「星に願いを」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

過激なバイレオンスやスプラッタ描写を得意とする佐々木勝巳監督が、映画製作のワークショップで頓挫しかけた企画を、3年がかりで完成させた作品です。映画に登場するキャラクター1人1人を、3年間かけてじっくりと描いたため、それぞれが主人公と呼べるほどの重厚なドラマに仕上がっています。

星に願いをの主な出演者

イヴ(兼田いぶき)、キミ(正田喜美佳)、灰島(平隆人)、赤羽(尾関俊和)

星に願いをのネタバレあらすじ

【起】– 星に願いをのあらすじ1

星に願いをのシーン1

画像引用元:YouTube / 星に願いをトレーラー映像

都内のどこかにある、寂れたカフェの片隅で。1人の少女が、「みんな嫌い。死んでしまえばいい」と呟きながら、頼んだピザをフォークで突き刺していました。そこに入って来た若い男数名が、その少女を面白がってナンパしようとします。少女は、これまでに出会った「クソみたいな奴ら」の名前を次々に挙げると、「それから、お前たちもだ!」と叫んで、ナンパしてきた男たちに殴りかかっていきます。

少女の名前はイヴといい、デリヘルで働きながらクスリに溺れる毎日を送っていました。ある夜イヴが行きつけのライヴハウスに立ち寄ると、田舎から出て来たばかりの純朴そうな少女を、若い男たちが取り囲んで、クスリを混ぜた酒を飲ませてモノにしようとしているのを見つけます。

イヴは男たちを殴りつけると、その少女と一緒にライヴハウスから逃げ去ります。イヴに危ないところを助けてもらった少女はキミという名前で、イヴの家に泊めて欲しいと頼み込んできます。実はキミは家出してきたばかりで、行く場所がなかったのです。

キミは泊めてくれたお礼にと、散らかり放題だったイヴの部屋を片付けますが、イヴは部屋に置いてあった古いクマのぬいぐるみが見当たらないのに気付きます。何の気なしにそのぬいぐるみも捨ててしまっていたキミは、それがイヴにとって大事なものだと知り、ゴミ回収車を追いかけてぬいぐるみを取り戻します。

やさぐれた生活を送る自分とは正反対の純朴そうなキミを、イヴも最初は迷惑がりますが、いつしか2人はイヴの部屋で一緒に過ごすようになっていきます。そんなある日、地下でストリートファイトのような賭けボクシングをしているヤクザものの元に、イヴが働いているデリヘルを仕切る男・灰島から電話が入ります。

灰島はデリヘルの他にも、こういった裏社会の関係者と繋がりを持っており、ヤクザもののリーダーに「イヴが、また出たって言ってる」と電話で告げます。リーダーは仕方ないと言った風で、部下に「イヴのところへ行ってやれ」と指示します。

ヤクザ者の部下がイヴのアパートに行くと、イヴを診ている女性カウンセラーが部屋にいて、怯えた表情でバスルームを見つめていました。部下がバスルームへ入ると、イヴは包丁で、キミの死体を切り刻んでいました。イヴに「手伝って」と言われ、部下は黙って一緒に死体を切断し始めます。

イヴは、「死んだはずのキミが、何度も出てくるの。その度にあたしはまたキミを殺さなけきゃならないの」と主張します。部下は細かく刻んだキミの遺体をポリ袋に詰めると、イヴとカウンセラーを車に乗せ、山中の人里離れた場所へと向かいます。

イヴたちが到着したのは山中に建つ小屋で、そこに住む男が死体の入った袋を受け取り、離れの物置に投げ込みます。投げ込んだ後に男は、物置を頑丈な鎖で封印します。山中で「クマに注意」の看板を見ていた女性カウンセラーは、物置に「何がいるのか」が気になりますが、小屋の男は意味ありげな笑みを浮かべたまま、その正体を明かしません。

女性カウンセラーはイヴに、キミとの間に何があったのかを聞き出そうとします。イヴは、過去の自分に起きたこと、そしてキミと生活する中で起きたことを、徐々に回想していきます。

イヴは以前、母親との二人暮らしをしていましたが、母親は次々に新しい男を家に連れ込み、あげく「あんたがいると邪魔なの」と、家からイヴを追い出してしまいます。その頃高校生だったイヴは、学校でひどいイジメにあっており、その復讐でいじめた女子たちにカッターで襲い掛かる事件を起こしていました。

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