映画:百花

「百花」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

川村元気による同名小説を、主演、菅田将暉、共演、原田美恵子で映像化したヒューマンドラマ。痴呆症を患ってしまった母、自分の存在すら忘れていく母の介護をする息子。しかし2人の間には、忘れられない空白の1年間があった。川村元気監督、2022年9月劇場公開作品。104分。

あらすじ動画

百花の主な出演者

葛西泉:菅田将暉 葛西百合子:原田美枝子 葛西香織:長澤まさみ 北村有起哉 岡山天音 河合優実 長塚圭史 板谷由夏 神野三鈴 浅葉洋平:永瀬正敏

百花のネタバレあらすじ

【起】– 百花のあらすじ1

百花のシーン1

画像引用元:YouTube / 百花トレーラー映像

レコード会社で、音楽ディレクターとして勤める20代男性の葛西泉、忙しい日々の中で妻の香織と幸せな日々を東京で過ごしていた。香織には第一子がお腹におり臨月間近であった。

そんな折、泉の母、百合子の調子が良くないと連絡が入り、久々に里帰りする。

毎年、年に2度ほど里帰りしていた。それは百合子の誕生日が大晦日ということもあり、親子水入らずで実家で過ごすようにしていた。

大晦日、自宅に百合子の姿がない、急にとても不安になって近所を探し回る泉。

すると冷え込む冬の公園で、薄着でまるで幼い少女のような百合子の姿が見えた。

ゆるやかにブランコにぼーっとした笑顔で揺られている。

「母さん、何してるの?」

と声を掛けると

「あら、母さんね、買い物に行ったの」

と答えたものの、手には買い物袋は見えない。

泉が、知っている母なのに、どこか違う。

帰りに買い物をして帰るという、百合子についていく泉。すると卵を買うと言っていたのに、買った卵のことも忘れて、何度もスーパーに戻る百合子。なんとか百合子を宥め、自宅に戻って、買い物の片付けをしようと冷蔵庫を開くと、中には賞味期限がとっくに切れた食料が溢れていた。唖然とする泉。

思わず百合子に聞くと

「あー、時々、やっちゃうのよねー」

と朗らかに微笑んだ。

もともと百合子は、しっかりとした性格で得意なピアノを生かして教室も作り、沢山の生徒を相手にしていた。

しかし、父親は泉が物心ついた時からいなかった。だから女手ひとつで百合子の背中を見て育ってきたのだ。

だが泉は百合子に複雑な感情をずっと抱いている、心にぽっかり会いている「空白」を拭えなかった。

泉は百合子の状況を香織に電話で伝えた、香織は同業者で今も産休に入ることなくディレクターとして、大きな仕事を抱えていた。

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