映画:振り子

「振り子」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

振り子の紹介:竹永典弘監督・脚本、中村獅童主演で2015年に公開された作品です。原作となったのはお笑い芸人でイラストレーターでもある「鉄拳」のパラパラ漫画であり、エンディングには彼が制作したオリジナル版の動画も収録されています。映画化された本作は原作のパラパラ漫画と同じように一人の人間の人生を描いた構成になっており、主人公の一生を通してその家族や彼を取り巻く人間関係などが描かれた心温まる作品となっています。

あらすじ動画

振り子の主な出演者

長谷川大介(中村獅童)・学生時代(石田卓也)、長谷川サキ(小西真奈美)・学生時代(清水富美加)、長谷川心晴(松井珠理奈)、橋本梅吉(武田鉄矢)、サキの父(板尾創路)、田中(中尾明慶)、中村(鈴木亮平)、米山京子(笛木優子)、看板屋(山本耕史)、時計屋(小松政夫)

振り子のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 振り子のあらすじ1

振り子のシーン1 1976年、主人公・長谷川大介は子どもの頃に両親が出て行き、それ以来商店街にある八百屋の2階にひとりで暮らす高校生でした。
八百屋の店主・橋本梅吉とは親子のような関係で、たまに八百屋を手伝いながら顔を合わせるたびにお互いに憎まれ口をたたき合うのでした。
大介はある日、道で絡まれている高校生・サキを助けたことで彼女と知り合い、行動を共にするようになります。
明るい性格のサキは大介に電話番号を聞きますが教えてもらうことができず、手作りの糸電話を作って大介に話しかけるのでした。
高校を卒業した後も仲を深めていった2人は、やがて結婚を決意しサキの両親に挨拶に行きます。
サキの両親に当初は反対されるものの、同席した梅吉やサキの頼みもあり、2人は元日に入籍するのでした。
とはいえ社会人としてまだまだ駆け出しでお金もない2人は結婚式を挙げることもできませんでした。
サキは店先に飾ってあるドレスを見て「きれい」と声をあげますが、大介の夢のためにお金を貯めることを優先し、貧乏な暮らしに辛い顔ひとつ見せず大介を応援するのでした。
ある日、2人は掛け時計を探しに時計屋さんにやって来ます。
予算を告げると中古の振り子時計を勧められ、「振り子時計は繊細で左右に動く振り子が正確に動くことで時間を刻むことができる」と店主は言うのでした。
「振り子時計は夫婦みたいなもんだ」と言う店主の言葉に、2人はその時計を買う決意をします。
大介はバイクの修理工場で働き、サキは梅吉の八百屋を手伝いながらささやかな暮らしをしていました。
振り子時計とともに時代は流れ、2人の間には子どもが生まれ、3人は家族そろってつくば万博へと行くのでした。
最新の科学技術を堪能した帰り道、大介は今まで蓄えていた貯金で自分のお店を開く決意を固め、サキに伝えます。
後日大介は自分の家の店先に看板を用意し、晴れて自分のバイク屋を持つことができたのでした。

【承】- 振り子のあらすじ2

振り子のシーン2 しかし開いたばかりのバイク店は、なかなか上手くはいきません。
時代が昭和から平成へと移り変わったある日、高校時代の後輩であり、バイク買取会社の社員である田中が大介のもとへと訪ねて来ます。
田中の勤めている会社は買い取ったバイクを海外へ輸出する仕事をしており、故障によって販売できなくなったバイクを安値で買い取らないかと大介に相談しに来たのでした。
「ビッグビジネスだ」と喜ぶ大介でしたが、後日田中から連絡があり、大介が買い取る予定のバイクが他の会社に渡りそうであることを告げられます。
速やかにお金が用意できれば何とかなるという田中の言葉に大介は貯金をおろし、さらに借金をしてお金を作るのでした。
しかし後日バイクを引き渡すためにやって来るはずの田中は時間になっても姿を現さず、遅れてやって来た田中は、バイクを用意することができなかったことを大介に謝罪します。
実はすでにバイクの納品先は決まっており、買取が決まったバイクに大介はお金を払わされていたのでした。
事の経緯は田中にも知らされておらず全ては社長が仕組んだことでしたが、すでに会社は無くなっており、社長も行方をくらましていたのでした。
大介は買取先の会社に出向き、バイクを譲ってもらえないかと交渉しますが、相手にしてもらえません。
貯金を使い果たし、借金までしてしまった大介は「もう終わりだ」と嘆き、涙を流しながら会社をたたむ決意をします。
そんな姿を見ていたサキは「2人で頑張ってまたやり直せばいい」と、大介を励ますのでした。
会社に再就職した大介ですが、慣れないサラリーマンとしての仕事についていけず、職場で怒られてばかりいました。
ストレスばかりがたまっていき、思うようにいかない自分に苛立つようになっていた大介は、やがてサキに辛く当たるようになります。
それでもサキは毎晩ご飯を作って大介の帰りを待ち、「俺と結婚したことを後悔しているんだろ?」と尋ねる大介に「後悔したことなんてない」と話すのでした。

【転】- 振り子のあらすじ3

振り子のシーン3 大介は次第に帰りが遅くなり、やがて会社の同僚である女性の家に泊まるようになっていきます。
初めは罪悪感を抱いていた大介ですが、回数を重ねるごとにそれが常態化していき、大介は仕事を理由に家族ともだんだんと疎遠になっていくのでした。
サキは大介の浮気に薄々感づいてはいましたが、大介にはそのことを告げず、いつも通りに明るく振る舞うのでした。
その日も夜遅くに家に帰って来た大介に、サキは晩御飯を用意して待っていました。
大介は会社をリストラされてしまったことをサキに告げますが、娘の心晴も働き始めて家を出ていることもあり、サキはそれほど気にも留めていない様子でした。
サキは結婚してからずっと家に掛けてある振り子時計が、今まで一度も止まっていないことを話します。
サキは「この家にある限り、この時計は止まらない」と話し「どっちかが頑張っている限り、振り子は絶対に止まらない」と言うのでした。
大介は再就職先を探しますが、歳のせいもありなかなか正社員として雇ってくれる会社は見つかりませんでした。
梅吉はサキのもとを訪れ「大介のことをよろしく頼む」と頭を下げます。
「あいつはバカだから」と話す梅吉に、サキも笑いなが同意するのでした。
大介は夜になると飲み屋で酒をあおるようになり、夜遅くに帰宅した大介は家の中で倒れているサキを見つけます。
慌てて駆け寄る大介でしたがサキには意識がなく、病院で脳梗塞と診断されてしまうのでした。
命はとりとめたものの後遺症が残り、記憶障害をはじめ話すことや歩くことも出来なくなってしまったサキの姿を見て、サキの父親は大介を強く責めるのでした。
ひとり家に戻った大介は、食卓の上に手紙が置かれているのを発見します。
そこには「誕生日おめでとう」というメッセージとともに、大介を気遣う言葉が書かれていました。
大介はそれを見て不甲斐ない自分を責め、またずっと支えてきてくれたサキの気持ちを思って涙を流します。
そしてサキの両親に頭を下げて謝罪をし、病院で意識を取り戻したサキを家に連れて帰るのでした。

【結】- 振り子のあらすじ4

振り子のシーン2 意識を取り戻した後もサキは話すこともできず、記憶も失ったままでした。
大介は家のベッドに寝かせたサキに昔の写真や思い出を聞かせて話します。
車いすを押しながら2人で一緒に思い出の場所を巡り、サキに語りかけていくのでした。
あるとき大介は糸電話のことを思い出し、サキに向かって糸電話で話しかけますが、サキはいつもと変わらぬ無表情で反応を示そうとはしませんでした。
大介はサキと元旦に入籍したときのことを思い出し、ウェディングドレスを着せようとお店に出向きます。
ドレスの値段を見て購入は難しいと悟った大介でしたが、店内に飾られているウェディングベールに気がつきます。
仕事を増やしてお金を作った大介は、ウェディングブーケを購入してサキの元へと急いでいました。
心晴は大介に頼まれて作業場を飾り付けし、即席の結婚会場を作ると、サキは涙を流しているのでした。
1年後、心晴は大介の家の前で郵便を受け取り、それがサキからの年賀状であることに気がつきます。
寝たきりのサキからの年賀状に戸惑う家族たちでしたが、それはかつて家族でつくば万博に行った際に、未来へ向けて書いた年賀状なのでした。
16年前にサキが書いたその年賀状には、大介と結婚できたことや心晴が生まれたこと、支えてくれるまわりの人々と出会えて幸せであったことがつづられていました。
未来の自分と大介の結婚記念日を祝い「末永くお幸せに」と書かれているその手紙を読んで涙を流す梅吉の奥には、大介の遺影が飾られているのでした。
大介は1年前の結婚記念日にウェディングブーケを持って信号待ちをしていた際、トラックにはねられそうになっていた男性を助けて命を落としてしまったのでした。
そしてその男性こそが、のちに娘の心晴と結婚することになる男性でもありました。
彼は自分のせいで命を落としてしまった大介のことを悔やみますが、心晴は父もきっと喜んでいると声をかけます。
心晴は大介がサキに贈るはずだったベールをまとって結婚式に臨み、新郎は心晴のために生きることを誓うと、口づけを交わすのでした。

みんなの感想

ライターの感想

ひとりの男性の人生を軸に、結婚や家族、仕事など人生に起こりうるさまざまなことを丁寧に描いている作品だと思いました。
時代ごとに起きる出来事と物語の展開が上手く組み合わさっており、後半には意外な展開もあるので引き込まれました。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「振り子」の商品はこちら