「海街diary」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(6件)

ヒューマンドラマ

【転】– 海街diaryのあらすじ3

海街diaryのシーン3

画像引用元:YouTube / 海街diaryトレーラー映像

ある日、すずは、同じサッカークラブのゴールキーパーをしている女の子の実家のシラス漁を他のメンバーと一緒に手伝いに行って、ご褒美として、生シラスを貰って帰って来た。

家に戻って、昼食の準備をしていると、佳乃が信金の窓口業務から課長付きの外回り営業に異動になったとの事で、外回り用の新品のスーツを着て、千佳とすずに見せびらかしていた。

それを見ていた幸は、「仕事に生きるんだ。」と言った。

「悪い?」と佳乃が言う。

「悪いなんて言ってないわよ。本気ならね。」と言う幸。

「本気ですよ。」と佳乃。

「男に振られて逃げ込んでいるなら、甘いからね。」と、釘を刺す、幸。

「そりゃ、仕事一筋云十年の人には適いませんけどね。」と嫌味を言う、佳乃。

「何よその言い方」と言って、喧嘩を始めそうになった2人を止めるように、

千佳とすずは、わざと大きい声を出して、「いただきます。」と声を揃えて、生シラス丼を頬張る。

邪魔されて怒る気をなくした幸は、初めて食べるだろう、すずの様子を千佳と佳乃と共に覗う。

「おいしい。」と言う、すずに対して、生シラスなんて、他じゃ食べられないからねという、佳乃。

「初めて。」と千佳に聞かれた、すずは、ちょっと微妙な表情をしながら、小さく頷く。

そして、生シラス丼を掻き込むようにして食べる、すずに対して、

「すず、掻き込んで食べない。千佳がいつもやってるから、まねするんでしょ。」と叱る幸。

それから、1日休みだった四姉妹は、家の障子の張替えが終わった後、揃って海辺の砂浜で散歩してから、海猫食堂へ向かった。

四姉妹揃って入って来たのを見て、「みんな揃ってなんて、初めてじゃない。」と喜ぶ、二ノ宮。

「久しぶりに、食べたくなっちゃって。」という幸。

「うれしいわ、思い出してくれて。」と、二ノ宮。

「私、とりあえず、ビールとアジの南蛮漬け。」と注文する佳乃。

「ごめん。よっちゃん。南蛮漬け、終わっちゃった。」と二ノ宮。

「えー。」と残念そうな顔をする、佳乃。

「じゃー、アジフライ定食とビール」と言う、幸。

「えっ。ビールなんて、珍しいね。」と言いながら、瓶ビールを受け取る、佳乃。

「じゃー私も、同じの。」と言う、佳乃とすず。

「すずは、ビール、ダメだけどね。」と幸に言われ、

「分かってますよー。」と言う、すず。

「どーしよーかな?」と決められない性格の千佳。

冷えたグラスを持ってきた、二ノ宮に、佳乃は、課長付き外回り営業となったと、名刺を渡す。

「あら、偉くなっちゃって。」と驚く、二ノ宮に、照れながら「そんなことないですよ。」という佳乃。

海で拾ってきた貝殻を持っている、すずを見て、「海に行ってきたの。」と聞く、二ノ宮。

「子供よ、子供。」と言う、佳乃に、「よっちゃんだって、昔はテーブルに貝殻をよく並べてたよ。」と言う、二ノ宮。

「えー、私が?」と佳乃。

幸が「テーブルの上を砂だらけにして怒られて。」と言う。

笑っている千佳を見て、二ノ宮が、「千佳ちゃんだって、入り口でお漏らししちゃって。」

「そう、そう、大変だった。着替えを取りに家まで走ったんだから。」と幸。

「やめてよー。」と恥ずかしがる、千佳。

「それで、千佳ちゃんは何にするの。」と二ノ宮は聞く。

まだ、メニューを決められない千佳を見て、

「私が決めてあげようか。」という佳乃。

それを見て、笑っている、幸とすず。

翌日、佳乃は課長付き外回りとして、課長の坂下と共に、外回りをしていた。最初は初めての外回りで、はしゃいでいた佳乃であったが、倒産寸前の会社を回るうちに、その深刻さを少しづつ理解し始めていた。

そんな時、海猫食堂の二ノ宮さんが相談したいと、佳乃に連絡があり、課長の坂下と海猫食堂へ向かった。

そこには、喫茶店 山猫亭のマスター福田も同席していた。

二ノ宮は、「実は、だいぶ昔におばあちゃんに勘当されて出て行った弟が、突然連絡してきて、亡くなった母の遺産をよこせと言ってきたんだけど、遺産っていったって何にもないからと言ったら、そしたら、店を売れって言ってきて。」と言った。

「おそらく、大きな借金でも作ったんだろうね。でも、何とかここだけは残せないかね。おばちゃんにしてみれば、ここはたった一つの宝物だからね。」とマスターの福田が言う。

「そんな大したものじゃないけど、おばあちゃんが残してくれた形見だから。」

「色々、めんどくさい事になるんだけど。」と二ノ宮は坂下に言う。

坂下は、「めんどくさい事をするのが、私たちの仕事ですから。」と言うと、

二ノ宮は深々と頭を下げる。

2人が帰った後、二ノ宮が厨房で片付けをしていると、カウンターに座るマスターが、二ノ宮を見ながら、声を掛ける。

「なんか他にも隠していることがあるんじゃないの?」

「えっ?いい女ほど秘密が多いって言うじゃない。」と二ノ宮は笑う。

じっと、二ノ宮を見つめて、「いい女?どこ?」と言って、「最近、目が悪くなったなー。」と冗談を言う、マスター。

二ノ宮は、「じゃ、それ以上、悪くなる前に、お花見でもしませんか?」と冗談のつもりで、マスターに言う。

すると、マスターが「いいね。どこでしようか?」と真剣に言ってきた。

冗談のつもりだったのに、真剣に答えるマスターにびっくりした二ノ宮。

喫茶店 山猫亭に、すずとサッカークラブのメンバー3人が来て、パンの上に釜揚げシラスをのせた山猫亭オリジナルのトーストを食べていた。そしたら、すずが、マスターに「このお店って古いんですか?」と聞いてきた。

マスターは「もう、自分が引き継いで20年になるかな。」と言う。

「シラストーストって、その時からあるんですか。」と聞く、すず。

「もともとは、自分が昼飯に食べていたのを、客が食べたいというから、出したメニューなんだよ。」とマスターは言った。

すずは、なにかを考えている様子で黙って聞いていた。

山猫亭からの帰り道、すずは、サッカークラブの風太と一緒に帰っていた。

すずは、「うちのお父さん、よくあの店に行っていたのかもしれない。」と風太に話しかけた。

「えっ。」と言う、風太に、すずは、「あれ、お父さんと2人で暮らしていた時に、よく作ってくれたんだ。」と言った。

風太は、「じゃ、また、明日行ってみる。気になるなら、確かめた方がよくない。」と言うが、

「でもいいや。」と言うので、「じゃ、お姉ちゃんに聞いてみれば。」と促すが、

「お姉ちゃん達には話しづらいんだよね。お父さんのこと。」と言う。

それから、風太と海辺の砂浜を一緒に歩く。砂浜には、桜の花びらが打ち上げられていた。

すずは、その桜の花びらを拾い集めながら、掌の花びらを風太に見せ、「もう、終わりなんだね。山形じゃこれから咲くのになー。」と残念そうに言う。

それから、すずは、「お父さんの病気が分かった時、もう、今年の桜は見られないかもって言われたの。でも、お父さん凄い頑張って、病院でお花見もしたんだよ。」と、普段は話せない、お父さんとの話を風太に話した。

すずの姿をじっと見ていた風太が突然「浅野。ちょっと時間ある?」と聞いてきた。

「あるけど。」と言う、すずを自転車に乗るよう合図して、すずを後ろに乗せ、走り出した。

「どこに行くの?」という、すずに対して、「トンネル。」と答える風太。そういって、高台に向けて走り続ける。

そうすると、高台ではまだ桜が満開の状態で残っていた。風太は、すずを喜ばせようと、高台に残っている桜のトンネルを見せようとしたのだった。

道の両側に満開に咲く桜は、まさに桜のトンネルのようだった。

すずは、夢のような桜のトンネルの中を風を受けながら、ただ、風太と一緒に自転車で走り抜けていた。

夏がやって来た。

すずは、梅の木に登って、梅の実を採っていた。

縁側ですずを見ながら、「今年は楽だねー。」と言う、佳乃。

「あんた毎年、何にもしてないじゃん。」と幸。

「ほんと、良かった、妹ができて。」とつくづくと言う、千佳。

梅の実を取り終わった、すずは、三姉妹と共に、縁側で串を使って、プチプチと梅の実を刺していた。

「今年は、まあ、まあ、だねー。」と言う、佳乃に対し、「これで?」とびっくりする、すず。

「おばあちゃんが生きていた頃は、もっと採れてたんだよ。採れ過ぎて、ご近所中に配ってた。」と千佳。

幸が、「梅の木ももう、年だからね。」と言う。

千佳が、「お母さんが生まれた時におじいちゃんが植えたんだから、」と言うと、

佳乃が「55年だ。」と言う。

すずが「55歳かー。」と言うと、家の電話が鳴りだす。

幸が、佳乃に出てと言うと、佳乃が、千佳に出てと伝言する。やむなく、千佳が電話にでると、大船の叔母さん(祖母の妹)からだった。

幸に代わってと言われて、幸が受話器に出ると、お母さんが、祖母の七回忌の法要に出席するとの話だった。

幸は、恋人の椎名に相談の電話をした。

「実の母親の法要なんだから。」と言う、椎名。

幸が、「なんか嫌な予感がするんだよね。」

「考えすぎじゃない。」と椎名。

「だって、一周忌も三回忌も来なかったんだよ。遠いし、お金かかるって。」と幸。

椎名が、「どこにいるんだっけ。お母さん。」

「再婚相手と札幌に住んでる。」と幸。

「もう、出て行ってから、何年になるの。」と椎名。

「14年かな。私が高校の時だったから。」と言う、幸。

「時間が必要だったんじゃない。」と呟く、椎名。

「時間?」と幸。

「やっぱり、親子だから。」と椎名。

幸は、「親子かー。」と考え深く言う。

「親子って、そう簡単に切れないもんだよ。」と椎名。

「夫婦だって、なかなか切れないじゃん。」と、思わず嫌味を言ってしまう、幸。

黙っている、椎名に対し「ごめん。」と幸は言った。

幸が居間に降りると、また、大船の叔母さん(祖母の妹)から、電話がかかってきたと、千佳が言う。

「お母さん、大船に泊まるんだって。」と佳乃。

「こっちに泊まればいいのに、自分の家なんだから。」と千佳。

「さすがに後ろめたかったんじゃない。」と幸。

「もう、昔のことでしょ。」と言う、佳乃。

幸は「私は、昨日のことのように、よく覚えているけどけね。」そう言う。

その話を聞いていたすずが、突然、「私出ていいのかな。明日の法要。」と言い出した。

「え?」と言う、幸に対し、「もし、あれなら・・・。」と言う、すずの話を遮り、

「違うわよ。すずのせいじゃない。私たちに合わせる顔がないだけ。」

「そんなこと気にしないで、早くお風呂入っちゃいな。」と幸。

「うん。」と言って、風呂に行くすず。

すずがいなくなったのを見てから、佳乃が「お姉ちゃん。修羅場だけは勘弁してよね。」と言う。

幸が、「何よ修羅場って。」と言うと、

佳乃が、「おばあちゃんの葬式の時だって、大変だったじゃん。」と言う。

「お母さん、どう思うんだろうね。すずのこと。」千佳。

「あの人がどう思うかなんて、関係ない。」と怒りながら言う、幸。

「そう言うと、思った。」と呆れている、佳乃。

すずは、お風呂に浸かりながら、思い悩んでいた。どういう顔で、姉さん達のお母さんと会えば、いいんだろうと。旦那さんを奪った女の子供なんて、絶対に許してくれないんだろうな。そんなことを思いながら、お風呂場の天井をただ、見上げていた。

翌日、お寺で祖母の七回忌の法要が開催された。

たくさんの弔問客でごった返す中、まだ来ない、お母さんを待っている、佳乃と千佳。

「どうせあの人のことだから、出掛ける時に、あれがない、これがない、っていってるんじゃない。」と言う、幸。

すると程なく、お母さんが、大船の叔母さんと一緒にやって来た。

お母さんを呼ぶ、佳乃と千佳に駆け寄って、「遅くなってごめんね。ネックレスが見つからなくって、遅くなっちゃったのよ。」と言う、母 都(みやこ)。

「そんなことだと思った。」という佳乃。そして、2人と仲良く話し始める、母 都。

その後ろで、黙って見ている、幸と、俯きながら、立っている、すず。

幸は、「今日は、わざわざどうも。」と、お母さんに話しかける。

都は、「長いこと連絡もしなくて、ごめんね。」と挨拶をする。

そして、幸は、隣にいる、すずを母親に紹介する。

「初めまして、浅野 すずと申します。」と礼儀正しく、挨拶をする、すず。

「あー、あなたが、そうなの。初めまして、幸たちの母です。」と何を話しかけたらいいか分からない様子で、都は言う。

それを見かねた、大船の叔母さんが、ずずに声を掛ける。

「去年、1度会ったわね。」

「お姉ちゃん達の大叔母さん。」とすず。

「そう。そう。もう、こっちに慣れた。ご飯とかどうしてるの。この人たちとうまくやっていけてるの。」と矢継ぎ早に

すずに聞く、叔母さん。

「叔母さん。今、そんな話しなくても。」と言う、幸に対し、

「大事なことなんだから。」と言って、「向こうの後妻さんとは、うまくいかなかったの。」と更に突っ込んで聞いてくる。

見かねた、佳乃が、「おばさん。」と止めようとするが、

すずが、「母は優しくしてくれました。」

「寂しくないの。」と叔母さんが聞くと、

「はい。女子寮の一番下っ端っていう感じです。」と言う、すず。

「上手いこと言うわね。」と笑う叔母さん。

法要の最中、すずがトイレで待っていると、トイレから、都が出てきて、鉢合わせする。

一瞬、バツが悪そうな顔をする都だが、何か話さないとと思い、すずに声を掛ける。

「あっ。ごめんね、今日。困っちゃったわよね。」

「いえっ。」と言う、すずに対し、「私も困っちゃった。」という都。

都は「3人とは上手くやってるの。」と聞く。

「はい。」というすず。

「幸、性格きついでしょ。私がこうだから、しっかりしちゃったの。」と言う、都。

「優しくしてもらってます。」とすず。

「仲良くね。」そう言うと、都は去って行った。

都の後ろ姿が見えなくなったのを確認してから、緊張で息を止めていた自分に気づき、深いため息をする、すず。

法要が終わり、みんなが家に戻ってきた。

大船の叔母さんが、アイス買ってきたから、みんな食べなさいと言って、すずちゃんも食べなと言って、アイスを渡す。

「法事は疲れるわ。」と言う、佳乃。

「その割には、結構、飲んでたじゃない。」と幸。

「あんなの飲んでるうちには入りません。」と言う佳乃。

「佳乃。」と叱る、幸。

「結構、いっぱい人来てたね。」と千佳。

「先生だったからね。教え子もいっぱい来ていたし。面倒見よかったからね。姉さんは。」と叔母さん。

「賑やかだったよね。」と幸。

そしたら、都が突然、「叔母さんも要るし、ちょうどいいわ。実は、この家なんだけど、思い切って処分したらどうかと思って。」と、言い出した。

叔母さんが、「処分って、売るってこと?」と聞く。

「そう。庭の手入れだって大変でしょ。この子たちだって、いずれお嫁に行くだろうし。だったら、管理の楽なマンションとか買った方がいいんじゃないの。」と都は言った。

すると、幸がすごい剣幕で、「勝手な事、言わないでよ。お母さんにこの家をどうこうする権利なんてないでしょ。」

「庭の手入れなんか、お母さん1回もしたことないじゃない。」

「管理って、この家、捨てて出て行ったのに、何で分かるの。」と勢い込んで言い放った。

「なんで、そんなムキになっているの。ただ、どうかなーと思っただけで。」と言う、都。

「はい、やめましょう。」と仲裁に入る、叔母さん。

「どうして、あなたは、いつもそう言う言い方するの。悪かったと思っているわよ。でも、もとはと言えば、お父さんが女の人作ったのが原因じゃない。」と都。

「ちょっと、2人とも止めなよ。」と、すずが聞いている事を心配して、止めようとする、佳乃。

しかし、抑えが効かない幸は、「お母さんはいつだって、人のせいじゃない。」

「私たちがいるから、別れられない。おばあちゃんがダメって言ったから、私たちを連れていけない。」

都は「だって、しょうがないじゃない。本当の事だもん。」と言う。

「いい歳して、子供みたいなこと言わないでよ。」と幸。

「はい、2人ともこれでおしまい。」と叔母さんが言う。

「幸っちゃん。言葉が過ぎるよ。仮にも母親じゃないの。都ちゃんも女を作られるあんたにも悪いところがあったのよ。」

「だって、」という都を遮り、大声で「だっても何もありません。この件はこれで終わり。」と言いい放つ叔母さん。

そして、「姉さん死んでてよかったわ。ほんとうに情けない。」と呆れて、呟くのだった。

その一部始終を聞いていた、すずは、縁側で一人、アイスを持ちながら、庭をだた、見つめていた。

大船の叔母さんと都が帰った後、佳乃と千佳は縁側で寝そべっていた。

千佳が「よっちゃんが心配した通りになったね。」と言った。

「合わないのよ、昔っから、」と佳乃。

千佳は「お母さん。急に言いだすからなー。あんなこと。」と言う。

「でもちょっといいかもマンション。一人暮らしなんて、憧れる。」という佳乃。

それを聞いていた幸は「いいわよ、出て行きたければ、出てけば。別に止めないから。」

それに対し、佳乃が「いつまでも、みんな仲良くここで暮らすわけじゃないでしょ。それが幸せってわけ。」

「あんたまで、お母さんの肩を持って。ここが嫌なわけ。」と言う、幸。

「そんなこと言ってない。でも、千佳もすずもいつかは出て行くのよ、お姉ちゃんだって。」と佳乃。

「私は責任あるもん。ここを守る。」と言う幸。

佳乃は「誰も頼んでないよ。そんなこと。」と言う。

喧嘩が激しくなるのを止めさせようと、「やめなよ」と言う、千佳。

そして、「なにむきになってるの。お母さんにちゃんとやっているとこ、見せたいだけでしょ。もう、ほとんど意地じゃん。」と言い放つ、佳乃。

幸は、「意地ってなによ。いつ私が意地張ったっていうの。」

「すず引き取って、なんか当てつけみたいでさ。お姉ちゃんは、それで満足かもしれないけど。かえって可哀そうじゃん。すずに、今日みたいな目に合わせたら。」と、佳乃は言う。

それを言われて何も言えなくなってしまった、幸。

この気まずくなった雰囲気を変えようと、千佳が「お腹すいた。ご飯にしようよ。ご飯。」と言い出す。

2階の自分の部屋に引きこもっていた、すずを幸が、夕飯の手伝いをしてほしいからと、呼び出す。

佳乃と千佳は夕飯の材料を買いに出た。スーパーで買い物をしながら、佳乃が「でも後悔しなければいいけど。すず。ここへ来たことをさ。」と言う。

「それは大丈夫でしょ。」と千佳。

佳乃は「でも、背負い込むんだよな、あいつ。幸姉に似て。」と言う。

「末っ子なのにね。」と千佳。

「あんたに似ればよかったのに。」と佳乃。

「どういうこと。」と怒る千佳。

台所でカレーの準備をしている幸とすず。

幸が言う、「そう言えば、これがお母さんに教えて貰った、最初で最後の料理なんだよね。」

「なんでシーフードかって言うと、肉と違って煮込まなくていいから。料理嫌いのあの人らしいんだけどね。」

黙って幸の話を聞いていたすずが、突然「ごめんなさい。うちのお母さんのこと・・・」と言い出した。

「いいのよ。すずには関係ないことだもん。」と幸。

「奥さんがいる人を好きになるなんて、お母さん、よくないよね。」と幸の目を見て言う、すず。

まさに自分自身に言われていると感じてしまった幸は、暫く黙ってしまった。

そして、「ごめんね。私たちがすずを傷つけちゃったんだね。でもね、あれはどうすることもできなかったの。誰のせいでもないんだよ。」そう幸は、すずに優しく言った。

その時に、千佳のだたいまの声が玄関に聞こえた。

翌朝、幸が、勤務が遅番で、1人、家で家事をしていると、玄関が開く音がする。

誰だろうと、玄関に行くと、母 都が入ってきた。

この時間に誰も居ないと思っていた都は、幸が出てきたのを見て、「どうしたの、あんた。どこか具合悪いの。」と聞く。

幸も驚きながら、「いや、別に。今日、夜勤だから、遅出。」と答える。

「お母さんこそ、どうしたの。」と聞く幸。

都は、「昨日、あんなことになったから、お土産を渡しそびれただけ。」とそう言って、幸、佳乃、千佳、すずのそれぞれのお土産を幸に渡す。

昨日の件もあり、気まずい都は、急いで帰ろうとする。

幸は、上がっていけばと言うが、飛行機の時間があるし、おばあちゃんのお墓にも寄りたいからと、「じゃあね。身体気を付けてね。」と言って、扉を閉めて出て行く母を見て、幸は、何か申し訳ない感じがして、「ちょっと待って私もお墓行くわ。」と母の後について行った。

雨が降りしきる中、お寺の参道を並んで歩く、都と幸。

都が、「叔母さんに怒られちゃった。もうあの家は、あんたたちのものなんだって。」

「分からないものね。私は息が詰まるだけだったけど、あんた達には、大切な場所になっていただなんて。」そう言った。

「お母さん。何で家売ろうなんて言ったの。」とまた、喧嘩を蒸し返そうとする、幸。

それに対し、「もう、いいわよ、その話は、聞かなかったことにして。」と喧嘩になるのを恐れた、都は言う。

アジサイが咲く、墓地のおばあちゃんのお墓で、都と幸が手を合わせている。

「長いことご無沙汰しちゃって、ごめんなさい。出来の悪い娘で。」そう呟く、母親を幸は隣で見つめていた。

お参りが終わった後、参道を並んで歩く、2人。

「雨、上がったわね。梅雨なんて、久しぶりだわ。」と都。

「北海道は梅雨ないんだっけ。」と幸。

「うん。」と頷いて、「そう言えば、まだ、梅酒作っているんだって?叔母さん感心してたわよ。」

「毎年仕込むの手伝わされて、大変だったけど。あれが終わると、ああ、夏が来るなあ、て感じだった。」と都が言う。

それを聞いていた幸が、「お母さん。少しだけ持っていく、梅酒。」と幸。

「え?」と言う都に対し、

「駅で待ってて。」と言って、走り出す幸。

それを見た都は、「滑るわよ。気を付けて」と声を掛ける。「大丈夫。」という幸。

駅で待っていた都のもとに、幸が梅酒を入れた手提げ袋を持ってやってくる。

「こっちが、今年ので、こっちが、おばあちゃんの。」と都に手渡す。

「まだ、あったの。」とびっくりする都。

「これで最後。」という幸。

そのおばあちゃんの梅酒を取り出し、光に透かして、「いい色ね。」と呟く都。

そして、「懐かしい。大事に飲むわ。」と都。

それじゃあと言う、都に対し、「たまには帰ってきたら。」

そして、「佳乃や千佳は、もっと話したかったと思うよ。」と幸は言う。

浮かない顔で、頷く都。そして、「今度、うちにも遊びに来て。」と言う都に対し、幸も静かに頷く。

そして、「じゃあ。」と言って、駅に向かう都の後ろ姿を、幸は、ただ、見つめていた。

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