て、落ち込む彼女にある打ち明け話を始めます。実はマルキーと彼女を引き合わせたのはジョーだったのです。
彼曰く”インド料理店での武勇伝”には、言ってない事があると。
強面の暴虐にムカついてハンマーで殴り掛かったのはジョーだけで、マルキーは始め「老いた母親が待ってるから暴れられない」と断ったのだと。
ジョーは強面数人の頭をかち割り、最終的にはマルキーも巻き込まれたが、気づいたら店内は血の海で、警官も駆けつけてたと。
その時、血だらけのハンマーを握ったまま我に返ったジョーは泣き出し、マルキーに「ムショには行けない!赤ん坊が家で待ってるんだ!」と懇願し、マルキーはジョーのハンマーを取り上げて罪を被り、2年間服役したのだと。
ジョーは「あれは俺の罪なんだ」と目を潤ませて語り終え、エマは無言で目を潤ませ「ありがとう」とキスします。
マルキーがハンマーの柄に自分の名を刻んだのは、その事があったからかもしれません。

そしてついにある晩、マルキーは新しい教会から出て来たジミーの前に姿を現します。
ジミーは、彼が何者なのかわからない様子でしたが、名を刻んだハンマーに気づいて動揺した瞬間、幼い姪のソフィーが迎えに来たため、何事も無かったかのように去って行きます。
マルキーはその場にハンマーを投げ捨てますが、近くの車の中から誰かがじっと見つめていました。
彼はその足で母親に会いに行きますが、彼女は夜更けに思い詰めた顔で現れた彼に「また警察沙汰?庇えないわよ」と前置きし「新しい教会も壊したいんでしょ?」とため息をつきます。
そして彼が「あいつは悪人だ」と言っただけで、ジミーとの一件だと気づき、彼がどれほど素晴らしい司祭であるかを説き、挙句に「あなたが人を裁くから問題になるの。人を裁くのは罪よ」と言い放ちます。
彼はイラついてテーブルを叩きますが、母親は「そんなだから逮捕されたのよ。2年間も(服役して)母親を独りにするなんて。近所で陰口を叩かれて肩身が狭かった」とこぼします。
マルキーは全てを諦めて謝罪しますが、母親の怒りは収まらず、息を荒らげたまま寝室へと戻って行きます。

彼はその後、古い教会の現場に行き、一人ドラム缶の焚き火にあたっていましたが、そこにパウロがやって来て、重い過去を打ち明けます。
彼は、7歳の時から父親に性的虐待を受け続け、16歳の時”その頭を肉切り包丁でバッサリと”やって殺害し、精神科に2年、刑務所に7年いたと言い、マルキーに彼のハンマーを返します。
彼は「精神科で怒りについて学び、様々な治療が施されたが全く効果が無かった、なぜなら父親による性的虐待の事が誰にも言えなかったからだ」と言うのです。そして「人は人を偏見で計り、時には人をも裁くから信用できなかった」と続けます。
けれど刑務所である老司祭と出会い「これをもらった」と言い、黒いビニール袋に入った箱のようなモノを差し出します。
司祭は「特に汚らわしい記憶を、何度でも洗いざらいこれに話せ。これには偏見が無くけして人を裁かない。そうして悪魔を追い出せ」と言い、それを実行した結果「本当の意味で救われた」と言うのです。
袋の中に入っていたのは、古いカセットレコーダーと数本の生テープでした。マルキーは、背後に衝立を立てて話し始めますが、言えたのは「エマ。君を信じない」という一言だけでした。

【転】- 復讐の十字架のあらすじ3

復讐の十字架のシーン3 その頃、ついに古い教会の建物そのものが破壊されます。
マルキーはジョーと食事がてらの打ち合わせに行きますが、ジョーは陽気に次の現場の話をし「俺は破壊が好きだ。解体しかできない」と笑いますが、マルキーは「解体以外の仕事は無いのか」と言い、「現場に行ってみたら母の家で、泣きながら必死で止めるが無視され、鉄球が家に突っ込んだ瞬間飛び起きる夢を何度も見る」と打ち明けます。
その帰り道、マルキーは新しい教会の庭で話しているジミーと母親の姿を見かけてイラつき、ジョーが止めるのも聞かず庭に乗り入れてクラクションを鳴らし、ついには車を降りてしまいます。
その間ジミーと母親は木陰に消え、彼はそばにあった車の窓を割り、乗っていた見ず知らずの男性に殴りかかり、止めに入ったジョーをも殴り倒してしまいます。
マルキーはその男性を病院に運びますが、男性は大ケガを負い、その妻に罵られて頬を叩かれます。

自宅に戻った彼は、テープに吹き込んだ自分の声を聞きながら、右手に紙を巻つけ、ハサミで何度も突き刺します。
「エマ、君を信じない。自分自身の事も信じられない。信頼するのも信頼できないのも怖い。暗闇に一人でいると、自分の手も信じられない」…テープはそこで終わっていました。
彼は病院に行き、縫うだけでいいと言いますが、手術しないと手を失うと言われ、やむなく承諾して1晩入院する事に。
彼は病院から、母親に「仕事が忙しいから今夜は行けなくなった。明日行くよ」と電話をして、手術を受けます。
その夜、病院のベッドで目覚めた彼は、病棟内の自販機に行き、ジュースをじっと見ていた幼い少女を見かけて声を掛け、買ってやる事に。
けれど少女は彼がジュースを買っている間に別の扉に入って行き、彼もつられて中に入ります。

そこは病院内の小さな礼拝堂で、古い教会にあったキリスト像が修復されて飾られ、少女の代わりにパウロが彼を待っていました。
パウロは「神はけして見捨てない、君が神を見捨てたのでは?」と言い、再び「全てを打ち明けろ」と諭します。
マルキーは「信じてもいないあんたには話せない」と言いますが、パウロはなぜか彼がレコーダーに語った言葉を言い当て「君の中に神がいる。勇気を出せ」と言うのです。
マルキーは口の端を歪め「俺はあんたの中に少年を見た。大きなナイフで(父親の)ペニスを抜こうとする少年だ。(父親のペニスを)しゃぶってる時と、頭を切り落とした時とどっちが楽しかった?」と言い捨てます。
パウロは激高して彼を殴りつけ燭台で突き刺そうとしますが、すぐ正気に返って謝ります。
パウロはそれでも「この十字架は重すぎる!共に背負おう!私に手助けをさせてくれ!」と言いますが、マルキーは無言で立ち去ります。

翌日、ジョーはエマと会い、彼を殴ったマルキーを非難する彼女に「こんなケガ大した事ない。なによりあいつには借りがある」と言い、エマは「それでも彼を追ってしまう。そんな自分が情けない」と泣き出します。
一方、退院したマルキーは、約束通り母の家に行きますが、母親はソファに座ったまま亡くなっていました。
彼は冷たくなった彼女をハグして、キッチンで紅茶を入れながら、ようやく30年前の出来事を吐露します。
それはマルキーが12歳だったある日、教会に泊まった際、当時神父だったジミーに犯され、心に深い傷を負ったのです。
彼はそれから3日間黙り込んでいたのですが、心配した母親に「言ってごらんマルキー、辛そうな顔してる。何があったの? 話してごらん、母さんを信じて」と言われて話したところ、母親はジミーを責めるどころか「そんなこと起こりえない!」と言い、彼を非難したというのです。
以来彼の時間は止まったまま、ジミーを呪いながらも解放されず、母親にも嘘をつき続けていたと。
「酷いよ母さん…心の奥では泣きながら祈ってたんだ。頭の中で同じ事ばかり考えてた…母さんに、怒られるんじゃないかと」
彼は母親の遺体にすがり、泣きながら懇願します。
「何でもするから、どうすべきか教えて…元に戻したいだけだ…失望はさせない…母さんの面目は潰さない…約束する…」と…。
母の傍には聖書が落ちており、彼女が最期に読んだであろうページが開かれていました。
-ローマ人への手紙(「ROMANS」) 「神の敵であり神に愛される者。餓える敵に食べさせれば、燃える炭火を彼の頭に積める。善をもって悪に勝て」…。

彼はそれを自宅に持ち帰って何度も読み返し、病院の礼拝堂にいるパウロに会いに行きます。パウロは彼を振り返らないまま、静かな声で老司祭とのやり取りを話し始めます。
老司祭から「神に身を任せ、レコーダーに全てを打ち明け、荷を降ろせ」と言われた彼は「もう十分に堪えてきた、恨みを晴らさずにはいられない!」と憤っていたそうです。
すると司祭は笑って「誰も己の罪からは逃れられない。死してなおその代償は支払わねばならんのだ」「君に誓願を立てよう。この聖なる地で誓願を立てる。彼自身が己の過ちを認める日が来る」と言ったそうです。
マルキーは何も言わずに立ち去り、自宅で再びレコーダーに向かいます。
「自分を虐待してる。傷つけてるんだ、肉体的に」
「性的な虐待をしてる。自分を犯す。血が出るまでやるんだ。繰り返し掘ってる。奴のペニスを引き抜くために」…

【結】- 復讐の十字架のあらすじ4

復讐の十字架のシーン2 その後彼は、新しい教会の懺悔室に行き、25年と11ヶ月ぶりの告解をします。
懺悔室は狭く暗く、ジミーかもしくは別の神父が小さな透かし窓の向こうで、どんな表情で聞いているのかも分りません。
窓の向こうからは感情の無い低い男性の声がして、彼に告解を促します。
「何を告白する?」と聞かれた彼は「この先犯す罪を」「ある人物を殺す。徹底的に傷めつける」と言い、「25年前、ある男を信じた。…いや実際は信じてなかった。当時俺は12歳。信頼は関係なく彼を崇拝してた。崇めてたんだ」と続けます。
そして「彼は俺の事を特別な子だと。…特別…… (当時)12歳だったが、あの日から100歳になった気分だ。彼は『この事を他言すれば、神罰が下る』と。神の手を借りず、自分で罰した。毎日だ、この25年間毎日」
「何を望む?」
「復讐だ」
その瞬間、窓の向こうで席を立つ音がして「ここでする話ではない」と言われますが、マルキーは「ここでする話だ!」と言い、何か言いかけた相手の言葉を遮り「性的虐待を受けた…彼に突っ込まれた。俺にペニスを突っ込み、人生をぶち壊された。憎むべき敵だ。クズ野郎さ!」と言い捨てます。
隣からはドアが開く音がしますが、マルキーは「待て!座れ…座ってろ!聞こえないのか!」と怒鳴りつけて座らせ、「当時俺はまだ幼い少年だった」と続けます。
声は「何をしに来た」と聞きますが、マルキーは「何も…『ローマ人への手紙』を?12章20節だ。知ってるか?」と言い、「俺は子供だった頃、彼に犯されたんだ…そいつに伝えたい…『許す』と …許してやる」と苦しそうに呟きます。

マルキーは、ある意味清々しい顔で懺悔室から出て中央通路を歩き始めますが、間もなく相手も出てきて、彼の背中をじっと見つめていました。
それは司祭服をまとったジミー本人でしたが、マルキーは深いため息をついて彼の前に戻り、その老いた顔をじっと見つめます。
ジミーは彼に左手を差し出し、マルキーは右手でそれに応じ、教会を後にします。
その後彼は黙々と街を歩き、夜が更ける頃、丘の上から街の夜景を見下ろします。

ジミーのその日の説教は「ローマ人への手紙 12章20節」の読み上げでした。
「使徒パウロによる書簡「ローマ人への手紙」『復讐は私のする事。私が報復すると主が言われる。あなたの敵が餓えていたなら食べさせよ。渇いていたら飲ませよ。そうすれば燃える炭火を彼の頭に積める』」…
ジミーはそれを平然と、そして言い含めるように読み上げたのです。
その晩、ジミーは大勢の家族と共に、姪のソフィーの誕生会に参加します。
全員で朗らかに歌うバースディソングを聞きながら微笑んでいた彼は、ソフィーがロウソクを吹き消した直後、ふと何かに気づきます。それはソフィーの12歳のバースディでした。

翌朝、ジミーは広い庭続きの草原を見つめ、司祭服を脱ぎ捨てながら歩き出します。同じ頃、家からはソフィーが出て来て庭で縄跳びを始めますが、彼の姿には気づきません。
彼は、全ての衣服を捨てて全裸になり、愛用のクロスにキスをし、用意したガソリンを被って火を点けます。その姿は燃える十字架のようでしたが、同時に凄まじい絶叫が響きます。
その悲鳴で初めて、ソフィーは草原で何かが燃えている事に気づき、恐る恐る目を凝らします。

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みんなの感想

ライターの感想

「ロード・オブ・ザ・リング」「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズなどで知られるオーランド・ブルームによる、重い人間ドラマです。
無口で母思いだが、突沸すると暴力に走る苦悩する解体屋という役柄には少々驚きましたが、鍛え上げた肉体は美しくファン必見の作品だと思います。
また脇を固めるエマ役ジャネット・モンゴメリー、ジョー役アレックス・ファーンズ、パウロ役チャーリー・クリード=マイルズも素晴らしく、見せ場が長台詞だけというのがもったいない気がしました。
ただ聖職者でありながら性犯罪者というジミーのキャラが薄く、犯した少年の事などとんと忘れ、平然と豊かな老後を過ごしているのもどうかと思うし、マルキーの怒りは、実は幼くして傷ついた彼を突き離し、服役後は侮蔑すらしているにも拘らず依存し続ける母親にこそあったのでは?など、色々考えさせられました。
マルキーやパウロの苦悩も分らなくはないし、聖書を知らなくても十分理解できる作品ではありますが、登場人物の全てが一方的に心情を吐露するばかりの脚本には、やはりもう少し工夫が欲しかったかも。

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