「海街diary」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(6件)

ヒューマンドラマ

吉田秋生の人気コミックを映画化した、2015年製作の日本の映画。 第68回カンヌ映画祭コンペティション部門に選出された、是枝 裕和監督の作品。 鎌倉に住む三姉妹のもとへ、15年前に他に女をつくって家を出て行った父の訃報が届く。 そして、父には、女との子供、腹違いの妹すずがいた。既に母も亡くして血のつながった身寄りのない、 すずは、ひょんなことから鎌倉の三姉妹が住む一軒家で一緒に住むこととなったのだが・・・。

あらすじ動画

海街diaryの主な出演者

綾瀬はるか(香田幸)、長澤まさみ(香田佳乃)、夏帆(香田千佳)、広瀬すず(浅野すず)、加瀬亮(坂下美海)、鈴木亮平(井上泰之)、池田貴史(浜田三蔵)、坂口健太郎(藤井朋章)、樹木希林(菊池史代)、リリー・フランキー(福田仙一)、風吹ジュン(二ノ宮さち子)、堤真一(椎名和也)、大竹しのぶ(佐々木都)、中村陽子(浅野陽子)、前田旺志郎(尾崎風太)ほか

海街diaryのネタバレあらすじ

【起】– 海街diaryのあらすじ1

海街diaryのシーン1

画像引用元:YouTube / 海街diaryトレーラー映像

鎌倉の亡くなった祖母の古い一軒家に、長女 香田 幸(さち)29歳。次女 香田 佳乃(よしの)22歳。三女 香田 千佳(ちか)19歳の三姉妹が暮らしている。ある日、15年前に自分たちを残して、女と出て行った父が、亡くなったとの連絡がありました。

父は山形の旅館で働いており、出て行った時の女とは死に別れ、別の女性と3度目の結婚をしていて、その女性 浅野 陽子からの葬儀に参列してほしいとの連絡だった。

幼い頃に自分たちを捨てた父に対して、何も思うことのない、次女 佳乃と三女 千佳は、あっけらかんと、笑いながら、食卓で朝食を食べている。

その2人に対して、看護師として忙しく働く、長女 幸は、夜勤で行けないから、2人で参列するように言う。そして、父には、出て行った時の女との間に娘がいることを伝える。

佳乃と千佳は、葬儀に参列するために山形へ向かう。

田舎のローカル列車に乗って、弁当を食べながら、佳乃はため息をつき、「なんか気が重いんだよね。父親って言ったって、15年も会ってないし。」と千佳に呟く。

千佳は、「父さん、優しかったよね。動物園とか連れってくれたりして。」

それに対し、佳乃は、「よく、夜中に喧嘩してて、お姉ちゃんが、お母さんを慰めているのを何度も見た。」と言った。

「私、ほとんど覚えてないから。」と寂しそうに呟く、千佳。

そして、話題を変えるように、「妹かー。」と、ちょっと嬉しそうに言う千佳を見て、佳乃は、「欲しがってたじゃん。」と言うと、「子供の頃だよ。今更、そんなのことを言われても。」と言う千佳に、「だよねー。」としみじみと呟く、佳乃。

ローカル駅に列車が到着して、ホームに降りると、そこは、蝉の鳴き声が響き渡る、のどかな田舎駅だった。

すると、向かいのホームから、「香田さんですか。」と遠慮がちに声を掛けてくる、制服を着たかわいらしい女の子がいた。振り向いた2人に対して、「私、浅野すずです。」と礼儀正しく、お辞儀をして挨拶をする。

さっき話をしていた妹だと、すぐに理解した佳乃と千佳は、お互いに顔を見合わせる。

すずは、2人を迎えに来ましたと伝え、歩いて大きな旅館に案内した後、母が後ほど挨拶にお伺いしますと伝える。その、すずに対し、「わざわざ迎えに来てくれて、ありがとう。」と御礼を言う、佳乃と千佳。礼儀正しく頭を下げて帰っていく、すずを見ながら、「しっかりしているね。」と言う千佳に対し、「少なくとも、私たちよりは。」と答える佳乃。

葬儀に参列した佳乃と千佳の向かいには、喪主となっている、お父さんの3回目の奥さん陽子が、ハンカチで口元を抑え、ずっと泣き続けている。そして、その横で、彼女を慰めている、すず。

その時、入り口から、来ないと言っていた長女 幸が入って来る。

焼香を上げた後、佳乃と千佳に「夜勤明けに友達に車で送ってもらった。」と言う、幸。

そして、女の子を見て、「あの子?」と佳乃に聞き、幸とすずは、ここで初めて対面する。

お互い自己紹介をして、「あの男の子は、弟さん。」と聞く、幸に対し、「はい。母の連れ子ですけど。」と答える、すず。

その時、喪主の陽子が叔父さんに支えられ、泣きながら、幸の前に現れた。

幸が挨拶すると、「浅野の家内でございます。お忙しいところ、ありがとう御座います。」と涙を押さえながら、言う。

幸が、「父がお世話になりました。」と言ったところ、「私の方がお世話になりっぱなしで…」と泣き崩れる。

そこへ、葬儀の司会が来て、この後、喪主の方からご挨拶をお願いしますと言ってきた。

陽子は、私はできそうもないから、叔父さんにお願いしたいと依頼するが、さすがに、叔父さんが喪主の代わりに挨拶する訳にもいかず、叔父さんが悩んでいると、陽子が、すずちゃんならできるよね。とすずに向けて言ってきた。

ビクッ!と目を見開いて、驚いているすずに対し、隣にいる、幸は、「それはダメです。」ときっぱり言い切る。

でも、すずちゃんはしっかりしているし、大丈夫だという叔父さんに対し、幸は、「これは大人の仕事ですから。」と言って、代わりに、自分がやりますからと、陽子に伝える。

そこまで言われると、さすがに浅野の妻というプライドが損なわれると感じたのか、泣くのを止めて、私がやりますからと、陽子は言った。

葬儀も終わり、三姉妹は、火葬場の煙突から昇る煙を見ていた。

千佳が、「お父さんって、結構、幸せだったんだね。こんな沢山の人がお別れに来てくれて。」と言う。

「優しい人だったって、みんな言ってた。」そう言う、佳乃。

それを聞いた幸は、「優しくて、ダメな人だったのよ。友達の保証人になって、借金背負って、女の人に同情して、すぐにどうにかなっちゃうなんて。」そう言った。

駅まで三姉妹で歩いて向かっている途中、幸が言う。

「あの陽子さんっていう人、うちらの母親に似てたね。」

「でも最後まで面倒見てたんだから、感謝しないとね。」と言う、佳乃。

「そうだよね。」と頷く、千佳。

そしたら、幸は、

「あの人は、たいして来てないよ、病院。居ても10分。着替え届けたら、さっさと帰っちゃう人。それでも本人は、精一杯看病しているつもりなの。」

長年、看護師として働いてきた幸は、ちょっと話をしただけで、陽子の性格を一瞬で見抜いていた。

それを聞いた千佳は、「さすが出来る看護師。」と呟く。

その時、3人の後ろから、すずが声を上げて、走って来た。

そして、渡したいものがあると、息を切らしながら、封筒を幸に差し出す。

すずは、お父さんの机の中に入っていたので、持ってきましたと伝える。

幸が、封筒を開けると、中には、三姉妹の幼少期の写真が入っていた。

三姉妹が写真を見ながら、当時の思い出に花を咲かせているのを見ていたすずは、自分がここにいると邪魔になると思ったのか、帰りますと言って、去ろうとした時、幸から、「ちょっと、時間ある?」と言われ、「この場所で一番好きな場所に案内してほしい。」と、言われる。

お父さんもお母さんもいなくなり、自分のホントの心を閉ざして、自分がしっかりしなければと気丈に振る舞うすずに、幸は、自分の幼少期と同じものを感じていた。そんな、すずを少しでも元気にさせてあげたいと思い、幸は、そう提案したのだった。

すずが先頭に立って、3人を山の高台がある方向へ案内している時、後ろにいた千佳が、佳乃に「大丈夫かな?あの子?ここでやっていけるのかなーと思って。」と呟き、佳乃も「あの子と陽子さんは、何の関係もないんだもんね。」と、すずを心配する2人。

山の高台の眺めがいい場所に辿り着いた4人は、景色を静かに眺めていた。

すずは、「お父さんとよく、ここに来たんです。」と三姉妹に伝える。

景色を見ていた佳乃は、「ねー。なんか、似てない?」と突然言い始める。それを聞いた千佳は、指をさして、「あの向こうに海が見えたら、鎌倉だよね。」と言った。

幸は、隣のすずにこう聞く。「あなたが、お父さんのお世話をしてくれたんだよね。」

ハッとして、真っ直ぐに幸の目を見つめ返す、すずは、静かに頷いた。

それを見て、幸は、「お父さん、きっと喜んでいると思う。ほんとにありがとう。」そう言って、すずの肩を優しく抱き寄せる。

そして、佳乃と千佳も「ありがとう。」とすずに優しく言った。

今まで、誰にも言われたことのない優しい言葉に、知らないうちに、すずの目から涙が溢れていた。

それから、駅まで一緒に歩いた4人は、ホームで列車を待っている。

この町を好きかと聞く幸に対し、「好きっていうか。この町に来て、まだそんなに時間も経ってないし。でも、何でお父さんが、この町に住みたいと思ったのか、分かりました。」と言う、すず。

千佳が、列車が来たと伝えると、程なく1両のディーゼル列車が到着する。

三姉妹が列車に乗り込み、扉の前ですずと向かい合う。

「じゃあね。」「元気でね。」と笑顔で言う、佳乃と千佳。

「お姉さんたちも。」と答える、すず。

すずを見つめていた、幸が、急に「ずずちゃん。鎌倉に来ない?一緒に暮らさない。4人で。」と言い出した。

えっ!っと、幸を見つめる、佳乃と千佳。そして、すず。

幸は、佳乃と千佳に頷いて、にっこりする2人を確認してから、「私たちの家、すっごく古いけど大きいの。みんな働いているから、あなた一人くらいなら、何とかなるし。」そう言った。

突然の話に逡巡する、すず。「でもっ。」と言うすずに対して、「すぐに決めなくてもいいから。」と伝える幸。

「ちょっと、考えて見てね。」「またね。」と言う、佳乃と千佳。

呆然としていたはずの、すずの目が、まっすぐに3人を見つめ直す。

そして、「行きます。」と心を決めて、一言、言った瞬間に列車の扉が閉まる。

列車が動き出し、車内から笑顔で手を振る3人。

すずは、ホームを走りながら、列車を追いかけ、ホームの端で大きく手を振り続けていた。

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