映画:百花

「百花」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【結】– 百花のあらすじ4

百花のシーン4

画像引用元:YouTube / 百花トレーラー映像

しかし1年後、百合子は何事もなかったかのように自宅に帰ってきた。空白の時間を必死に埋めようとする百合子に対して、空白の時間で傷つき大好きだった味噌汁も飲めなくなって、心を閉ざした泉。

しかし百合子とはいうと、1995年1月17日に阪神淡路大震災に遭い泉の大切さに改めて、既婚男性とは疎遠になり自宅に戻る決意をしていたのだった。

「半分の花火が見たい」

そう願う百合子のために、泉は手を引くと地元の花火大会へ連れていく。

しかしそこで打ち上げられるのは、大輪の丸い花火。

「これじゃないの、これじゃないのよ」

必死に訴える百合子。

りんご飴が食べたいという百合子のために屋台に足を運んでいるうちに、どこかへ行ってしまった百合子を探す泉。百合子を見つけたが、うわ言のように半分の花火と呟く百合子、泉の顔を見て、呆とした顔でこう言った。

「あなたは、誰?」

既に泉のことも認識できなくなっていた。顔が歪む泉。

数日後、香織に第一子が無事に生まれた。泉は父親になったのだ。

そしてまるで入れ替わるように、百合子が亡くなった。葬儀中も泉は涙一つ流すことはなかった。

もう、二度と会えない。今度はどこかに行ったのではなくて。

泉は母がいないという現実がまだ受け止められない。

半分の花火…それを泉が気づいたのは、実家で花火大会を見た時。

縁側から見える花火は、周囲のマンションや建物で遮られ半分しか見えなかったのだった。

それが百合子が最後に望んだ「花火」であった。

泉が持っていた記憶、百合子が忘れゆく記憶、この2つが長い年月を経て1つの記憶に繋がった。

嫌な母の記憶だけ残っていたはずが、最後に紐解かれた「半分の花火」が、この家で泉と見た花火が大切だったことに、目を潤ませて静かに夜空を見上げていた。

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