「男の出発(たびだち)」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

男の出発(たびだち)の紹介:1972年にアメリカで製作された西部劇。一人の少年がカウボーイになる夢を追い、様々な厳しい現実に直面しながら成長する青春物語。従来の西部劇で見られるような派手なカウボーイ像ではなく、その裏で必死に生きるカウボーイたちの砂埃にまみれた人生を描いていく。

男の出発(たびだち)の主な出演者

ベン・モックリッジ(ゲイリー・グリームズ)、フランク・カルペッパー(ビリー・グリーン・ブッシュ)、ラス・コールドウェル(ジェフリー・ルイス)

男の出発(たびだち)のネタバレあらすじ

【起】- 男の出発(たびだち)のあらすじ1

舞台は西部開拓時代のアメリカ。物語の主人公ベン・モックリッジは、カウボーイになるのが夢の16歳の少年です。そんなある日、フランク・カルペッパーという名のカウボーイとその仲間たちがコロラド州フォートルイスまで2000頭の牛を運ぶという噂をベンは耳にしました。ベンは早速カルペッパーの元を訪れ、自分も連れて行って欲しいと願い出ました。カルペッパーはベンの未熟さに懸念を示しましたが、ベンの熱意に負け渋々帯同を許すことを決めます。コック助手という役割には不満を感じたものの、ベンは念願のカウボーイへの第一歩を踏み出せたことを喜んでいました。

ところが、いざ旅が始まると、ベンは理想と現実のギャップに驚かされます。大人たちはカウボーイを夢見るベンにまったく興味を抱かず、誰もベンにカウボーイとしての生き方を教える者はいませんでした。そのうえ、ベンは仕事に失敗することが多く、大人たちには馬鹿にされるばかりでした。

そんな中、牛が大量に逃げ出す事態が発生。カルペッパーたちが牛たちの後を追うと、男たち数名が牛を囲い込んでいました。男たちは50セントで牛を売ると取引を持ち掛けてきました。カルペッパーはその取引を拒否し、男たちと銃撃戦を開始します。カルペッパーたちはこの銃撃戦で男たち全員を殺しますが、仲間にも犠牲者を出してしまいました。カルペッパーは人員の補充をするため、ベンにある指示を与えました。それは南にある街まで行って、ラスという名のカウボーイとその仲間たちを雇ってくるというものでした。

カルペッパー直々に頼まれた仕事にベンは心を躍らせます。ベンはその道中、狩人たちに馬と銃を奪われるというアクシデントに見舞われながらも、なんとかラスの元に到着。ラスはカルペッパーが提示した報酬に応じ、早速ベンとともに街を出ました。そして、ラスたちはその道中にベンを襲った狩人たちを殺し、ベンの馬と銃を含む狩人たちの荷物を奪いました。その後、ベンたちは無事カルペッパーたちと合流を果たし、旅は再開されました。

【承】- 男の出発(たびだち)のあらすじ2

ベンはある夜、牛たちの見張りを買って出ますが、隻眼の男とその一味に襲われ馬を奪われてしまいます。銃を撃つこともしないまま、みすみす馬を奪われたベンの愚かさに、カルペッパーたちはあきれ果ててしまいました。

翌日、カルペッパーはベンを駅場所に乗せて追い返そうと、近くの街を訪れました。その街の酒場にカルペッパーたちが入ったときのこと。ベンはそこに昨夜襲撃してきた隻眼の男がいることに気づきました。カルペッパーはただちに隻眼の男とその仲間たちを追及し始めました。そのとき、バーテンダーの男が不審な動きをしていることに気づき、ベンはすかさずバーテンダーを射殺。昨日とはうってかわって、その動きに迷いはありませんでした。このベンの銃撃をきっかけにカルペッパーたちは隻眼の男たちに激しい銃撃を浴びせました。そして、奇跡的に生き残った男から馬の居場所を聞き出すのでした。

その後、旅は再開されましたが、道中の休憩中にベンはラスから怒りを買ってしまいます。ラスの拳銃をベンが興味本位で触ったことが気に入らなかったのです。ベンを暴行するラスを仲間の一人が非難すると、ラスは仲間に決闘を申し込んできました。仲間の男はラスの怒りっぽさに呆れ果て、旅から離脱することを決めてしまいます。

【転】- 男の出発(たびだち)のあらすじ3

その後も旅は続き、一行は水源と草原に恵まれた街にたどり着きました。この地で牛たちを休ませようと、カルペッパーたちは地主に挨拶するために街中に出かけて行きました。しかし、地主のピアースは強欲な金に汚い男で、カルペッパーたちを不法侵入者として扱い、罰金の支払いと銃の引き渡しを命じてきました。武装した男に囲まれたカルペッパーたちには、ピアースの要求に応じるしか選択肢はありませんでした。ラスはカウボーイの象徴である銃を奪われたことに激しい怒りを覚えますが、カルペッパーに反撃を止められてしまいました。

カルペッパーたちはやむなく街を出て、旅を続けることにしましたが、その道中でキリスト教徒たちの集落にたどり着きました。人々はカルペッパーたちを歓迎し、牛たちにも水を与えようと手を差し伸べてきた。多くの困難に直面し、疲れ切っていたカルペッパーたちは人々の優しさに深く感謝しますが、それもつかの間の安らぎに終わります。ピアースが手下を引き連れて現れ、キリスト教徒たちに一時間以内の立ち退きを要求してきたのです。キリスト教徒たちはこの土地を約束の地と考え、ピアースの要求を拒もうとしますが、カルペッパーはただちに立ち去り、命の安全を確保するようキリスト教徒たちに忠告するのでした。

【結】- 男の出発(たびだち)のあらすじ4

カルペッパーも仲間たちに出発を指示しますが、ベンはその指示を拒み、集落の人々を守るためにこの地に残って戦うことを決めます。カルペッパーはベンを置いて旅立つことにしましたが、集落を出て間もなくラスと仲間3人が予備の銃を持って突然集落に戻って行きました。ラスたちが戻った理由には弱者に冷徹なピアースの姿勢への怒りもありましたが、何よりも今こそピアースへの復讐を果たしたいと考えていたのです。

ラスたちが集落に戻ると、間もなくピアースたちが襲撃にやって来ました。ベンとラスたち5人は激しい銃撃戦をピアースたちと繰り広げ始めました。数的には不利な状況ながら、一人また一人とピアースの手下を倒していくラスたち。数分間の死闘の末、ピアース一味全員を倒すことに成功しましたが、ラスたちは全員死亡、生き残ったのはベンだけでした。

死体を茫然と眺めていると、集落の指導者ナタニエルが「ここには住めない。この谷は血で汚れた」と嘆きの声を上げ始めました。命がけで集落を守ったラスたちの行為を顧みないこの発言に、憤りを感じるベン。ベンはナタニエルに銃を突きつけ、恩人であるラスたちの埋葬を指示し、すぐに埋葬が執り行われることに。ベンはラスたちの死体が土の中に眠ったのを確認すると、自らの銃をその土の上に置き、馬に乗って立ち去っていきました。

みんなの感想

ライターの感想

西部劇と言うと、白人たちが馬に乗ってカッコよく銃をぶっ放すというイメージが強いですが、本作のカウボーイはそんなことはなく、生きることに必死な生々しい男たちです。馬を相棒ではなく非常食と考える合理性、無抵抗な人間を殺すこともいとわない冷徹さ、土と埃にまみれた外見、本作に登場するカウボーイは決してかっこいいとは言えません。しかし、そうしたリアルで悲しい現実の描写があるからこそ、カウボーイたちが街の人々を助けるラストシーンは感動的なものとなっていました。ベンの成長物語と並行して描かれる、落ちぶれたカウボーイたちの再生物語に心を打たれました。

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