映画:男はつらいよ38知床慕情

「男はつらいよ38知床慕情」のネタバレあらすじと結末

男はつらいよ 知床慕情の紹介:1987年公開の日本映画。『男はつらいよ』シリーズの38作目。知床(斜里)に渡った寅次郎は、その地で獣医の順吉と出会い意気投合、身を寄せることに。順吉が隣人のスナックのママ・悦子に思いを寄せていると知り…。

あらすじ動画

男はつらいよ38知床慕情の主な出演者

車寅次郎(渥美清)、諏訪さくら(倍賞千恵子)、車竜造(下條正巳)、御前様(笠智衆)、諏訪博(前田吟)、車つね(三崎千恵子)、たこ社長(太宰久雄)、満男(吉岡秀隆)、源公(佐藤蛾次郎)、あけみ(美保純)、りん子(竹下景子)、船長(すまけい)、悦子(淡路恵子)、上野順吉(三船敏郎)

男はつらいよ38知床慕情のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①北海道の知床に行った寅次郎は、獣医をする男・順吉と出会い意気投合、順吉の家で暮らす。順吉の妻は10年前に他界、娘のりん子は東京へ嫁に出ていた。順吉と接した寅次郎は、順吉とスナック『はまなす』のママ・悦子が思い合っていることに気付く。 ②順吉の娘・りん子が離婚して知床に戻り、寅次郎は胸ときめかす。順吉と悦子の仲を取り持った寅次郎だが、りん子への思いを見抜かれて知床を去った。

【起】- 男はつらいよ38知床慕情のあらすじ1

〝私、生まれも育ちも葛飾柴又です。
帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、
人呼んで、フーテンの寅と発(はっ)します。

♪どうせ俺(おい)らはやくざな兄貴
わかっちゃいるんだ妹よ
いつかお前の喜ぶような
偉い兄貴になりたくて
奮闘努力のかいもなく
今日も涙の
今日も涙の陽が落ちる
陽が落ちる

ドブに落ちても根のある奴は
いつかは蓮(はちす)の花と咲く
意地は張っても心の中じゃ
泣いているんだ兄さんは
目方(めかた)で男が売れるなら
こんな苦労も
こんな苦労もかけまいに
かけまいに♪〟

…車寅次郎は16歳の時に家を出て、以降はその日暮らしの生活をしています。
職業はテキ屋で、何かを叩き売りしたり、人相見をしたりするものです。
ベージュのジャケット、ズボン、同じ色の帽子を着用し、背広の中は水色のシャツに腹巻きを巻いています。
寅次郎には、年齢の離れた妹・さくらがいました。さくらとは異母兄妹です。
寅次郎の父は他界し、さくらは「おいちゃん」こと叔父夫婦の経営する老舗『とらや』という和菓子屋で働いていました。
さくらは『とらや』の裏手にある印刷工場の博と恋仲になり、結婚します。
さくら夫婦たちには満男という息子も生まれ、すくすくと成長していますが、寅次郎は相変わらずふらふらしていました(映画『男はつらいよ』シリーズ参照)…。

…『さまざまな こと思い出す 桜かな』
昔の人は味なことを言ったものです。
桜を見ると、寅次郎は昔のことを思い出すそうです。
親父と喧嘩して家出をしたのは、寅次郎が16の年の春でした。以後、寅次郎はフーテンの身のままです。
その当時は江戸川堤は桜並木の名所で、桜吹雪もみごとなものでした。
現在は1本も残っていませんが、寅次郎は花見見物をした昔を懐かしく思うのです…。
(珍しく、夢オチではない)

…1987年、春。
満男が高校生になります。

『とらや』では、おいちゃんがまた倒れて入院していました。風邪をこじらせて肺炎になったのです。
そのため『とらや』は臨時休業していました。おばちゃんはおいちゃんの世話を焼くため、病院へ通っています。
店を休んでいると、当然のことながら収入もありません。

おいちゃんが数日後に退院することが決まったので、おばちゃんは翌日から営業を再開しようと考えていました。
博が「そろそろ義兄さん(寅次郎)が帰ってくる頃じゃないか」と口にしますが、忙しいおばちゃんは「おいちゃんだけで手いっぱい」と言って、病院へ出かけていきます。

【承】- 男はつらいよ38知床慕情のあらすじ2

博の見込みどおり、寅次郎が帰ってきました。「当分のあいだ、休業します」という『とらや』の張り紙を見ておどろきます。
おいちゃんが倒れたことを知った寅次郎は、すぐに病院へ駆け付けました。寅次郎は病院を知らないので、博もついていきます。
医者にウイスキーの付け届けをしようとした寅次郎ですが、固辞されました。そういう時勢なのです。

寅次郎が帰宅すると、おばちゃんを手伝ってあけみも顔を出していました。
あけみの夫は単身赴任をしており、明日からしばらくあけみは店を手伝ってくれるそうです。
寅次郎も店を手伝うと言いますが、いろいろと注文をつけました。あきれた『とらや』連は、寅次郎に店の帳場の番役(という名ばかりで、実際はただ黙って座っているだけ)を勧めます。

翌日から店の手伝いを始めた寅次郎ですが、注文の電話には相手の名前を聞かず、退屈なのでマンガを読み、居眠りまで始めました。
あてにはしていなかったものの、ここまで役に立たないことにあきれられ、「犬の方がまだ利口だ」と言われた寅次郎は、気分を害して外へ出ます。
おばちゃんは怒って、寅次郎をこのまま閉め出してしまえと言いました。
この言葉を外で寅次郎が聞いており、反省した寅次郎は旅に出ます。

北海道、札幌。
寅次郎は行くさきざきで、商売をしていました。
ゴッホの『ひまわり』の絵を4800円で叩き売りしており、観光客は苦笑しています。

退院したおいちゃんは、寅次郎にすまないことをしたかと思っていました。
そんな話題をしている時、テレビに北海道の川湯温泉の様子が映り、寅次郎がテレビのインタビューを受けて楽しそうにしているのを見て、おいちゃんはあきれます。

知床に移動した寅次郎は、宿屋を探していました。そこでオンボロ車に乗った獣医の男性・上野順吉と出会います。
順吉は寅次郎に、家へ寄っていけと言いました。順吉の妻は10年前に他界しており、ひとり娘のりん子は東京へ嫁に出ていると聞いて、寅次郎はお邪魔します。

【転】- 男はつらいよ38知床慕情のあらすじ3

寅次郎相手に日本の農業について語った順吉のところへ、隣人であり、スナック『はまなす』のママ・悦子が訪ねてきました。悦子は順吉の妻の死後、なにかと順吉の世話を焼いています。
逆子の牛のお産の電話を受けた順吉は、寅次郎に「泊まっていけ」と言うと、出かけていきました。
残った寅次郎は、悦子から順吉の話を聞きます。

順吉と意気投合した寅次郎は、そのまま順吉の家にいつきました。
順吉としても、ひとり暮らしの寂しさをまぎらせてくれる寅次郎の存在はありがたく、重宝します。
そんなある日、娘のりん子が順吉に電話をかけてきました。最寄り駅・斜里駅まで戻ってきているそうです。
娘がやってくると電話で聞いた順吉は、いそいそと掃除を始めました。服装も普段よりも上等なものに着替えます。

娘が戻ってくると知った寅次郎は、順吉の家を辞そうとしますが、順吉に止められました。
顔を合わせて早々、父娘喧嘩を始めたので、寅次郎がとりなします。
往診の電話を受けた順吉は、寅次郎に留守番を頼んで出かけていきました。残された寅次郎とりん子は、自己紹介をします。
その後、りん子は悦子のところへあいさつに行きました。

りん子は地元の青年たちのあいだでは、マドンナ的存在でした。
りん子が戻ってきたと知り、若者たちはジンギスカンの宴会を開きます。
その席で聞かれたりん子は、3か月前に離婚したことを言いました。父・順吉は娘の離婚を知ります。

寅次郎は地元の男連中とも親しくなり、すっかり知床にとけこみました。
船長にカムイワッカの滝を見せてもらい、バードウォッチングなども楽しみます。
順吉の仕事の手伝いをすることもありました。疲れた順吉の腰を、寅次郎は揉んでやります。
そんな報告を『とらや』への手紙にしたためており、『とらや』連は興味深く読んでいました。
手紙の末尾に「名物の知床昆布を持って、りん子が訪ねてくる」と女性の名が記されているのを見ると、また始まったとみんなは思います。

離婚してしばらくひとり暮らししていたりん子は、本格的に北海道へ移転するために、アパートを引き払いに東京へ出ました。そのついでに『とらや』を訪ねます。
長逗留をしている寅次郎の様子を、『とらや』連はりん子に聞きました。
りん子は寅次郎のことを褒め、去っていきます。

【結】- 男はつらいよ38知床慕情のあらすじ4

寅次郎は知床での生活で、悦子と順吉が互いに惹かれていることに気づきました。2人の仲をなんとかしたいと思います。
それは事実でした。
ある日、悦子が順吉宅を訪れて、老後の話をし始めます。
悦子の店が入っているビルのオーナーが退去勧告をしたので、悦子は店を畳んで、故郷で芸者をしている妹のいる、新潟で生活すると言いました。
「手も握らなかったわね」と言って去る悦子に、順吉は動揺しますが、結局何も言い出せませんでした。
寅次郎がそれを聞いて、順吉に怒ります。

りん子が戻ってきて、順吉と寅次郎が珍しく喧嘩をしていると知りました。
理由を聞いたりん子は、寅次郎から「順吉が悦子を思っているようだ」と聞かされ、父親の気持ちに驚きます。にわかには信じられません。

バーベキューが開かれた時、悦子は店の常連でもあるメンバーの前で、店を閉じることを報告しました。
その席で、順吉は「俺が許さん」と反対します。
なぜなのだと寅次郎が順吉をせっつき、「今言わなかったら、一生死ぬまで言えないぞ」とそそのかしました。
順吉は「俺が…俺が…惚れてるからだ」と、悦子に告白します。
悦子は喜びの涙を流し、みんなは拍手しました。知床慕情の歌を、みんなで歌います。

悦子は順吉とともに、知床に留まることになりました。
結婚式を挙げるか否かで、娘のりん子に寅次郎が意見を聞きに来て、りん子は挙式に賛成します。
りん子はその後、寅次郎に「ありがとう」とお礼を言いました。母亡き後、寂しかった父と悦子の仲を取り持った寅次郎への、お礼の言葉です。

翌朝。
船長がりん子のところへ来て、寅次郎が去ったと言います。
突然のことで驚くりん子は、その後の酒宴の席で「寅次郎がりん子を好きなのではないか」という話題が出て、図星だった寅次郎がきまり悪くなり、去ったのだと知りました。りん子も船長に怒ります。
駅まで送ってもらった寅次郎は、運転手のマコトが10年前にりん子に告白し、振られたことを教わりました。

…夏。
りん子は再び上京し、東京で職を得ていました。
あいさつをしに、『とらや』へ顔を出します。
ちょうどその日は、江戸川花火大会でした。さくらはりん子を、花火大会に誘います。

寅次郎は長良川のそばで、手持ち花火を売る商売をしていました。『とらや』には、元気だという寅次郎の葉書が届いています…。

みんなの感想

ライターの感想

今回は、超豪華なキャスト。三船敏郎、淡路恵子、竹下景子。すごい!
北海道の大自然が堪能できる回でもある。
竹下景子は2度目の出演。しかし前回と違う役どころ。
このあとも、もう1回ヨーロッパで出てくるのだが、この時も淡路恵子とコンビを組んでいる。しかも別人の役。
他人のあいだを取り持つ回。りん子とのラブロマンスは少なめ。

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