映画:男はつらいよ37幸福の青い鳥

「男はつらいよ37幸福の青い鳥」のネタバレあらすじと結末

男はつらいよ 幸福の青い鳥の紹介:1986年公開の日本映画。『男はつらいよ』シリーズの37作目。芝居一座の座長の死を知った寅次郎は、九州にいる娘・美保の元を訪れて、何かあれば自分を頼りにしろと言う。後日、美保が『とらや』を訪ねてくるが…。

あらすじ動画

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男はつらいよ37幸福の青い鳥の主な出演者

車寅次郎(渥美清)、諏訪さくら(倍賞千恵子)、車竜造(下條正巳)、御前様(笠智衆)、諏訪博(前田吟)、車つね(三崎千恵子)、たこ社長(太宰久雄)、満男(吉岡秀隆)、源公(佐藤蛾次郎)、あけみ(美保純)、島崎美保(志穂美悦子)、倉田健吾(長渕剛)温泉場の娘(有森也実)、帝釈天門前の板前(出川哲朗)

男はつらいよ37幸福の青い鳥のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①昔馴染みの芝居小屋の座長の訃報を聞いた寅次郎は、娘の美保に会いに行く。何かあれば『とらや』へ来いという寅次郎の言葉を頼りに美保が上京、しかし寅次郎は戻っておらず、途方に暮れた美保は健吾という青年と出会う。 ②『とらや』で寅次郎と再会した美保は、仕事も決まって落ち着いた。画家の夢を持つ看板屋・健吾に美保が好意を寄せていると知った寅次郎は、美保の後押しをして旅に出る。美保は健吾と婚約した。

【起】- 男はつらいよ37幸福の青い鳥のあらすじ1

〝私、生まれも育ちも葛飾柴又です。
帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、
人呼んで、フーテンの寅と発(はっ)します。

♪どうせ俺(おい)らはやくざな兄貴
わかっちゃいるんだ妹よ
いつかお前の喜ぶような
偉い兄貴になりたくて
奮闘努力のかいもなく
今日も涙の
今日も涙の陽が落ちる
陽が落ちる

ドブに落ちても根のある奴は
いつかは蓮(はちす)の花と咲く
意地は張っても心の中じゃ
泣いているんだ兄さんは
目方(めかた)で男が売れるなら
こんな苦労も
こんな苦労もかけまいに
かけまいに♪〟

…車寅次郎は16歳の時に家を出て、以降はその日暮らしの生活をしています。
職業はテキ屋で、何かを叩き売りしたり、人相見をしたりするものです。
ベージュのジャケット、ズボン、同じ色の帽子を着用し、背広の中は水色のシャツに腹巻きを巻いています。
寅次郎には、年齢の離れた妹・さくらがいました。さくらとは異母兄妹です。
寅次郎の父は他界し、さくらは「おいちゃん」こと叔父夫婦の経営する老舗『とらや』という和菓子屋で働いていました。
さくらは『とらや』の裏手にある印刷工場の博と恋仲になり、結婚します。
さくら夫婦たちには満男という息子も生まれ、すくすくと成長していますが、寅次郎は相変わらずふらふらしていました(映画『男はつらいよ』シリーズ参照)…。

(注:この年は大船撮影所50周年記念映画『キネマの天地』を制作したために、半年おきに制作される『男はつらいよ』が、珍しく1年ぶりとなっている)

…寅次郎、博、さくらたちは、「幸福を呼ぶ」と呼ばれる青い鳥を探して山中をさまよっていました。
博は疲れており、「故郷の柴又へ帰ろう」と言います。
「幸せは自分の手で捕まえるものだ」と言うのですが、その時、寅次郎は青い鳥を見つけました。用意していた鳥カゴに入れます。
「単なるセキセイインコじゃないのか」とあけみは言いますが、鳥を捕まえると快い音楽が洞窟の奥から聞こえました。
洞窟に入ってみた寅次郎、博、さくら、あけみ、源公は、その先に幸福の国を見つけますが、国に入ろうとすると「乗車券を拝見します」という声が聞こえます…。

…夢から目覚めた寅次郎は、自分が列車の中におり、車掌から声をかけられたのだと気付きました。

【承】- 男はつらいよ37幸福の青い鳥のあらすじ2

萩へ乗り越していることを告げて精算してもらった寅次郎は、お釣りの220円をチップとして渡そうとして、車掌に断られます。

1986年、秋。
たこ社長の工場の従業員・俊男が、博に相談をしています。
俊男の父は故郷でクリーニング屋を経営しており、俊男に工場を辞めて故郷へ戻り、家業を継いでほしいというのです。
博は慎重な応対をして、俊男を帰しました。

実際のところ、たこ社長の工場は一昨年にオフセットの機械を入れて以来、余剰人員を抱えていました。俊男が辞めると、むしろありがたいくらいです。
たこ社長は余剰人員を抱えながらも、自分から人を切ることができない人物でした。

『とらや』連が「うちの余剰人員(寅次郎のこと)はどうしているか」と話していると、電話が鳴りました。あけみが電話を取り、寅次郎だと知ります。
寅次郎は1年ものあいだ、『とらや』に顔を出していませんでした。現在は山口におり、これから九州に行くと告げて、寅次郎は電話を切ります。

山口県の萩をあとにした寅次郎は、商売仲間のポンシュウとともに、九州へ渡りました。その船で九州出身の商売仲間「キューシュー」とすれ違います。
芝居小屋を覗いた寅次郎は、昔からの知り合いの芝居小屋の座長・中村菊之丞が、今年の夏に他界したと知りました。
筑豊(九州地方の北部)の田川市伊田に住む、菊之丞の娘・大空小百合(これは芸名。本名は美保)のところへあいさつに立ち寄ります。

大空小百合こと美保は、父の引退後は芝居を辞めていました。旅館の女中をして働いています。
もともとは芝居役者だったこともあり、美保は旅館でもひっぱりだこでした。
寅次郎は美保にあいさつし、「何かできることはないか、欲しいものはないか」と声をかけます。
美保は欲しいものとして「青い鳥」と挙げました。おとぎ話の、幸福の象徴のことです。
寅次郎は青いハトの土笛を美保に渡し、美保は喜びました。
寅次郎は美保に、困ったことがあれば柴又の『とらや』へ来いと言って去ります。

柴又では、高校生の満男が同級生の女子からラブレターをもらっており、あけみが相談に乗っていました。
たこ社長の工場の従業員・俊男は、会社を辞めて父親のあとを継ぐと決意します。
『とらや』には、なぞの電話がかかっていました。寅次郎がいないかと聞いて、「いない」と知ると名乗らずに切るというものです。

【転】- 男はつらいよ37幸福の青い鳥のあらすじ3

美保は寅次郎を頼り、東京へ出ていました。『とらや』へ電話したものの、寅次郎がいないので電話を切ります。
疲れた美保は、食堂で荷物を置き忘れそうになりました。横の席の青年・倉田健吾に指摘されます。
美保がたちの悪い男たちに絡まれたのを撃退した健吾は、美保が熱を出していることに気づきます。
住み込みの自分の家に連れて行った健吾は、「親方と家族が家にいるから(手を出せない)」と安心させ、美保を自分の部屋に寝かせました。
健吾自身は、徹夜の看板作りの仕事に出かけます。

朝、仕事から帰ってきた健吾は、自作の絵が看板っぽくなっていると嘆きました。
健吾は画家になりたくて、父と喧嘩して家出をし、上京していました。
ひと晩眠ると、美保は元気になりました。
美保の言葉を聞いて九州出身だと知った健吾は、自分も鹿児島出身だと話します。
健吾は、故郷にしばらく帰っていないとぼやきつつ、眠りました。美保は書き置きをして去ります。

『とらや』に寅次郎が戻ってきました。
女性の声で2度も電話があったと知ると、寅次郎はなぜ相手の名を聞かなかったのかと怒ります。
そこへ美保がやってきました。寅次郎と再会し、喜びます。

『とらや』で事情を聞くと、美保は1週間前に上京して仕事を探したものの、いいところが見つからないと答えました。
出前を取ったラーメン屋『上海軒』は、人手不足で店主が配達をしています。
美保は中華料理屋で働いた経験もあり、その場で採用が決まりました。美保は安心して、うれし泣きにむせびます。
美保は『とらや』で寝起きしながら、『上海軒』に働きに出ることになりました。

寅次郎の新しい恋人が『上海軒』で働き始めたという噂が広まり、『上海軒』の美保見たさに、行列ができます。
店は繁盛し、店主も上機嫌でした。美保の手際もよく、調理の腕前もなかなかのものです。
『とらや』では寅次郎が一同を集めて「誤解をときたい。俺には一点のやましさもない」と言いました。つまり、「惚れていない」ということです。

【結】- 男はつらいよ37幸福の青い鳥のあらすじ4

寅次郎は、美保の婿探しをしたいと一同に言いました。すし屋の店主あたりを婿にして、すし屋を夫婦で営ませよう…と軽快に話しますが、生まれた子どもの名前を「父親の名が寅だから」とつい口をすべらせてしまい、「惚れているのと紙一重」だと露見します。

健吾は自作の絵を展覧会に出しにいきますが、落選しました。
そんな折、仕事も決まって落ち着いた美保が、健吾のところへ先日のお礼を言いにきます。
健吾は、自分の身の上を話しました。画家になりたくて父と喧嘩して家出をし、東京へ出たものの、世間には自分よりも技量が高い者が多く、美大に落ちたこと。働きながら絵の勉強をしようと看板屋に就職したものの、看板ばかり描いたために、自分の絵が看板っぽくなってしまうこと。
「俺はクズだ」と嘆く健吾の悩みを聞いた美保は、「自分もよく父にそう言われた」と言い、意気投合します。

寅次郎は源公を連れ、役所の結婚相談室に行きました。
美保の婿の条件を、勝手に係の者にまくしたて、婚姻届をもらって帰ります。

部屋に美保を案内した健吾は、美保を押し倒しました。美保は拒否します。
美保は健吾に好意を持っていましたが、一方的に押し倒されたことで、ショックを受けました。「こげんことになるなりゃ、来んときゃよかった」と言って去ります。

健吾が『とらや』へやってきました。団子とビールを注文します。
何かを察した寅次郎が、健吾に「失恋したか」と声をかけました。健吾は、謝罪したいのだと言います。
そこへ『上海軒』の出前をして、美保が現れました。健吾と美保は『とらや』の店先で揉め始めます。
健吾は喧嘩して去りますが、寅次郎は美保の様子から、美保が健吾に好意を寄せていると気付きました。追いかけろとハッパをかけます。
美保は健吾を追いかけ、ホームで手を繋いで仲直りをしました。

失恋した寅次郎はさくらを2階へ呼ぶと、保証人の欄に自署した婚姻届を渡し、美保のことを頼むと言います。
その後、寅次郎はまた旅に出ました。

…新年。
美保は健吾と婚約しました。博とさくらの家へあいさつに来ます。
健吾は、結婚したら看板屋に専念すると言っているそうですが、美保は健吾に夢を捨ててほしくないと思っています。さくらは美保を慰めました。

寅次郎は浜名湖で、初詣の客を相手に商売をしていました。

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みんなの感想

ライターの感想

今回は長渕剛と志穂美悦子がメインなので、寅次郎の露出は少なめ。
しかし、ここぞというところでは、きちんと寅次郎があと押ししている。
今までのシリーズを見ていた者としては、旅役者の一座の座長、これ何度も出てきていたので、寂しさを感じる。
長渕剛が役者やってたとは知らなかった(笑)。
この作品と『親子ゲーム』で共演した長渕剛と志穂美悦子は、その後結婚している。
(長渕剛は過去に石野真子と結婚していたので、再婚になる)

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