「恋い焦れ歌え」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

恋い焦れ歌え

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稲葉 友（出演）,遠藤健慎（出演）,さとうほなみ（出演）,髙橋里恩（出演）,松永拓野（出演）,熊坂 出（監督）,フューチャーコミックス（クリエイター）,スタ…

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価格・情報の取得：2022-11-26

画像引用元：YouTube / 恋い焦れ歌えトレーラー映像

2021年4月6日、神奈川県川崎市。

32歳の小学校臨時的任用教員の桐谷仁は、小学生の前で模擬授業をしていました。マスクをつけたまま教壇に立った仁は、和歌や俳句を教えています。その授業の最中にふと洩らした仁の「俳句はくだらない」という発言を聞いて、女子生徒のひとりが噛みつきます。その少女はNHKの俳句番組を欠かさず見るほど俳句が好きで「俳句をバカにするのはルール違反だ」と仁に言います。

仁がなんの法律に違反したかと言い返すと、少女は「私の心を傷つけた。教師として浅はかだった」と告げます。仁はそれに対し「大好きなコロッケをもし他者が貶める発言をしたとしても、自分の魂は傷つかない。他人と自分とを分けて考えること、それが自律性だ」と答えました。少女は「自分を律することができる人は、そもそもなにかをバカにする発言を口にしない」と言いました。言い負かされた仁は「1学期から手の焼ける生徒が現れたな」と苦笑します…。（映画タイトル）

内容はともあれ、仁の授業は小学生らに好感を持って受け止められました。アンケートもよい評価らしいようです。10年前に仁が教育実習で訪れた母校にいた恩師の吉田先生は、仁が正規の教員になる日も近いと言いました。もしその話が出たときには援護射撃をすると仁に言います。

仁は10年間ずっと臨時教員の座に甘んじており、そろそろ正規の教員になりたいと思っていました。仁は同い年の仁美という妻と結婚しています。仁美は誰もが知るような某大手広告会社に勤務しており、年収は4桁超えでした。仁と対照的です。

その日の夜は雨でした。帰宅途中の仁はいつもの帰り道のルートを少し外れて、ひとけのない道で寄り道していました。背後から豚マスクをつけた男が現れると、背後から仁にスタンガンを当て襲います。仁は倒れました。

身体の自由が利かない仁に、相手の男性は性的暴行を加えました。耳元でずっと繰り返すことばを聞きながら、仁は抵抗できずにいました。

そのあと仁は警察へ行き、被害届をすぐに出しました。家族の有無を聞かれて妻がいることを話しますが、仁は妻の会社には連絡するなと言います。警官は被害届を受理すると言い、仁に救急病院に行けと指示しました。病院で仁は、性的暴行の証拠を採取され、そのあとで現場に戻って警察官相手に、事件の状況を詳細に聞かれました。顔に体液を浴びせられたことを話すと「病院で言ってくださいよ」と文句を言われます（顔の証拠採取が必要になるから）。

妻の仁美が帰宅して電気をつけると、暗い台所に仁が突っ立っていたのでびっくりします。仁美が心配して仁の腕を触ろうとしますが、事件のトラウマで仁は反射的にそれを避けました。「触るな」と言ってしまいます。

翌日、なにもなかったように学校へ出勤する仁は、傷の痛みに耐えていました。みじめな気持ちになりながらも、他人には事件と傷を隠したまま日常生活を送ります。

3箇月が経過しました。

仁は心理カウンセラーに会って、心身の不調を話します。「寝た気がしなくて、一日が長い」と訴えると、女性の心理カウンセラーは「寝た気がしなくて、一日が長いのですね。当然です」と仁のことばを繰り返します。

仁のことばを否定もしませんが、ジャッジしてなにか有益なアドバイスをくれるわけでもありません。ときどき耳障りのよいことばだけくれますが、仁の症状改善に貢献しないことばかりです。その日も「自分のことを抱きしめてあげて」と言われた仁は「いったいどうやってですか」と思わず聞き返しました。

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