映画:男はつらいよ45寅次郎の青春

「男はつらいよ45寅次郎の青春」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

男はつらいよ 寅次郎の青春の紹介:1992年公開の日本映画。『男はつらいよ』シリーズの45作目。御前様役の笠智衆、最後の出演作品。宮崎へ渡った寅次郎は、理髪店の女性店主・蝶子と親しくなる。東京で就職した泉が同級生の結婚式に出席するため、宮崎へ。そこで寅次郎と再会するが、寅次郎がケガをして…。

あらすじ動画

男はつらいよ45寅次郎の青春の主な出演者

車寅次郎(渥美清)、諏訪さくら(倍賞千恵子)、車竜造(下條正巳)、御前様(笠智衆)、諏訪博(前田吟)、車つね(三崎千恵子)、たこ社長(太宰久雄)、満男(吉岡秀隆)、源公(佐藤蛾次郎)、及川泉(後藤久美子)、蝶子(風吹ジュン)、竜介(永瀬正敏)、及川礼子(夏木マリ)、麒麟堂(桜井センリ)

男はつらいよ45寅次郎の青春のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①泉が東京のCD屋に就職、同級生の結婚式に出席するため泉は宮崎へ、寅次郎とばったり再会。寅次郎は理髪店経営の女性・蝶子と親しくなっており、泉を追おうとして足をケガ。『くるまや』に寅次郎のケガ連絡が入り、話が大きくなる。 ②蝶子も寅次郎に好意を寄せていたが、寅次郎はよくないと考え満男らとともに東京へ戻る。泉の母が手術し、泉は仕事を辞めて名古屋へ戻ることに。満男は泉をあきらめない決意を寅次郎に語った。

【起】– 男はつらいよ45寅次郎の青春のあらすじ1

〝私、生まれも育ちも葛飾柴又です。

帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、

人呼んで、フーテンの寅と発(はっ)します。

♪どうせ俺(おい)らはやくざな兄貴

わかっちゃいるんだ妹よ

いつかお前の喜ぶような

偉い兄貴になりたくて

奮闘努力のかいもなく

今日も涙の

今日も涙の陽が落ちる

陽が落ちる

ドブに落ちても根のある奴は

いつかは蓮(はちす)の花と咲く

意地は張っても心の中じゃ

泣いているんだ兄さんは

目方(めかた)で男が売れるなら

こんな苦労も

こんな苦労もかけまいに

かけまいに♪〟

…車寅次郎は16歳の時に家を出て、以降はその日暮らしの生活をしています。

職業はテキ屋で、何かを叩き売りしたり、人相見をしたりするものです。

ベージュのジャケット、ズボン、同じ色の帽子を着用し、背広の中は水色のシャツに腹巻きを巻いています。

寅次郎には、年齢の離れた妹・さくらがいました。さくらとは異母兄妹です。

寅次郎の父は他界し、さくらは「おいちゃん」こと叔父夫婦の経営する老舗『とらや』という和菓子屋で働いていました。

さくらは『とらや』の裏手にある印刷工場の博と恋仲になり、結婚します。

さくら夫婦たちには満男という息子も生まれ、すくすくと成長しています。

その後、『とらや』は『くるま菓子舗』、通称『くるまや』と名を変えました。

しかし、寅次郎だけは相変わらずふらふらしていました(映画『男はつらいよ』シリーズ参照)…。

(モノクロ画面にて)

…花の上野は不忍池のほとりにて、文学博士の車寅次郎が自宅の書斎で、いつものようにシェイクスピアのハムレットを翻訳していました。

日本橋の伊勢谷の呉服屋のひとり娘・泉が、家を抜け出します。

泉は明日の祝言を嫌って家出したのでした。泉は寅次郎の甥・満男と相思相愛だからです。

しかし、泉の父親は強欲で、万が一の時のために、用心棒を雇っていました。逃げ出した泉を追跡させます。

寅次郎のところへ、満男と泉が駆け込みました。寅次郎は2人を引き入れますが、そこへ用心棒の追っ手がかかりました。

寅次郎は文武ともに秀でた達人でした。追っ手の1人を投げ飛ばしますが、もう1人には投げ飛ばされます…。

…そんな夢を見ていた寅次郎は、海岸で居眠りをしていました。

目覚めた寅次郎は、まだ夢から抜けきらない気持ちです。

1992年、秋。

このところ、博と満男が朝のジョギングをするのが習慣です。

博は以前からしていたので慣れたものですが、満男は朝一番の運動にばてていました。

博はまだ若い満男にハッパをかけます。

高校卒業後に上京した及川泉は、レコード店の正社員として就職していました。満男との付き合いも続いています。

泉は社員寮で暮らしていました。

満男はさくらに「寮の食事はおいしくないらしい」と話し、泉の休みの前日に、泉を自宅に招くことにします。

さくらが『くるまや』でその話をすると、おいちゃんとおばちゃんは「なぜ『くるまや』に呼ばない」と悔しがります。

最近、『くるまや』でわいわいと食卓を囲むことが少なくなっており、おいちゃんとおばちゃんは寂しいのです。

こんな時、寅次郎ならば一緒に食べてくれるだろう、と言いながらも、いざ戻って来ると鬱陶しいな…と、複雑な心中でした。

その夜。泉が満男宅を訪問し、夕食を食べます。

泉が勤務するCD屋の話になり、泉は「だいぶ慣れた」と答えました。たまに珍客もいるそうです。

泉が驚いたのは、歌手もタイトルも分からずに、いきなり歌い出す男性がいたのだそうです。それは北原ミレイの『石狩挽歌』という曲でしたが、男性は上手に歌ったと泉が言いました。

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