映画:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)」のネタバレあらすじと結末

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?の紹介:1995年製作の日本映画。小学生の男の子と女の子の淡い恋心と悲しい別れを描いたドラマ。監督は「Love Letter」の岩井俊二。主人公のふたりの小学生を演じるのは、「グッバイ・ママ」の山崎裕太と「パ★テ★オ PATIO」の奥菜恵。もともとはフジテレビで放送されていた『ifもしも』の一篇として製作され、93年8月26日に放送されたもので、テレビ・ドラマとして初めて日本映画監督協会新人賞を受賞した作品。

あらすじ動画

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)の主な出演者

島田典道(山崎裕太)、及川なずな(奥菜恵)、安曇祐介(反田孝行)、林純一(小橋賢児)、和弘(ランディ・ヘブンス)、稔(桜木研人)、なずなの母(石井苗子)、典道の母(深浦加奈子)、典道の父(山崎一)、祐介の父(田口トモロヲ)、受付の看護婦(中島陽子)、三浦晴子先生(麻木久仁子)、同僚の教師(光石研)、マコト(小山励基)、安さん(酒井敏也)、おでん屋(こばやしふしまさ)、おでん屋の客(蛭子能収)

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①小学生の典道は好きな少女・なずなが、祐介を花火に誘ったことを知ってショック。プールの50m競走で勝ったほうを誘うと決めていたと知り強く願うと、時間が巻き戻った。競走で勝った典道は、なずなと駆け落ちすることに。 ②なずなの両親が離婚し、なずなは夏休みのうちに転校することになっていたが、典道に告げず去っていく。打ち上げ花火はどこから見ても丸い。

【起】- 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)のあらすじ1

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)のシーン1 夏休みのある日、その日は小学校の登校日です。

小学生の島田典道は、海沿いの小さな町に住んでいました。
昼間には小学校の登校日ですが、夜には花火大会が控えています。

典道の両親は、PTAのバザーで留守にすると言っていました。
帰宅しても無人だと聞きながら、典道は登校します。


同級生の及川なずなも、登校日のために学校へ行く準備をしていました。
なずなは母親から、担任の先生に渡せと手紙を託されます。
実はなずなの家は離婚することが決まっており、夏休みのうちに、なずなは引っ越して町を去ることになっていました。
学校も転校し、新学期には新たな学校に通うことが決まっています。


典道は、同級生の安曇祐介、林純一、和弘、稔たちと仲良しです。
特に祐介とは、学校を離れても親しい間柄でした。

典道は、クラスの女子生徒・なずなのことが好きです。
それは祐介も同じでした。
祐介は典道に、「なずなに告白してもいいか」と聞きます。
そうやって典道に打診して、典道の気持ちを揺さぶるところがありました。
実際に告白するかは別問題です。


登校日に科学の実験の授業がありました。
生徒たちは、燃えるものの元素によって、炎の色がちがう「炎色反応」について教わります。
これを生かしたものが、打ち上げ花火でした。打ち上げ花火は元素が違うもので構成されるため、カラフルな色合いになるのです。

なずなは母から渡された手紙を、担任の三浦先生に渡しました。
手紙には、なずなの両親が今月中に離婚をして、なずなが町を去ることが記されています。


放課後。
プール掃除の当番だった典道と祐介がプールヘ行くと、なずながプールサイドで手持ちぶさたで横たわっています。
祐介と典道は、掃除のついでにプールで泳ごうと、水着姿でプールへ行っていました。

祐介がトイレに行き、典道がなずなに近づくと、なずなの首筋にアリが這います。
アリがいることを典道が言うと、なずなは「取って」と答えました。
典道がアリを取ると、なずなは「ありがと」と言って目を開きます。

【承】- 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)のあらすじ2

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)のシーン2 なずなと目が合ってどぎまぎした典道ですが、トイレから戻ってきた祐介が、典道に50m競走を言い出しました。
典道と祐介は、なずなの審判により競走することになります。


25mのプールを往復する水泳の競走で、典道と祐介はなずなの合図で飛び込みました。
典道の方がリードしていたのですが、ターンの時にプールの縁で典道は踵を打ってしまい、遅れてしまいます。
祐介が先にゴールをしました。
その時に、なずなが祐介に「花火大会、2人で行こうよ。5時に迎えに行く」と声をかけられていましたが、典道は知りません。


好きな少女・なずなから2人きりの花火大会に誘われた祐介は、どうしてよいか分からなくなりました。
告白すると言っていた祐介ですが、いざなずなと親しくなるきっかけを与えられると、戸惑いのほうが先に立ちます。

プール掃除を終えた祐介と典道が教室へ行くと、仲間の淳一、稔、和弘が興味深い話をしていました。
打ち上げ花火を横から見ると、どんな形になっているのかというものです。
「丸く見える」という意見と、「平べったく見える」という意見とに分かれていました。

町のはずれにある灯台にのぼって見れば、花火を横から見られるではないかという意見が出ます。
仲間たちで灯台へ行き、打ち上げ花火を横から見ようという話になりました。
一旦帰宅した後に、あとで集合すると打ち合わせをし、別れます。


祐介はなずなを避けるため、自宅の安曇医院にろくにおらず、すぐに典道の家へ行きました。
典道が帰宅すると、裏口を開けて祐介が部屋に入り込んでいます。

典道は、祐介がなずなに誘われたことを知りませんでした。
祐介は典道宅でゲームをしながらも、なずなをすっぽかす後ろめたさを感じていました。
自分は行かないということを、どうにかしてなずなに伝えたいと思います。

【転】- 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)のあらすじ3

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)のシーン3 男友だちとの待ち合わせ場所へ行く途中、祐介は典道の足のケガを知ると、「破傷風になったら命取りだ。父に診てもらえ」と言い、自分の家へ向かわせます。
安曇医院に向かう典道に、「なずなに、行けなくなったと伝えてくれ」と言いました。


祐介が逃げたことを知らないなずなは、家出をしようと考えます。
浴衣を着て大きなスーツケースを持ったなずなは、安曇医院へ向かいました。

安曇医院へ行った典道は、なずなが待合室にいるのを見ます。
典道の足のケガは、たいしたことがありませんでした。
祐介の父は破傷風の話を聞いて、笑います。

ケガの手当てのあと、典道は祐介から聞いたとおりのことを話しました。
そこでようやく典道は、なずなが祐介を花火大会に誘ったことを知ります。
祐介の伝言を聞いたなずなは、医院を出ていきました。

典道がなずなのあとを追うと、「勝ったほうを誘うつもりだった」となずなは言います。
「裏切られるのは血筋かな」と言ったなずなは、自分の母に連れ去られました。
それを見た典道は、「プールで競走したあの時、俺が勝っていれば…」と強く願います…。



…典道が強く願うと、時間が巻き戻りました。
プールの競走をした典道は、祐介よりも先にゴールし、なずなに花火大会に誘われます。

そのあとの展開は、ほぼ同じでした。
プール掃除から教室に帰ったところ、花火大会を見に行こうと男友だちに言われますが、典道はぼうっとしています。

帰宅した典道は、祐介の急襲に遭遇しました。
なずなの誘いに乗るためには祐介に事情を話さねばならず、典道は困ります。
やはりなずなの誘いを断ろうと思った典道は、トイレで言い訳の練習を始めました。
しかし典道の家の近くまで来ているなずなを目撃し、典道はあせります。

なずなと祐介を合わせないようにしていると、なずなは典道を引っ張りました。
なずなといるところを祐介に見られた典道は、けっきょくなずなといっしょに去ります。

【結】- 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)のあらすじ4

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1995年)のシーン2 バス停でなずなとバスに乗った典道は、「2人で死ぬの?」と聞きました。
なずなは、自分たちがしていることは「駆け落ち」であって、「心中」ではないと答えます。

バスで駅に到着したなずなと典道は、電車を待ちます。
そのあいだ、なずなは浴衣からスカートに着替えました。
16歳に見えれば水商売をして、典道を養ってあげると、なずなは言います。

「キップ買わなきゃ」と言っていたなずなですが、また典道を連れてバスに乗りました。
てっきり電車に乗って、遠くへ行くのだ、本当に駆け落ちするのだと思っていた典道は、拍子抜けします。


同じ頃。
祐介は男友だちと合流し、灯台へ向かっていました。
典道が抜け駆けして、なずなといっしょに去ったことに憤りを覚えた祐介は、大声でなずなへの想いを口にします。
他の仲間たちもそれぞれ、好きな子の名前をあげました。
担任の三浦晴子先生、観月ありさ、セーラームーンなど、名前が出ます。


なずなが典道を連れて行ったのは、学校のプールでした。
なずなは服を着たまま、プールへもぐります。
典道となずなは、そのまま水遊びをしました。

なずなは典道に対して、ある疑問を口にします。
「打ち上げ花火を横から見ると、平べったいのかな…」

そう言ったなずなは、「今度会うの2学期だね、楽しみだね」と付け足しました。
なずなの家は離婚し、引っ越すのですが、なずなは黙っています。
典道はなずなの家の事情を知らないので、なずなが嘘を言ったことも知りませんでした。
なずなと典道は、そのまま別れます。


祐介たちは灯台に到着しますが、すでに花火が終わった時間帯でした。落胆します。
その頃、なずなと別れた典道は、浜辺で三浦先生とその恋人・マコトに会いました。
先ほどなずなから問いかけられた疑問を、典道は先生に言います。

すると三浦先生は、花火師を紹介してくれました。
今から実際に花火をあげるから、見てみろと言います。

浜辺から打ち上げられた打ち上げ花火を、典道や三浦先生だけでなく、灯台にいた祐介たちも見ました。
花火は横から見ても丸いものでした。

みんなの感想

ライターの感想

アニメ版が公開されたことで、いちやく有名になったこの作品。
もともとは『If もしも』というテレビ番組から端を発し、条件を満たしていないことから外されるものの、内容的には惜しいということで、映画化された内容。
実写映画は70分あまりの短いもの。
アニメバージョンも悪くないが(曲が秀逸だと思う)、内容としては、この実写版が簡潔でよいと思う。
花火シーンですぱっと終わるところもグッド。少年時代の終わりが描かれていて、感傷的な作品。

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