「春琴抄(2008年)」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【承】– 春琴抄(2008年)のあらすじ2

春琴抄(2008年)のシーン2

画像引用元:YouTube / 春琴抄(2008年)トレーラー映像

起床時間になったので、佐助はテルを連れて春琴の部屋へ行きます。佐助のみ部屋に入ると、春琴を起こし、水を飲ませて着替えを手伝いました。そのあいだテルは外で控えています。佐助が春琴に新しいまかない(お手伝いさん)がいると言うと、春琴はあとで紹介しろと言いました。佐助はそれをテルに言い、食事のあとで紹介することにします。

春琴の朝食も佐助がすべて手伝います。鮎の身をほぐして口元まで持っていき、お茶を飲ませるのも同じです。佐助は食後のお茶をテルに持って行かせることで、あいさつさせました。テルは茶を持っていってあいさつしますが、あいさつに夢中で茶に湯を注いだまま放置して、春琴に注意されました。湯呑を手渡すときにも木綿でくるむことをせず、春琴が熱さに耐えかねて湯呑を落としてしまいます。

春琴の悲鳴を聞きつけて佐助が駆け寄ると、照に水を汲んで来いと指示しました。テルは廊下を走って水を汲みに行きます。春琴はテルのことを「使えへん」と怒っていましたが、どういう風の吹き回しかテルが戻ってくるころには、機嫌を直していました。佐助がテルに「気に入られた」と教えます。テルの走る音を聞いた春琴が、ウグイスの天鼓が枝を離れる音に似ているというのが理由でした。テルは、屋敷で働くことになります。

テルは置いてもらうことが決まったものの、春琴の身の回りの世話は相変わらず、佐助がつきっきりで行なっています。佐助はウグイスの糞を布でくるんだものを水でひたし、春琴の顔に当てました。美肌効果を狙ったものです。春琴の化粧も佐助が行ない、紅をひきます。

佐助はいったん下がって食事をとりますが、時間短縮のために汁を飯椀にかけて口に掻き込みました。あとの時間は三味線を想い描きながら稽古します。

春琴に呼ばれて佐助が行くと、「雨で音が湿気ってる」と怒った春琴が琴の爪を投げました。佐助の頬に当たってケガをします。春琴は気が強く、かんしゃくを起こしたときには手近にあるものをすぐ投げるのです。佐助はそんなときでも異を唱えず、春琴にひたすらお仕えしていました。テルはそれを見ながら、春琴と佐助が不思議な関係だと感じます。

淀屋橋にある弟子宅に稽古をつけに、春琴が外出しました。佐助が手を引いて連れていきます。水たまりがあったので佐助が迂回しようとしますが、春琴は「嫌や。まっすぐ行きたい」と言いました。佐助は水たまりに手ぬぐいを敷いて、春琴にその上を歩かせます。

春琴の姿を見た利太郎が、同行の女性によからぬことを話します。利太郎は春琴の美しさに惚れており、なんとか自分のものにしようと思っていました。春琴の弟子となって、隙をみて押し倒そうとして失敗していました。それを同行の女性が知っていてたしなめますが、利太郎はあきらめていないようです。

春琴が弟子宅で稽古をつけるあいだ、佐助は屋敷の外で立って待っていました。

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