「海よりもまだ深く」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

海よりもまだ深くの紹介:自称作家のダメ中年の良多。台風の日、母が住む団地に元妻と息子が集まり、ひと時の家族の時間を過ごす。
是枝裕和監督の最新作。なりたかった大人になれなかった大人たちに贈る、人間そして家族のドラマ。第69回カンヌ国際映画祭では「ある視点」部門に出品。

予告動画

海よりもまだ深くの主な出演者

良多(阿部寛)、響子(真木よう子)、千奈津(小林聡美)、山辺(リリー・フランキー)、町田(池松壮亮)、真悟(吉澤太陽)、福住(小沢征悦)、仁井田(橋爪功)、淑子(樹木希林)

海よりもまだ深くのネタバレあらすじ

【起】- 海よりもまだ深くのあらすじ1

小説家の良多は過去に文学賞を獲得したものの、以来筆も進まず、現在は興信所で働いています。探偵はあくまで取材だと言い訳し、ギャンブル好きでお金にだらしなく、いわゆるダメ人間です。そんな夫に愛想を尽かした妻響子は、息子の真悟を連れて去りました。
たちの悪い良多が頼るのは、清瀬市の団地に住む母淑子です。半年前に夫が亡くなり現在は一人で暮らしており、良多の姉千奈津もよく顔を見せていました。
ある日良多は金目のものを探すため、淑子の留守中に部屋を物色していました。しかし帰宅した淑子には良多の行動はお見通しで、遺品は全て処分したとのこと…。
ベランダには良多が昔植えたみかんの鉢があります。淑子は花も咲かない木を息子だと思い育て、「何かの役には立っている」と呟きました。良多はなけなしのお金で淑子にお小遣いを渡し、団地を後にしました。帰り道、良多は質屋を訪れます。野球を始めた真悟にグローブを買いたいのですが、大した資金にはなりませんでした。質屋の主人には、良多の父もよく来たが横暴な態度だったと愚痴られます。良多は父によく似てしまったのでした。

【承】- 海よりもまだ深くのあらすじ2

良多は所長の山辺に隠れて、依頼者などを騙し金を徴収していました。部下の町田はなぜか良多に協力的でした。ある時依頼者が「どこで狂ったんやろ私の人生」と嘆いた言葉に良多は反応します。彼は気になるフレーズをメモし、小説の参考にしているのです。
休日、町田と共に響子を尾行した良多は、彼女に恋人がいる事を知ります。恋人福住は真悟にグローブを買い与えていました。真悟は淑子を尊敬しているため、今でも時々会っていると聞いた福住は、面会をやめるよう響子に訴えました。
出版社から漫画の原作を打診された良多は、プライドが邪魔し断りますが、養育費を延滞する程余裕がありません。千奈津の職場を訪ね金の無心をしますが、あっさりと断られた上、父も同じ様に来ていたと呆れられました。
淑子は近くの分譲住宅で、音楽鑑賞と解説をしている仁井田の教室に行くのを楽しみにしています。人気のある講座ですが、実は彼も夢破れた人の一人でした。
揺すった高校生に捨て台詞を吐かれた良多は、「簡単になりたい大人になれるわけじゃない」と反論します。そんな彼のなりたかったものは地方公務員でした。父親みたいになりたくなかったのです。

【転】- 海よりもまだ深くのあらすじ3

良多が金を巻き上げた高校生は、山辺の警察時代の上司の息子でした。山辺に金を回収された良多ですが、隠していた一部の金でパチンコに投資し、町田も手伝いました。彼にも別れた父がいて、良多を応援しているのです。
真悟との月1の面会の日が来て、良多は彼にスパイクを買い、二人の絆にと宝くじも購入しました。しかし養育費が用意できず、真悟を出しに淑子のもとを訪れますが、千奈津が待ち構えていました。千奈津もまた娘のフィギュア教室代を淑子に出費してもらうため、まめに顔を出していたのです。
響子が真悟を迎えに団地に来ました。台風も近づき、淑子の希望もあって急遽三人は一つ屋根の下に泊ることになります。
真悟は祖母について書いた作文を読み、宝くじが当たれば一緒に住もうと言い、淑子は思わず涙がこぼれました。
皆が寝静まった頃良多は家の中を漁り、父の硯を見つけ拝借します。目が覚めた淑子が来て、「幸せは何かを諦めないと手に出来ない」と良多に呟きました。ラジオからテレサ・テンの『別れの予感』が流れ、「海よりも深く人を好きになったことなんてない。ないから生きていける」とも話しました。のちに良多はこれらの言葉をメモします。

【結】- 海よりもまだ深くのあらすじ4

嵐が深まる中、良多はトイレに起きた真悟を連れ公園へ出かけました。良多も台風の日に父と同じように過ごしたことがあるのです。
二人きりになった響子に淑子は、良多との関係を確かめましたが、修復は無理でした。それでも今後も会おうと響子が言うと、淑子は真悟のへその緒を彼女に託しました。
すべり台の中でお菓子を食べた良多と真悟。真悟がなりたいものは公務員と話すと、なりたいものになれていない良多は「大切なのはなれたかどうかより、気持ちを持つことだ」と息子を諭しました。
響子が二人を迎えに来ます。真悟が落とした宝くじを探している間に、響子は「前に進ませて」と良多に伝え、彼の答えは「分かってた」でした。三人は雨に打たれながら宝くじを拾いました。
養育費にするため、翌朝良多は質屋に硯を持って行くと、店主に硯の墨でサインを頼まれます。店主が持っていた小説は父が近所に配っていたものだと知り、良多は硯に高値が付いても手放すができませんでした。
次こそは養育費を準備する約束をして、良多は二人の背中を見送り、台風一過の街の雑踏の中に消えていきました。

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