映画:百花

「百花」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【転】– 百花のあらすじ3

百花のシーン3

画像引用元:YouTube / 百花トレーラー映像

そして泉はやっと、百合子が全てを忘れてしまう前に香織の妊娠を伝えた。

百合子はとても喜んでくれ、祝福してくれた。

普段、自宅にいられない泉の代わりに百合子にはデイヘルパーが来てくれることになって、手配を済ませた。

泉は仕事を少しセーブし、香織の代わりに家事をしながらも、週に何回かは実家の百合子の様子を見にいくことにする。

ある日、ヘルパーから連絡が入り百合子がいなくなったという、日に日に病のせいか自分勝手な言動が増えたとヘルパーから連絡は入っていたが、感情もセーブできなくなってきている。

泉は急いで実家付近で探し回ると、百合子がいたのは小学校の教室にぽつんと座っていた。

「ずっと探していたのよ、泉はすぐ迷子になっちゃうから」

探されていた百合子は、まるで幼い子供に伝えるように泉に告げる。

そしてこうも告げた。

「ああ、半分の花火が見たい」

さすがにもう一人暮らしは厳しいと百合子は、施設に預けられることになった。

家を整理してる時、泉は小さなメモを見つけた。

自分が他人にもう迷惑をかけないこと、きちんと”覚えている”こと。そして泉との過去。

それは、ずっと心にしまっていた泉の「空白」

メモの最後には「泉、ごめんなさい」と終えられていた。

それを読んで、はじめて触れる百合子の本当の心に涙が止まらない泉。

泉が中学2年生のとき、朝食を作ってくると告げて約1年、百合子は泉の前から姿を消してしまった時のことだった。

1994年、独り身だった百合子はピアノ生徒として訪れていた生徒の家庭ある男性と恋に落ち、神戸へ泉を置いて駆け落ちをしていた。百合子がいなくなって、泉は母を信じずっと待ち続けた。

しかし家に食べ物もお金もなくなってしまい、祖母に連絡を取ると週に2度ほど自宅に世話をしにきてくれるようになる。

母に捨てられたんだ、泉は思い知り百合子との写真を全てゴミ箱に放り込んだ。

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