「母の身終い」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

母の身終いの紹介:2012年制作のフランス映画。闘病中の母と、出所してきたばかりの息子との絆を描いている。ステファヌ・ブリゼが監督と脚本を務めた作品で、2013年のセザール賞で4部門にノミネートされたドラマ。

予告動画

母の身終いの主な出演者

アラン(ヴァンサン・ランドン)、イヴェット(エレーヌ・ヴァンサン)、クレメンス(エマニュエル・セニエ)、ラルウェット(オリヴィエ・ペリエ)、ブルーノ(リュドヴィック・ベルティロ)

母の身終いのネタバレあらすじ

【起】- 母の身終いのあらすじ1

18ヵ月の服役を終えて、アランは所持品を返却してもらい、母・イヴェットの住む実家に帰ります。
仕事を探すため、アランは朝から職探しに行きます。運転手の仕事を申し込みますが、現在は募集をしておらず、後程連絡すると言われます。
イヴェットは食欲がなく、今日はサラダにしておきます。現在病気を患っており、薬を飲んでいます。
アランは、隣人のラルウェットに挨拶をし、一杯飲むことにします。ラルウェットは、国境を通るからといって、奴らと関わっては駄目だと、服役したアランに話します。アランは金が目的だったと言います。
イヴェットが内心は息子が帰ってきてくれて、嬉しいと思っていると、ラルウェットは話します。
しかしアランは、面会に2度しか来なかったことから、そうは思っていませんでした。ラルウェットはイヴェットが病気で大変だったからと説明します。
イヴェットは、アランがタバコを家で吸ったことに腹を立てます。アランは母に言われた通り、窓を開けて吸いました。そのことを伝えますが、母は庭で吸うようにと怒ります。
別の日にアランは、愛犬のキャリーの足を拭きましたが、まだ汚れていると、母は怒り始めます。イヴェットは自分の家だと主張し、アランが気難しい父親と似ているなど言います。二人の口論は絶えませんでした。
食事の時間で、アランは別のテーブルで食べることにします。アランがキャリーに餌を与えれば、イヴェットも餌を与えます。アランがラジオをつければ、イヴェットはテレビの音量をあげます。アランは暇だと言って、ラジオを消します。

【承】- 母の身終いのあらすじ2

ボーリングに行ったアランは、隣りのレーンにいたクレメンスと帰ります。愛し合う2人でしたが、クレメンスは子守を任せていることから、帰らなければなりません。
本当は帰りたくないクレメンスに、アランはまた会いたいと言って、連絡を待つことにします。
ゴミの仕分けの仕事に就いたアランは、自宅に帰ってきて、引き出しの中からいくつか書類を見つけます。その書類は、スイスの施設で行える尊厳死についてでした。母のサインもありました。
アランは、医師に話しを聞きに行きます。イヴェットは悪性腫瘍が脳にまで転移しており、薬と放射線治療しかできることはなく、完治は不可能でした。終末医療を勧めた医師でしたが、イヴェットは断ったそうです。
イヴェットは、息子が引き出しを開けて見たことに気づいていました。アランと話すことになり、イヴェットはよく考えて、自分で決めたことだと言います。
アランは、クレメンスと再会できて、彼女と愛し合います。クレメンスは、アランの仕事について聞きます。アランはトラックの運転手だと言って、それ以上は話したくない様子でした。クレメンスはなぜ話したくないのか分からず、涙を流して聞き続けます。アランは家に帰ることにします。
仕事を辞めたアランは、母から稼がないとだめではないかと、また文句を言われます。我慢の出来ないアランは、殴るぞと本気で怒り、家を出ていきます。そしてラルウェットの家にしばらく泊まらせてもらいます。

【転】- 母の身終いのあらすじ3

掃除中、イヴェットは立っているのが辛くなり、倒れそうになってしまいます。息子が帰ってきたと思い、イヴェットは階段に向かいますが、違っていて座り込んで泣き始めます。
ラルウェットは、イヴェットと仲が良く、パズルなど一緒にしていました。彼女が大好きなことから、嘘はつけないので、アランに家に帰るように言います。しかしアランは、ホテルに泊まればいいだけだと頑固です。
ラルウェットは、口止めされていましたが、イヴェットに話すことにします。彼の家に泊まっていることを聞き、イヴェットも頑固で、勝手にすればよいと言うだけでした。
しばらくして、ラルウェットの家に電話がかかってきます。アランとイヴェットは、一緒に病院に行きます。検査の結果、イヴェットの病気は悪化していました。
イヴェットは、来月まで大丈夫か医師に聞きます。おそらく大丈夫と言われ、イヴェットは安心します。
しかし帰ってきたイヴェットは、ベッドの上で泣き続けていました。アランは別室にいて、その声を聞きます。
この国では、尊厳死が認められていないため、スイスの施設に行かなければなりません。イヴェットとアランは、協会の人から説明を受けます。
直前で止めることにしても、大丈夫だと聞きます。また、亡くなった後は、葬儀社まで遺体を運んでくれることも聞きます。

【結】- 母の身終いのあらすじ4

アランは母と買い物に行って、クレメンスと再会します。遅すぎるけれども、アランはこの間のことを謝ります。
クレメンスは自分も深入りし過ぎて、悪かったと謝りますが、深入りしたかったと自分の想いを伝えます。
アランは18ヵ月服役し、親の家に居候中の失業者であると、真実を話します。クレメンスは、私なら気にしないのにと言って、買い物に行きます。
イヴェットはラルウェットとケーキを食べます。ラルウェットは、隣人でいれて幸せだったと話します。イヴェットは忘れないと言います。ラルウェットは、イヴェットの頬にキスをします。
イヴェットは荷物をまとめて、息子と共にスイスの施設に向かいます。最初の薬を渡されて、イヴェットは飲みます。これは吐き気止めでした。
15分ほど待ってから、次の薬を飲みます。薬は2つあり、1つの薬が苦いことから、もう1つの薬と混ぜるのです。
イヴェットはベッドの布団に入り、次の薬を飲んで、協会の人から、さようならをします。
残りの時間は、イヴェットとアランで過ごすことになります。イヴェットは泣き始め、体を震わせながら、我が子を抱きしめ、愛していると言います。アランも愛していると言います。
そしてイヴェットは眠くなり、静かに息を引き取ります。イヴェットの遺体は車に乗せられます。車が走っていくのを、アランは見送ります。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は母と息子の絆を描いており、序盤は仲が悪くぶつかり合うけれども、最後はお互いに愛してると認め合います。イヴェット役のエレーヌ・ヴァンサンの演技が完璧で、最後の身を震わせながら息子を抱きしめる場面に、涙を流さずにはいられなくなります。
また、隣人の存在も大きく、隣人であれて幸せだったと言える、その言葉に胸打たれます。人生において、何よりも大切なことではないかと、語りかけてくるようでした。
不器用で上手く世の中を渡れない息子役をヴァンサン・ランドンが見事に演じ、母親に本気で怒る姿は凄まじく、リアリティにあふれています。
全体を通し、じっくりとしたペースで、登場人物の心情を細部にまでこだわって描き出している映画です。涙を流さずにはいられない、感動作に仕上がっています。

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