「生と死と、その間にあるもの」のネタバレあらすじと結末の感想

生と死と、その間にあるものの紹介:2015年製作。インドのガンジス川を背景に、社会の掟に縛られ、自由に生きたいと願う若者たちの悲劇を描いている。ニーラジ・ガイワンが監督を務めた作品で、フィルムフェア賞新人監督賞など多数の映画賞を受賞した。

予告動画

生と死と、その間にあるものの主な出演者

デヴィ(リチャ・チャッダー)、ヴィディヤガル(サンジェイ・ミシュラ)、ディパク(ヴィッキー・コウシャル)、サディヤ(パンカジ・トリパティ)、カウドハリー医師(ヴィニート・クマール)

生と死と、その間にあるもののネタバレあらすじ

【起】- 生と死と、その間にあるもののあらすじ1

デヴィは服を着替えてサリーになり、職場で仲良くなった学生のピュシュと会います。一緒にホテルに行って愛し合っていると、警察が踏み込んできます。
ここは売春宿かと言われ、スマホのカメラで二人は撮影されます。浴室に逃げ込んだピュシュは、こんなことは初めてだと泣きながら訴えますが、警察は彼の父に電話をしようとします。
耐えかねたピュシュは、手首を切って自殺を図ります。彼は担架に乗せられ、デヴィは連行されていきます。
その昔、ガンジス川のガート(川岸)は紛争地域でした。そう人類学の調査にきた学生に話すのは、大学教員だったデヴィの父・ヴィディヤガルです。
電話で警察に呼びだされ、ヴィディヤガルは保釈金を払えば、今は出してやると言われます。今はということは、自殺ほう助の罪に問われるからです。
デヴィのことがマスコミに知られれば、一面記事を飾ることになります。どうかご勘弁をと言うヴィディヤガルですが、保釈金を払えとミシュラ警部に強制されるのでした。
自宅に帰ることができたデヴィでしたが、父から何度も頬を打たれます。
3日経って、ミシュラ警部が家にやってきて、ピュシュが死んだことを伝えてきます。そして自殺ほう助罪の容疑として、裁判所の書類にサインを求めてきます。
ヴィディヤガルがどうすればよいかと聞くと、裁判所やメディアを黙らせるには、対価が必要だと言われます。
3ヶ月以内に30万ルピーを条件に出され、ヴィディヤガルは5万ルピーが限界だと訴えます。ミシュラ警部は応じず、明後日までに10万ルピーをとりあえず持ってくるようにと脅します。

【承】- 生と死と、その間にあるもののあらすじ2

ヴィディヤガルはなけなしの10万ルピーをミシュラに払います。そして娘の働き口を以前教えていた男性に頼みます。デヴィは新入生の案内の受付の仕事に就けますが、月に5500ルピーの給料に不満でした。
仕事をしているデヴィに、前の勤務先を知っていると告げてくる男性がいました。
デヴィは、ピュシュの住所の照会を頼みに行って、彼の父親のラムダリに電話をかけます。話そうとしますが、銀行案内と言って電話を切ります。
再び前の勤務先を知っている男がやってきて、黙っててやる代わりに、やらせるようにと脅してきます。デヴィは仕事を辞めて、狭い街を出て行くと言います。父と口論になり、デヴィはお金を自分で払うと言います。
公務員の仕事の知らせが届いて、デヴィは国有鉄道で働くことができます。コンピューターに強いと聞いて、鉄道で働くサディヤは嬉しい様子です。
カップルが座席の予約をしてきて、デヴィは空席があるにも関わらず、満席と答えます。その後、電話がかかってきて、ピュシュの父親のラムダリから、息子を殺したなと怒鳴られます。
ヴィディヤガルは、素潜りの賭けをやって、何とかお金を作ろうとします。働かせている子供のジョンタが出場して稼ぐことができます。
しかし別の日、ジョンタが手品師に夢中で来ませんでした。別の男の子に賭けたヴィディヤガルは全財産を失います。

【転】- 生と死と、その間にあるもののあらすじ3

デヴィは、研修期間中で2万ルピーが入ったことを父に知らせます。そして法外なお金を支払い終えたら、アラハバード大学に通いたいと申し出ます。
アラハバードはピュシュの出身地です。父は一人でガートで死のうと言い出し、泣き出してしまいます。
学生のディパクはストが続いていることから、就職がまだ決まらないでいました。女学校に通うシャルのSNSを見て、自分も参加することにします。女神祭りでは、シャルと目が合い続けていました。その後、一緒に食事に行くようになります。
ディパクは誕生日プレゼントとして、彼女の電話の声を録音し、それに音楽をのせたものを渡します。シャルは喜びます。
ディパクはバイクで彼女を迎えに行って、二人きりの場所でキスをします。彼女の指には、叔父からもらった指輪がはめられていました。この指輪は小さい頃にはめて、取れなくなっています。
バイクで帰る途中、ディパクは結婚しようと告げます。家の場所を聞かれて、ディパクは不機嫌になります。
彼は遺体を焼くガートで暮らしており、一家でその仕事をこなしていました。むきになってそのことを話し、ディパクは家へと帰ります。
シャルの両親は頭が固くて、古い考えの人でした。きっと結婚に反対されますが、シャルは駆け落ちしてでも、一緒になろうと告げます。
それを聞いたディパクは笑顔になり、勉強を頑張り、面接も次々と受けていきます。

【結】- 生と死と、その間にあるもののあらすじ4

疲れて眠っていたディパクは、父が飲んだことから、仕事を手伝うようにと起こされます。遺体を焼いていると、見覚えのある指輪が見えてきます。
巡礼に向かうバスでの事故で、遺体が運ばれてきました。シャルは家族で巡礼に行っていました。それからディパクは放心状態で、塞ぎがちになります。
ディパクの兄が30万ルピーで権利を売り渡し、家から出ていきます。ディパクの父は、警察を交えてララに訴えますが、取り返したければ30万ルピーもってこいと言われてしまいます。
ディパクはシャルの指輪を川に投げ込んで、自らも飛び込みます。そして、もう一度就職活動を行うことにします。そしてアルハバートでの採用が決まります。
今回の素潜り大会は、ジョンタが参加します。しかしジョンタは溺れてしまい、ヴィディヤガルは彼に怒ったことを詫び、助けるために病院に運びます。
命をとりとめたジョンタは、手品を見せてあげると言います。彼の口の中から、シャルの指輪がでてきて、ヴィディヤガルはそれは?と聞きます。ジョンタは潜った時に拾ったのだと話します。
ヴィディヤガルは宝石屋に指輪を売って、ミシュラ警部に支払います。デヴィは電車に乗ってアルハバートに行きます。ヴィディヤガルとジョンタは見送ります。
デヴィは、ラムダリさんの家に行って、息子が何をしたのだと怒鳴られます。
その後、ピュシュからもらったプレゼントを川に流し、デヴィは泣き続けます。その姿を見たディパクは、そっと水を彼女にあげます。
そこへ客を乗せた一隻の小舟が通りかかり、サンガムまで30ルピーだと紹介してきます。デヴィとディパクは小舟に乗ることにします。サンガムは人が2度訪れる場所だと、ディパクは彼女に語ります。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、古い慣習の残る地で、人として自由を望む若者たちの姿を映し出しています。利益を貪ったり、固い考えの大人に負けまいと、最愛の人を亡くした二人が前へと進む姿に心打たれます。
彼らの姿が人間らしく、今作のストーリーから生まれるドラマ性が抜きん出ている作品でした。映画賞を多数受賞した理由の分かる、納得の映画です。
遺体を埋葬する風景や、素潜りでの賭け事など、背景となっているガンジス川の風景が度々映し出されます。これらにより、インドの慣習など知ることができます。
全体を通して、映画にはなりますが、バーチャルというよりも、現実の問題を重視して描いていると感じ、心に残りました。

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