映画:湯を沸かすほどの熱い愛

「湯を沸かすほどの熱い愛」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(2件)

湯を沸かすほどの熱い愛の紹介:余命2カ月という母の奮闘や家族との固い絆を描いた感動作。母の決意、そして想像もしなかった究極の葬り(おくり)方とは…。2016年10月公開の中野量太監督の商業映画デビュー作。第40回日本アカデミー賞では5部門にノミネートされ、主演女優賞と助演女優賞をW受賞した。

あらすじ動画

湯を沸かすほどの熱い愛の主な出演者

幸野双葉(宮沢りえ)、幸野安澄(杉咲花)、片瀬鮎子(伊藤蒼)、酒巻君江(篠原ゆき子)、向井拓海(松坂桃李)、滝本(駿河太郎)、幸野一浩(オダギリジョー)

湯を沸かすほどの熱い愛のネタバレあらすじ

【起】– 湯を沸かすほどの熱い愛のあらすじ1

湯を沸かすほどの熱い愛のシーン1

画像引用元:YouTube / 湯を沸かすほどの熱い愛トレーラー映像

『幸の湯』という銭湯を営む幸野家は、1年前に父・一浩がパチンコに行くと言ったまま蒸発し店は休業状態で、母・双葉はパートで家計を支えていました。はつらつとパワフルな双葉に対し内気な高校生の娘・安澄は学校で一部の女子生徒からいじめを受けています。ある日安澄は全身に絵の具を塗りつけられ、双葉が学校へ呼び出されました。気弱ゆえに自分でやったと言い張る安澄に双葉は「母ちゃんはその中の赤が好き」と強気に笑ってみせます。双葉は明日も学校へ行こうと安澄に言って、制服をきれいに洗濯しました。

翌日双葉は勤務中に倒れ、病院で精密検査を受けます。後日の検査結果で双葉は、すい臓の末期がんにより既に肺や肝臓、脳にまで転移していると宣告されました。余命はわずか2,3か月です。落胆した双葉は幸の湯の浴場で夜まで泣いていましたが、電話を掛けて来た安澄の声を聞き奮起します。病気のことは安澄には告げず、双葉は死ぬまでにやり遂げなければいけないことを遂行すると決意しました。

幸野家には毎年4月25日に、沼津の酒巻君江という女性から高足ガニが送られてきます。お礼の手紙を書く役はいつも安澄で、子供が書いた方が喜ぶからだという双葉に安澄は「もう子供じゃない」と答えました。双葉はそんな安澄に新しいブラとショーツをプレゼントします。大事な時に必要だからと、今後の安澄を思い用意したのでした。

双葉は探偵・滝本に一浩の調査依頼し、居場所が判明します。妻を亡くしたという滝本には幼い娘がおり、その子は母のような双葉にとても懐きました。双葉は滝本にもう1つの案件を依頼します。

双葉は一浩が住む隣町のアパートを訪ね、自分の余命を告げます。一浩は昔の浮気相手に数年ぶりに再会し、あの時の子供がいるから一緒に暮らして欲しいと乞われたものの、女性は子供を置いて家を出て行ったのでした。

安澄が帰宅すると食卓にしゃぶしゃぶが登場します。幸野家では誰かの誕生日はしゃぶしゃぶでお祝いと決まっているので安澄が不思議に思っていると、鮎子という9歳の少女を連れた一浩が家に戻ってきました。呑気な一浩は鮎子を「妹」と安澄に紹介しますが、この1年間の双葉の苦労を知っている彼女は簡単に父を受け入れることが出来ませんでした。

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