映画:東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜

「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」のネタバレあらすじと結末

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜の紹介:2007年に製作されたヒューマンドラマ。リリー・フランキーの自伝小説を映画化した作品で、母親と息子の心温まる日々を描いた感動作。第31回日本アカデミー賞では最優秀作品賞をはじめ、5部門に輝いた。

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜の主な出演者

ボク(オダギリジョー)、オカン(樹木希林)、若い頃のオカン(内田也哉子)、ミズエ(松たか子)、オトン(小林薫)

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜のネタバレあらすじ

【起】- 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜のあらすじ1

舞台は1960年代の小倉。主人公であるボクがオカンに連れられ、酒飲みのオトンの家を去ることから物語は始まります。オカンは実家のある筑豊に移り住むと、ボクを育てるために小料理屋で働き始めました。ボクは普段はオカンと暮らし、時々オトンのところに遊びに行く日々を繰り返しました。ぬか床をもみこむオカンの横で何気ない会話をしたり、絵描きのオトンから絵のレクチャーを受けたりと、ボクは両親の間を行き来する時間を楽しんでいました。

そんなある日、オカンがボクを連れてお店の常連の男性とレジャー施設に行ったことがありました。突然一人にされたボクは施設の中を必死に探し歩き、よくやくオカンを見つけたときには夢中でオカンに抱きつきました。オカンはそんなボクを優しく抱きしめました。

そして時が経ち、ボクはオカンの元を離れ、大分の美術高校に進学することを決めます。駅でオカンに見送られた後、ボクは電車の中でオカンからの手紙を読みました。そこには、ただひらすらボクを励ます言葉が綴られていました。ボクは母の愛に感激して、一人涙を流していました。

しかし、オカンの励ましに応えることはボクにはできず、高校に進学してからは自堕落な生活を送るようになってしまいます。そんなボクをなんとか支えてくれたのは、同じクラスの平栗くんでした。ボクはなんとか高校卒業までこぎつけ、東京で美術を学ぶことを真剣に考え始めるようになりました。

【承】- 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜のあらすじ2

大分から筑豊に戻り、ボクはオカンとまた過ごすようになりましたが、オカンに上京したい気持ちを伝えることができずにいました。しかし、オカンにはすでにその気持ちを見抜かれており、ある夜ボクが家に帰ると、オカンはごちそうを作って待っていました。理由を尋ねると、東京の大学を受けるための景気づけだと語りました。ボクはオカンの思いに感激し、ぐっと涙をこらえました。

ところが、上京後のボクは高校時代に増して自堕落な生活を送るようになってしまいます。ボクは留年を経てようやく大学を卒業、オカンの励ましがあったからこそ手にした卒業証書でした。卒業してからもボクの苦難は続きました。なんとか東京に残り続けてはいたものの、ボクはいまだにオカンの財布を頼りにしていました。東京で偶然再会した平栗くんと二人暮らしを始めたものの、ダンサーを目指す平栗の収入もさほどあてにすることもできず、ボクは借金を重ねるようになっていきます。

そんなある日、オカンが甲状腺がんになったことをボクは知ります。幸いがんは治りましたが、ボクはこの一件をきっかけに仕事に対する向き合い方を変えました。ボクは様々なイラストの依頼を受けるようになり、自分の文章に意外な需要があることに気づくと、エッセイやラジオDJなどの仕事にも挑戦。やがて少しずつ経済状況も改善した頃、ボクはミズエという女性と恋に落ちました。公私ともに安定したボクは、筑豊からオカンを呼び寄せることを決心します。

【転】- 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜のあらすじ3

上京してすぐの頃、オカンは本当にボクの家に住んでいいものか戸惑っていましたが、ボクの友達を紹介すると、すぐにその輪になじんでいきました。ボクの友達はオカンの料理とおもしろ話を求めてしょっちゅう遊びに来るようになり、オカンも笑顔で彼らをもてなしました。

そんなある日、ボクはオカンとミズエとドライブに出かけ、夜の東京タワーが美しく見える場所へ連れて行きました。いつか三人で昇ろうとウキウキするオカンに、ボクは微笑みを返しました。

それから時が経ち、オカンは今東京タワーがよく見える病室でがんと闘病していました。ボクは毎日のように見舞いに訪れ、東京で出会った友人たちも足繁くオカンの病室に通いました。その中には、ミズエの姿もありました。ミズエはすでにボクと別れていましたが、オカンのために今も恋人のふりをしてくれていました。そして、九州からオトンも見舞いに来るように。喧嘩ばかりだった昔とは比べ物にはならないほど、オトンはオカンに優しく接し、夫婦の間には優しい空気が流れていました。

そんな中、オカンのがんは手術では治せないことがわかり、抗がん剤治療が開始。オカンはつらい抗がん剤治療に耐え続けましたが、ボクはその姿を直視できず心が不安定になっていきました。そして、間もなく抗がん剤治療は中止。ボクは残された少ない時間をオカンと過ごすことを決めました。

そんなある日、長い間東京に滞在していたオトンが帰ることとなりました。しかし、オトンが帰る直前、オカンの病状は急激に悪化、今まで見たこともないほどオカンは苦しみだしました。「オカンはオトンに帰ってほしくないんだ」…苦しむオカンの手を握りながら、ボクはとっさにそう思いました。

【結】- 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜のあらすじ4

それから間もなく、オカンはボクとオトンに見守られながら息を引き取りました。オカンはすでに声を出せない状態でしたが、死の直前のオカンの口は「ありがとう」と言っているようにボクには見えました。

ボクはオカンと住むために借りていた一軒家に遺体を安置し、オカンと交流のあった友人たちを大勢呼びました。そんな中、出版社から原稿催促の連絡が入りました。ボクは思わず怒って電話を切ってしまいましたが、その直後のことでした。若かりし日のオカンの幻が現れ、「マー君が仕事しとるんと気分がよーなるんよ」と語り掛けてきました。それは、入院中にオカンがよく口にしていた言葉でした。ボクは一念発起して眠るオカンの横でコラムの執筆を開始。なんとか締め切りに間に合わせると、ボクは甘えるようにオカンの横に寝そべりました。すると、そこにミズエが現れ、オカンが遺した言葉をボクに伝えました。オカンはボクと過ごした東京での日々について、「親孝行は一生分してもらった」と語っていたといいます。ミズエはそれだけ伝えると、立ち去っていきました。

その後、葬式を終えると、ボクは「オカンが死んだら開けて下さい」と書かれた箱を開けました。そこには、ボクのへその緒や昔の写真、ミズエへの手紙の他、オカンの日記帳が入っていました。「オカンは結婚には失敗したけれど、心優しい息子に恵まれて幸せな最期を迎えることができます」…日記には、ボクとミズエへの感謝と、二人の健康をいつも祈っていることが書かれていました。ボクは日記を読み、静かに涙を流しました。

それから時が経ち、ボクはオカンの位牌を持って東京タワーに昇りました。展望台にはミズエが待っており、ボクはオカンの手紙をミズエに渡しました。ミズエが手紙を読んでいる横で、ボクは位牌を両手に持ちながらこうつぶやきました。「オカン、今日は天気がいいで、よかったね」…ミズエはそんなボクを見て、少しだけ微笑んでいました。

みんなの感想

ライターの感想

オカンを演じた樹木希林の母性を感じさせる自然な演技に圧倒されます。また、若かりし日のオカンを演じた内田也哉子は心優しくも強い女性を好演しており、息子を見つめる眼差しからは子を思う母親の様々な感情が伝わってきました。

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