「異端の鳥」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

異端の鳥の紹介:2019年製作のチェコ&ウクライナ合作映画。2019年のヴェネツィア国際映画祭でユニセフ賞を受賞するなど、各国の映画祭や批評家から多くの評価を得た衝撃作。第二次大戦中にナチスのホロコーストから逃れて疎開した少年が、差別と迫害、自然の脅威と対峙しながら強く生き抜く姿と、少年を異物とみなし徹底的に攻撃する“普通の人々”を赤裸々に映しだす。原作は、自身もホロコーストの生き残りであるポーランドの作家、イェジー・コシンスキが1965年に発表した著書。  

あらすじ動画

異端の鳥の主な出演者

少年(ペトル・コラール)、マルタ(ニーナ・シュネヴィッチ)、オルガ(アラ・ソコロワ)、ミレル(ウド・キアー)、ミレルの妻(ミカエラ・ドレサロバ)、労働者(ズデニェク・ペチャ)、レッフ(レフ・ディブリク)、ルドミラ(イトカ・チュヴァンチャロヴァー)、ハンス(ステラン・スカルスガルド)、司祭(ハーヴェイ・カイテル)、ガルボス(ジュリアン・サンズ)、ラビーナ(ジュリア・バレントバ=ビドルナコバ)、ガルビラ(アレクサンドル・クラフチェンコ)、ミート(バリー・ペッパー)、ニコデン(ペトル・ヴァネク)

異端の鳥のネタバレあらすじ

【起】– 異端の鳥のあらすじ1

異端の鳥のシーン1

画像引用元:YouTube / 異端の鳥トレーラー映像

第二次世界大戦中の、東欧のある村。

ユダヤ人の「少年」はホロコーストを逃れるために、老女・マルタのもとに疎開させられていました。第二次世界大戦当時ユダヤ人はナチスに迫害されていました。働ける年齢のユダヤ人は強制労働に回され、働けない病人や障害者、老齢、14歳未満の子どもは問答無用でガス室送りにされるのです。両親は「少年」の安全を願って疎開させたのですが、「少年」はそうした詳しい事情を知るにはまだ幼い年齢です。

〔マルタ〕

「少年」はこの土地の人間とは風貌が異なっているため、老女・マルタのところへ預けられても地元の人たちからいじめられていました。「少年」が大事にしているフェレット(あるいはテン、ミンク)を抱いて必死で逃げますが、地元の子どもたちが寄ってたかって追いかけると「少年」を突き飛ばし、フェレットを連れて行きます。フェレットは生きたまま焼かれるのを「少年」は見るしかありませんでした。「少年」がひとりで戻ってきても、マルタは「自業自得だよ」と言います。「少年」はフェレットの死骸を持って帰ると、庭に穴を掘って埋葬しました。

「少年」は両親から離れて、ひとりでマルタの家に預けられています。細かい事情を知らないので、「少年」はただひたすら両親が迎えに来るのを待っています。紙に家族の絵を描いて「むかえに来て」と文字を書き、小舟にして川に流します。独り暮らしだったマルタは、粗末な木の小屋に「少年」と暮らしています。生活は単調な作業の繰り返しでした。

ある日、「少年」は朝に起きようとしますが、マルタが注意しないので寝床に戻ります。起こしに来るかと待っていましたが、マルタは何も言いませんでした。「少年」はそのままベッドでゴロゴロします。夕方うす暗くなるに至り、さすがにおかしいと思った「少年」が起きてマルタに近づくと、マルタは椅子に座ったまま死んでいました。死んでいると思わなかったので驚いた「少年」はランプを落としてしまい、ランプの油が床に広がり、炎が燃え上がります。小屋はそのまま炎上して焼けてしまいました。

翌日、火が消えてから焼け跡に戻った「少年」ですが、そこには何も残りませんでした。行くあても身寄りもない「少年」は、ひとりで歩き始めます。

しかしこの近辺の住人ではないため、「少年」は行った先々で「異端」として追われます。ある時は殴られ、何もしていないのに鞭うたれます。

〔オルガ〕

やっとたどり着いた村で村人に袋に入れられて鞭うたれていた「少年」は、やってきた老女・オルガに助けられます。オルガは占い師で、その土地では発言力を持つ女性でした。オルガは「少年」を見て「黒い悪魔の目を持つ魔王の手下だ。吸血鬼だ。私が買おう」と言います。「少年」を引き取ったオルガは、自分の手伝いをさせました。「少年」は頭を丸坊主にし、呪術や祈祷の助手をします。

オルガと小さな舟に乗って移動した「少年」は、オルガが家を回って病人やケガ人、弱っている人を治療してまわるのを見ました。あるときはおまじないのような儀式もします。

助手として手伝っていた「少年」は、あるとき病気にかかって衰弱しました。オルガは弱った「少年」を台車に乗せて連れて帰ると、丘に穴を掘って埋め、首から上だけを出した状態で放置しました。顔だけ出ている「少年」はカラスに狙われ、時間の経過とともに集まるカラスの数が増えます。カラスがやがて「少年」の頭を突き始めた頃、オルガが助けました。「少年」は回復しています。

そんなふうにオルガのもとで暮らし始め、順応してきた「少年」でしたが、ある日魚をとっているときに他の老人に威嚇された「少年」は、川に落ちて流されました。川の流れはゆっくりで、丸太につかまって下流に流された「少年」は、いつしか意識を失います。

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