映画:男はつらいよ46寅次郎の縁談

「男はつらいよ46寅次郎の縁談」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

男はつらいよ 寅次郎の縁談の紹介:1993年公開の日本映画。『男はつらいよ』シリーズの46作目。就職活動に苦戦する満男は父・博と口論になり家出、四国の小さな島へ行く。満男を連れ戻すために寅次郎が行くが、病気療養中の美人・葉子にひとめぼれし…。

あらすじ動画

男はつらいよ46寅次郎の縁談の主な出演者

車寅次郎(渥美清)、諏訪さくら(倍賞千恵子)、車竜造(下條正巳)、諏訪博(前田吟)、車つね(三崎千恵子)、たこ社長(太宰久雄)、満男(吉岡秀隆)、源公(佐藤蛾次郎)、坂出葉子(松坂慶子)、亜矢(城山美佳子)、田宮善右衛門(島田正吾)、浜崎伝助(西田敏行)

男はつらいよ46寅次郎の縁談のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①就職活動に苦戦した満男は、衝動的に家出をし香川県の琴島(志々島)へ行き、島民の仕事を手伝っていた。家出先を知ったさくらは、寅次郎に連れ戻すよう頼むが、病気療養に来ている女性・葉子にひとめぼれした寅次郎も島に滞在。 ②満男は島へ通う看護婦・亜矢と親しくなるが、気持ちを受け止めきれず。寅次郎も葉子に好意を寄せられるがおじけづき、寅次郎と満男は島をあとにした。満男は無事、中小企業に内定が決まる。

【起】– 男はつらいよ46寅次郎の縁談のあらすじ1

〝私、生まれも育ちも葛飾柴又です。

帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、

人呼んで、フーテンの寅と発(はっ)します。

♪どうせ俺(おい)らはやくざな兄貴

わかっちゃいるんだ妹よ

いつかお前の喜ぶような

偉い兄貴になりたくて

奮闘努力のかいもなく

今日も涙の

今日も涙の陽が落ちる

陽が落ちる

ドブに落ちても根のある奴は

いつかは蓮(はちす)の花と咲く

意地は張っても心の中じゃ

泣いているんだ兄さんは

目方(めかた)で男が売れるなら

こんな苦労も

こんな苦労もかけまいに

かけまいに♪〟

…車寅次郎は16歳の時に家を出て、以降はその日暮らしの生活をしています。

職業はテキ屋で、何かを叩き売りしたり、人相見をしたりするものです。

ベージュのジャケット、ズボン、同じ色の帽子を着用し、背広の中は水色のシャツに腹巻きを巻いています。

寅次郎には、年齢の離れた妹・さくらがいました。さくらとは異母兄妹です。

寅次郎の父は他界し、さくらは「おいちゃん」こと叔父夫婦の経営する老舗『とらや』という和菓子屋で働いていました。

さくらは『とらや』の裏手にある印刷工場の博と恋仲になり、結婚します。

さくら夫婦たちには満男という息子も生まれ、すくすくと成長しています。

その後、『とらや』は『くるま菓子舗』、通称『くるまや』と名を変えました。

しかし、寅次郎だけは相変わらずふらふらしていました(映画『男はつらいよ』シリーズ参照)…。

旅先で寅次郎とポンシュウが歩いていると、秋の日の花嫁行列を見かけます。

尺八の音と祝言を寿(ことほ)ぐ場に居合わせた寅次郎は、花嫁・まり子に「綺麗だ。親御さんを大切にな」と言いました。

あとで寅次郎が聞くと、ポンシュウは奥さんを相変わらずとっかえひっかえしているようで、寅次郎の知っている育代という奥さんから、若い女性に取り換えたばかりだそうです。

それを聞いた寅次郎は、ポンシュウのふらふらした生き方を怒りました。

1993年、秋。

満男は就職活動に精を出しています。今日は最終面接にこぎつけた会社に、出かけるところでした。

背広を着て出かける満男を見送るさくらに、博が「そろそろ兄さん(寅次郎)が帰ってくる頃じゃないか」と指摘しますが、さくらは「今は駄目よ!」と、ぴしゃっと言います。

満男の就職活動で精一杯で、これ以上厄介物を引き受けたくないからです。

さくらが『くるまや』へ向かう途中、御前様の娘・坪内冬子に会います。

冬子は娘を連れてのひさしぶりの里帰りですが、御前様は身延山に出かけているそうです。

(注:御前様役の笠智衆は他界。しかし劇中では、生きている設定を通すことにしたらしく、以後の作品でも御前様は存在する設定)

『くるまや』では三平に続き、新たな従業員を迎えていました。

木村加代という若い女性で、パン屋さん勤めの経験があります。

『くるまや』のおいちゃんとおばちゃんも、満男の就職がなかなか決まらないことを心配していました。今までに30いくつ受けたにも関わらず、決まらないのです。

今回は博経由の紹介で受けた広告代理店で、最終面接までこぎつけているのならば大丈夫だろうと、みんなで慰め合います。

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