映画:沈黙サイレンス

「沈黙サイレンス」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(3件)

ヒューマンドラマ

【結】– 沈黙サイレンスのあらすじ4

(※ここからはオランダ貿易会社の医師ディーター・アルブレヒトによる背教司祭のその後を記した見聞録となります)

それは1641年の事。ロドリゴはしばらくの間、町人の家で暮らし”転びの神父”と揶揄されますが、やがて井上奉行の下、フェレイラと共にキリスト教にまつわる禁制品の監視役を務めるようになります。

当時欧州で唯一貿易が許されたオランダからの輸入品、十字架や聖画、聖像、ロザリオ、またそれらを想起させるものは全て2人に厳しくチェックされ、暴かれた者は役人に捕まり咎を受けますが、2人はひるまず無表情に黙々と任務を遂行していました。

同朋の外国人にすら蔑まれる苦役に、時おりフェレイラは「”我らを軽蔑する者を愛せ”」「心を裁けるのは”主”だけだ」と漏らし、往なすロドリゴに「聞き違いだ」と呟きます。

フェレイラ亡き後もロドリゴは完璧に職務をこなし、彼なりの平安を得たかに見えました。

やがて彼は井上奉行に、江戸で死んだ岡田三右衛門の名を継ぎ、その子持ちの妻をめとるよう勧められます。また奉行は、五島や生月(いきつき)にはいまだ切支丹と称する百姓がいる、すでに根が絶たれているので、お前も切支丹でいても構わんと言いますが、彼は「沼地には何も育たない」と断ります。奉行は彼ににじり寄り、お前らが持ち込んだ宗教は得体の知れぬものに変わった、日本はそういう国なのだと言い、お前はわしに負けたのではない、日本というこの沼に負けたのだ、「歓迎する(Welcome to Japan)」と言います。

ロドリゴは妻子が暮らす江戸に移り、時折やってくる井上奉行の使者の求めに応じ、棄教した誓い”転び証文”を書く毎日を送ります。またその傍らには召使となったキチジローもいて、何くれとなく彼の世話を焼いています。

ある日彼は改まって、キチジローに「いっしょにいてくれて、ありがとうございます」と日本語で礼を言います。キチジローは戸惑い恐縮しますが、彼をパードレと呼び告悔を聞いて欲しいと言い出します。

ロドリゴは慌てて窓を閉めて声を潜め、私は背教司祭だ、絶対できないと拒みますが、キチジローは「あなたを裏切り、家族を裏切り、主も裏切った、私は今も苦しんでる」と必死に手を合わせ頭を垂れ、すがります。

ロドリゴの心に「私はお前と共に苦しんだ…沈黙していたのではない」という声が聞こえます。彼はキチジローの頭にそっと手を置き「分っています。でもたとえ神が沈黙していたとしても、私の人生は全て、あの方について語っていた。沈黙の中で、私はあなたの声を聞いた…」と英語で語り、キチジローの肩に手を乗せ額を寄せます。

それでも井上奉行による踏み絵は定期的に行われ、ロドリゴやその家族、キチジローも繰り返し試されます。が、1667年の検査で、キチジローはいつも通り踏み絵を踏みますが、首に下げた守り袋の中から小さな聖画が見つかり捕えられます。

ロドリゴの監視は一層厳しくなりますが、1682年に亡くなった際には、”最後の司祭”岡田三右衛門(ロドリゴ)は、言葉でも徴(しるし)でも2度と神を認めず、その名を口にせず、祈らなかった、彼の信仰はとうの昔に消え去ったと言われていました。

その葬儀も役人の厳重な監視の下行われ、木の棺桶に両手を組み、座した形で納められた彼の遺体に触れる事が許されたのは妻だけで、彼女はその胸元に仏教式の守り刀を持たせます。彼女が刀と共にそっと何かを忍ばせた事には誰も気づきませんでした。妻は無言で泣いた様子も無く、出棺の際には無表情に彼の茶碗を割り、両手を合わせ見送ります。

葬列は、棺の担ぎ手と前後に2人の侍がつき、僧侶の経に合わせてしずしずと進み、彼は戒名を与えられ薪の上で荼毘に伏されます。

「ロドリゴと呼ばれた男は、背教者として、彼らが望む最期を迎えた…だが彼の心については、神だけが知っている」

彼の妻が最期にその手に握らせたのは、時を経て一層小さく丸くなったモキチの木の十字架でした。十字架は彼と共に明るい炎に照らされ、輝いているように見えました。

--日本の信徒と司牧者に捧ぐ〈神の より大いなる栄光のために〉--

暗闇に再び虫の声が響きます。それはやがて降るような蝉の声になり、羽虫や雨音や波の音など様々な音が聞こえますが、エンドロールが終わっても暗闇のままでした。

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