「石内尋常高等小学校花は散れども」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

石内尋常高等小学校 花は散れどもの紹介:2008年公開の日本映画。95歳となる新藤兼人が監督・脚本を務めた作品で、彼の自伝的作品。広島での幼少期から、シナリオライターとして自立していくまでを描いている。若き日の新藤兼人を演じるのは豊川悦司、恩師役を演じるのは柄本明。大竹しのぶや大杉連、六平直政らも出演。

石内尋常高等小学校花は散れどもの主な出演者

市川義夫(柄本明)、山崎良人(豊川悦司&吉久直希)、森山三吉(六平直政&大西賢)、市川道子(川上麻衣子)、尾形芳枝(角替和枝)、吉田早苗(りりィ)、藤田芳夫(大杉漣)、田中初子(渡辺督子)、田川里子(根岸季衣)、良人の母(吉村実子)、撮影隊の監督(原田大二郎)、藤川みどり(大竹しのぶ&渡辺栄香)

石内尋常高等小学校花は散れどものネタバレあらすじ

【起】- 石内尋常高等小学校花は散れどものあらすじ1

大正12年頃、広島県石内村。石内尋常高等小学校で、森山三吉は授業中に大いびきをかいて寝ていました。市川先生に怒られて、三吉はバケツを持って後ろに立ちます。
理由を聞かれた参吉は、台風に備えて、一晩中稲刈りをしていたと答えます。提灯をお婆ちゃんが持っていてくれたのです。そのことを聞いて、市川先生は自分が何も知らなんだと謝り、いくらでも寝るようにと伝えます。生徒たちは拍手をします。
ある日、市川先生は教卓に立って、明日結婚すると発表します。そのため、明日は自習だと、もうけたなと生徒に伝えます。相手は同じ学校の道子先生でした。生徒の前でキスして、不謹慎だと道子先生は怒ります。黒板消しをぶつけられて、市川先生は良い嫁さんだと言います。
結婚式当日、親戚がたくさん来ていて、市川先生は明日も自習だと生徒に伝えます。しかし、道子先生は心配になって、教室にやってきます。明日の自習は中止で、自分が歴史の授業をすると生徒に伝えます。
修学旅行に行くと、活動写真の撮影をしているのを見かけます。帰れと言われますが、市川先生と生徒たちは見に行きます。
市川先生の帽子が風で飛んでしまい、撮影が撮り直しとなってしまいます。市川先生は激怒されてしまいます。謝ってるのにと道子先生が逆ギレします。
市川先生と役者やスタッフたちとの喧嘩が起こります。市川先生はやられてしまって、生徒たちが担いで帰ることにします。道子先生はこの活動写真を絶対に広島で見ないと言い張ります。映画監督は、そんな道子先生みたいな女優に憧れます。

【承】- 石内尋常高等小学校花は散れどものあらすじ2

山崎の家はお金がなくて、今は蔵に住んでいました。中学の受験を行かなかったので、市川先生は彼の母を呼びます。市川先生は2年だけれど、高等科があるからと案内します。
それから山崎の母は亡くなります。高等科を終わり、どうするの?と藤川みどりは話しかけます。山崎は兄が考えてるのだと答えます。
二人は赤い自転車に乗って、二人きりの時間を過ごします。山崎は郵便局に、みどりは豆腐を買いに行く用事があると言っていました。これはどちらも口実でした。
ある日、みどりが山崎の家を訪ねると、昨日山崎が広島に行ったのだと聞きます。
30年後、村役場の収入役となった三吉は、市川先生の定年祝いに同窓会を開くことにします。山崎にも電話がかかってきます。
同窓会は料亭のかいらくていで開くことになります。集まった人たちは、それぞれ近況を話します。結婚して戦争で夫を亡くした人、原爆で怪我をした人が市川先生に涙ながら話します。
次は山崎の番になります。山崎は卒業して、東京に行き、脚本家となりました。戦争中は海軍に行き、徴兵検査で国民兵になりました。そのため、最後のあがきの時に兵隊になりました。掃除部隊に配属されて、掃除をしたのだと語ります。市川先生に聞かれて、今は独身だと話します。
かいらくていの女将、藤川みどりは好きな人と結婚することを決めていました。連絡があると15年待ちましたが、失恋してヤケクソで結婚しました。かいらくていの若旦那が今の亭主です。

【転】- 石内尋常高等小学校花は散れどものあらすじ3

市川先生の記念品を贈呈し、食事をした後、皆で石内尋常高等小学校の校歌を歌います。最後はバンザイをして、市川先生を見送ります。
三吉と山崎は夜も遅いので、かいらくていに泊まることにします。みどりは山崎と話しがありました。二人は海岸に散歩に出かけます。
手紙の一本でもくれたらと、みどりは山崎に話します。みどりの旦那は大阪に女がいました。生活が苦しくて、山崎はいっぱいいっぱいだったと話します。
みどりは山崎に抱いてほしいと頼みます。二人は浜辺の脱衣所に行きます。
山崎は仕事の打ち合わせにカフェに行きます。勢いがないと言われて、書き直したいと申し出ます。家庭的に何かあるのかと聞かれます。
ある日、山崎は三吉から、みどりの旦那がヤクザに刺されて死んだと聞きます。みどりに宛てて、手紙を書くことにします。肝心な時に逃げてばかりだった山崎でしたが、みどりに会いに行きます。
みどりは子供を産んだことを山崎に伝えます。義父は、息子は死んだけれど、子供を産んでくれたことに喜んでくれました。みどりは山崎が広島に来てくれたことを感謝します。

【結】- 石内尋常高等小学校花は散れどものあらすじ4

それから5年が経ちます。市川先生が脳卒中で倒れて、山崎、三吉、みどりは先生の家に向かいます。先生はものが言えなくなっていました。
みどりは娘のよしこを山崎に伝えます。よしこのよしは山崎の名前からとりました。市川先生はいつも山崎のテレビを見ていると、道子先生が代わりに伝えてくれます。
市川先生は生徒の声が聞きたくて、学校の近くの家に住みました。しかし、校庭に入ると、邪魔になるからと追い返されてしまいます。そのこともあって、道子先生は娘の家に行くことを決心します。
市川先生は学校の前に行って、石内を去ることを伝えます。校門の前には、市川先生の生徒だった人たちや、現在の学校の職員や生徒が見送りに来ます。市川先生は皆に元気にやるようにと話します。
ある日、三吉がかいらくていに行くと、ビールを吹いてしまいます。なぜなら、みどりが山崎と結婚したいと言うからです。そのことを山崎に三吉は伝えます。
山崎は5歳の娘がいるし、かいらくていを継ぐのが一番だと言います。三吉は彼女の娘が、旦那の子ではないと噂されていると話します。みどりの娘は、山崎の子供ではないと、三吉は寝言で言います。
山崎は市川先生に決断力に乏しいと言われていました。意を決して、みどりにプロポーズします。みどりは感謝しますが、脚本を捨てて、料理屋の亭主になると山崎が言うので断ります。あんたの道は決まっとるとみどりは言います。
市川先生が亡くなります。山崎や三吉、みどりたちはお墓参りに行きます。皆はお墓の前で校歌を歌います。
帰りの駅のホームで、みどりは未亡人を通すのかなと山崎に話します。山崎は電車に乗って帰っていきます。みどりはよしこと手を繋いで見送ります。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、時代を感じさせる演出がとても上手な作品です。大正時代を感じさせる衣装やセット、それから出演者の台詞が何とも面白いです。活動写真を撮影している映画監督らと、市川先生とのやり取りには笑いました。
その他にも、ぶっ飛んでいるようで、温かみのある登場人物たちに、古き日本の良さを思い出させてくれます。
また、学校と教師、生徒とのつながりを色濃く描いている作品でもあります。先生を慕う生徒たちの姿、年をとっても学校の生徒を想う市川先生の姿には、忘れてはならないものがあるように感じました。
今作を通して、人と人とのつながりの大切さを改めて身にしみました。現在の生き方に、何か忘れているような、何かが違うような、疑問を感じている人には、ぜひ見て欲しい映画になります。

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