「波止場」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

1954年製作のアメリカ映画。ニューヨークの波止場を舞台にした社会派ドラマ。元ボクサーの青年テリーは波止場の組合のボスの手下として働いていたが、ある女性の出会いをきっかけに、組合の不正と暴力に立ち向かうようになっていく。第27回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演男優賞など8部門に輝いた。

波止場の主な出演者

テリー(マーロン・ブランド)、イディ(エヴァ・マリー・セイント)、チャーリー(ロッド・スタイガー)、ジョニー(リー・J・コッブ)、バリー神父(カール・マルデン)

波止場のネタバレあらすじ

【起】– 波止場のあらすじ1

物語の舞台はアメリカ、ニューヨークの港。ここで働く労働者たちは組合のボス、ジョニー・フレンドリーの支配を受け、厳しい生活を強いられていました。

ジョニーには大勢の手下がおり、その中でも息子同然の扱いを受ける若い兄弟がいました。兄チャーリーは法学士で、ジョニーの右腕として活躍していました。一方、元プロボクサーの弟テリーはジョニーに感謝しながらも、ジョニーの裏の顔を受け入れられずにいました。ジョニーは数多くの犯罪を引き起こしてきた大悪党だったのです。

労働者たちは自らの命を守るため、ジョニーの犯罪の証言をしたがる者はほとんどいませんでした。そんな中、ジョーイという若い労働者がジョニーの犯罪を証言すべく立ち上がりました。

犯罪調査委員会での証言が近づく中、ジョーイは家にこもり、身の安全をはかっていました。そんなある夜、テリーはジョニーからジョーイを家から呼び出すよう命じられました。話し合いで解決するというジョニーの話を信じ、テリーはアパートにこもるジョーイに外から大声で話しかけて、ジョーイの逃げ出したハトを捕まえた、という嘘の話を伝えました。ジョーイは友人であるテリーの話を信じ、アパートの屋上にあるハト小屋へ向かいました。

それからすぐのことでした。ジョーイはジョニーの手下の襲撃を受け、アパートの屋上から突き落とされ、帰らぬ人となりました。テリーは友人の死にショックを受け、約束が違うとチャーリーらジョニーの側近に訴えますが、チャーリーたちは悪びれる様子を見せず、「死人に口なし」と笑っていました。テリーはそんなチャーリーたちの考えについていけずにいました。

ジョーイの妹イディは兄の死に取り乱し、激しい怒りを覚えました。イディは「誰が兄を殺したのよ!?」と叫び、現場に駆けつけたバリー神父がなだめようとしても聞きませんでした。その光景を見ながら、労働者たちは「見ざる聞かざる言わざる」という「波止場の知恵」を改めて思い返していました。実際、ジョーイに限らず、ジョニーに不利な証言をしようとした者はみな始末されていたのです。

その後、テリーが行きつけの酒場に行くと、ジョニーたちがカスリで稼いだ金を計算していました。ジョニーはテリーがジョーイの死にショックを受けているのに気づくと、この港を乗っ取るまでどれほど苦労したかを語り、ジョーイの死に納得するようテリーに言い聞かせました。テリーはジョニーの言葉に反論しませんでした。テリーはジョニーが逆らった人間を簡単に切り捨てる冷徹な人間であることをよく理解していたからです。

翌日の早朝、テリーはアパートの屋上にあるハト小屋に行き、近所に暮らす少年と時間を過ごしました。「いい身分だな、食って寝て、勝手に飛び回る。思うがままだ」…テリーはハトたちの姿を見て、そうつぶやきました。

その後、テリーはジョニーの命令で荷揚げの仕事をすることになりました。仕事を得ようと集まる労働者たちの中には、ジョーイの父親の姿もありました。息子の葬式代を稼ぐため、ジョーイの父親は悲しみに暮れる暇もなく働こうとしていたのです。仲間のデューガンはそんなジョーイの父親のために、ジョニーの手下たちに反抗的な態度をとりました。

このとき、ジョーイの父親は息子の形見の上着を持参していました。ジョーイの父親は亡き息子のことを思ってくれるデューガンに、この上着を引き渡しました。

船倉が開くのを待っていると、テリーはある男から話しかけられました。男は犯罪調査委員会の一員で、ジョーイの死を含む波止場で起きた犯罪について調べており、テリーに公聴会で証言して欲しいと頼んできました。その後、船倉が開き、テリーを始め労働者たちが続々と中に入って行きました。

そんな労働者たちの様子をバリー神父はイディとともに眺めていました。バリー神父は自分の教区の現実をこの目で確認したいとイディに語っていると、すぐに労働者たちの厳しい状況を目の当たりにすることとなりました。この日の仕事にあぶれた労働者たちが仕事の割り札を奪い合う騒ぎを起こしたのです。

イディはその状況を見ていられず、自らも割り札の争奪戦に参加、すると、テリーがとっさに止めに入りました。テリーはイディに偉そうな女と第一印象を抱きますが、イディがジョーイの妹と知ると、途端に顔を強張らせました。イディはそんなテリーを無視して騒動の中で手に入れた仕事の割り札を父親に手渡しました。父親はイディから割り札を受け取りつつも、若い娘にこんなところを見せないで欲しいと言ってバリー神父を責めました。

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