映画:男はつらいよ8寅次郎恋歌

「男はつらいよ8寅次郎恋歌」のネタバレあらすじと結末

男はつらいよ 寅次郎恋歌の紹介:1971年公開の日本映画。『男はつらいよ』シリーズの8作目。さくらの夫・博の母が亡くなったことを聞きつけた寅次郎が葬儀に出向き、その後、柴又で喫茶店を経営する未亡人の女性と出会うことから発した騒動を、シリーズでは珍しく2時間弱の長尺で送る。

あらすじ動画

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男はつらいよ8寅次郎恋歌の主な出演者

車寅次郎(渥美清)、諏訪さくら(倍賞千恵子)、車竜造(森川信)、御前様(笠智衆)、諏訪博(前田吟)、諏訪毅(梅野泰靖)、諏訪修(穂積隆信)、坂東鶴八郎(吉田義夫)、車つね(三崎千恵子)、たこ社長(太宰久雄)、労務者(谷村昌彦)、大空小百合(岡本茉莉)、満男(中村はやと)、諏訪咲江(上野綾子)、菊の花売り(谷よしの)、諏訪飈一郎〔ひょういちろう〕(志村喬)、六波羅貴子(池内淳子)

男はつらいよ8寅次郎恋歌のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①博の母が亡くなり、博とさくらは岡山・高梁へ。寅次郎も参列するが、そこで博の父から話を聞かされ、身を落ち着けることを考え始める。 ②寺の近所に未亡人・貴子が喫茶店を経営し始めた。寅次郎は貴子にひとめぼれするが、貴子の毅然とした態度に身の程を知り、何も言わず立ち去った。

【起】- 男はつらいよ8寅次郎恋歌のあらすじ1

〝私、生まれも育ちも葛飾柴又です。
帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、
人呼んで、フーテンの寅と発(はっ)します。
♪どうせ俺(おい)らはやくざな男
わかっちゃいるんだ妹よ
いつかお前の喜ぶような
偉い兄貴になりたくて
奮闘努力のかいもなく
今日も涙の
今日も涙の陽が落ちる
陽が落ちる♪〟

…車寅次郎は16歳の時に家を出て、以降はその日暮らしの生活をしています。
職業はテキ屋で、何かを叩き売りしたり、人相見をしたりするものです。
ベージュのジャケット、ズボン、同じ色の帽子を着用し、背広の中は白いシャツに腹巻きを巻いています。
寅次郎には、年齢の離れた妹・さくらがいました。さくらとは異母兄妹です。
寅次郎の父は他界し、さくらは「おいちゃん」こと叔父夫婦の経営する老舗『とらや』という和菓子屋で働いていました。
さくらは『とらや』の裏手にある印刷工場の博と恋仲になり、結婚します。
さくら夫婦たちには満男という息子も生まれますが、寅次郎は相変わらずふらふらしていました(映画『男はつらいよ』シリーズ参照)…。

1971年、秋。
長雨の続く9月で、四国に身を寄せていた興行の一行は困っていました。
そこへ行き会った寅次郎は、一座の少女・大空小百合に傘を持ってもらい、宿まで送ってもらいます。
その後、里ごころのついた寅次郎は、ふと故郷の葛飾柴又へ帰ってみようと思い立ちました。

さくらは泣いていました。
近所の八百屋『八百満』で、わが子を叱るときに「あんまり勉強しないと、寅さんみたいになる」と引き合いに出されたのを聞いて、さくらは悔しがったのです。
いつまでものらりくらりしているからと、寅次郎が帰って来た時にいつも冷たく接してしまうと反省した叔父夫婦は、今度もし寅次郎が帰ってきたら優しく接してやろうと相談しました。
その矢先、寅次郎が戻ってきます。
一同が優しく接するのを勘ぐった寅次郎は「なにか企みがあるのだろう」と悪く受け取り、やっぱりおいちゃんと口論になりました。
寅次郎は顔を出した直後、また去ってしまいます。

【承】- 男はつらいよ8寅次郎恋歌のあらすじ2

その後、博の元へ「ハハキトク」の電報が舞いこみました。
息子の満男を叔父夫婦に預かってもらい、博はさくらを連れて新幹線に乗り込みます。
博の故郷は岡山県、備中高梁(たかはし)です。
急いで高梁に駆け付けましたが、母は息を引き取ったあとでした。博とさくらは、葬儀が終わるまで高梁に滞在します。

ところで博は、大学教授の父・飈一郎(ひょういちろう)の三男坊でした。父はインドの古代哲学の学者です。
長男・毅、次男・修は大学を出て、立派な会社に就職していました。三男の博は大学を出ていないことで、ちくりと皮肉を言われます。

博の母の葬儀の席に、ひょっこり寅次郎が現れました。平服です。
さくらに申し訳なく思った寅次郎は、旅の空で電話をかけたところ、博の母の訃報を聞いたのです。ちょうど寅次郎が岡山にいたので、やってきたと言いました。
平服で浮いているところを、親戚がサイズ違いの黒い服を貸してくれます。
葬儀に参列した寅次郎は、写真を撮影するときにも「はい、笑って~」と声をかけてしまいます。
寅次郎はたしなめられ、今度は「はい、泣いて~」と言うのですが、それでもひんしゅくを買いました。

母の死後、父がどうするのかという話になります。
長男・毅が一緒に暮らそうと言いますが、父は「ひとりで暮らす」と答えました。
身内だけになった時、長男の毅は母の一生を振り返り「幸福な人生だった」と言います。
ところがこれに博は反論しました。幼い頃母は博に「大きな船に乗って外国に行って、ダンスの舞踏会に出てみたかった」と聞いたことがあり、「情熱的な恋をして、都会で暮らしたかったのではないか」と告げます。
兄たちはそれに反論しますが、博は、大学教授の父の転勤に従うばかりの母の人生を「父の女中みたいだ」と表現しました。
父は考えながら席を立ち、兄たちにも心当たりがあるようです。

その後、博とさくらは東京へ戻りますが、ある日気になって博の父に電話をかけてみると、出たのは寅次郎でした。

【転】- 男はつらいよ8寅次郎恋歌のあらすじ3

寅次郎は、連れ合いを亡くして急にひとりになった父を心配し、相手をしていると言います。
電話では世話をしているような口ぶりをしますが、実際のところ寅次郎はご厄介になっているだけでした。家事をしているのは、博の父です。

翌日去ると言う前夜、博の父は寅次郎に、ある話をします。
それは父がまだ10年前に第一線で働いていた頃、学会の途中で見た景色です。
「信州、安曇野の奥深い田舎で、バスに乗り損ねた時、1軒の農家を見た。夕暮れ時にりんどうの花が咲く一軒家で、明かりのついた家に家族の笑い声が聞こえる…。それが本当の家族の生活だと思った」と言った父は、「人間はひとりじゃ生きていけない。運命に逆らって生きてはいけないのだ」と言いました。
この言葉は、寅次郎の胸を打ちます。
寅次郎は翌朝、まだ寝ている父に置き手紙をすると、柴又に戻りました。

柴又では御前様のお寺の近くで、六波羅貴子という女性が喫茶店を開くと『とらや』にあいさつに来ています。
美人なので、『とらや』のメンバーは「寅次郎がひとめぼれしないか」と心配しました。
行き違いで、寅次郎が帰ってきます。
その夜、寅次郎は博の父の語った言葉を引きあいに出し、「自分もまともな暮らしがしたい。もうこの年齢なので、小3くらいの子持ちの女性とでも、再婚という形でいいから」と話しました。

ある日。
寺のそばでしゃがんでいる少年を見つけた寅次郎は、声をかけます。
その少年・学は小学3年生ですが、転校してきたばかりで、学校へ行くのがおっくうだと言います。
学の相手をした寅次郎は、そこで学の母・貴子と出会い、案の定ひとめぼれしました。先日言っていた「小3くらいの子持ちの女性とでも、再婚という形でいいから」という条件に、ぴったり合致する女性です。
貴子が『ローク』という喫茶店を女手ひとつで切り盛りしていると知った寅次郎は、その日から足しげく喫茶店に通い始めました。
苦手なのにコーヒーを注文し、「苦いな」と言いつつ飲みます。

【結】- 男はつらいよ8寅次郎恋歌のあらすじ4

人見知りして仲間と打ち解けられない学を見た寅次郎は、同級生らと一緒に遊び、学と親しくさせることに成功します。
学が少年3人と一緒に帰宅するのを見た母・貴子は喜び、寅次郎に感謝しました。
学はこの一件ですっかり寅次郎になつき、寅次郎も学を可愛がります。

『とらや』に博の父がやってきました。孫の満男とも会います。
博の父はそのまま何も言わずに岡山に戻ってしまいましたが、さくらは「博さんと一緒に住みたかったのではないか」と口に出して言いました。

貴子といいムードになったかと思われた寅次郎ですが、ある日、貴子の喫茶店に近代商事から電話がかかってきます。
喫茶店の保証金についての話が、契約の時と違うそうです。
金絡みで貴子が悩んでいるのだと、寅次郎は気付きました。悩みます。

さりげなくりんどうの花を買い、貴子の自宅にお邪魔した寅次郎は、博の父から聞いた話をしました。
「信州、安曇野の奥深い田舎で、バスに乗り損ねた時、1軒の農家を見た。夕暮れ時にりんどうの花が咲く一軒家で、明かりのついた家に家族の笑い声が聞こえる…。それが本当の家族の生活だと思った」と話したのちに、寅次郎は「何か悩みがあるのではないか」と口にします。
ありがたいと思いながらも、貴子は「自分で解決する」と答えました。
貴子が全く金の話を出さない(頼りにしない、あてにしていない)ことで、寅次郎は、自分が不甲斐ない男だと痛感します。

『とらや』では、「そろそろ二枚目が現れるんじゃないかい」と、寅次郎の恋の行方について茶化していました。そこへ寅次郎が帰ってきます。
寅次郎は肯定し、さくらに対しても「ここらがしおどきだ」と答えて、黙って立ち去りました。今回は失恋したわけではなく、貴子に見合う男ではないと、寅次郎は身の程をわきまえたのでした。

しばらくの後、貴子の元へ旅先の寅次郎から、葉書が届きます。寅次郎はこれから寒くなるので、南の方へ行くそうです。
その頃寅次郎は、長雨で興行できないとぼやいていた、旅の一座と再会していました。
(オープニングの旅の一座)
一座は健在で、トラックで次の街へ移動の最中です。
一座の少女・小百合に「乗っていきなよ」と言われた寅次郎は、トラックに乗せてもらいました。

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みんなの感想

ライターの感想

珍しく、寅次郎が振られない回。こういうパターンもアリかと思った。
いい感じで話が進んでたのに~。でも、安易に男を頼るような女性じゃないと知り、寅次郎は身を引いたのかな。
今まで見たなかでは、最も可能性がありそうだと思っていただけに、寅次郎、もったいないことをしたと思った。
確かに貴子はしっかりした女性なので、ひとりでも頑張れそうな感じもする。
でも振られたわけじゃないので、多少もやもや感が残る~。

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