映画:砂糖菓子が壊れるとき

「砂糖菓子が壊れるとき」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

砂糖菓子が壊れるときの紹介:1967年製作の日本映画。曽野綾子の小説『砂糖菓子が壊れるとき』(講談社刊)を橋田寿賀子が脚色し、今井正が「仇討」以来二年半ぶりに監督した。撮影は「野良犬(1966)」の中川芳久。

あらすじ動画

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砂糖菓子が壊れるときの主な出演者

千坂京子(若尾文子)、酒井春江(原知佐子)、奥村豊(津川雅彦)、土岐(藤巻潤)、五来克己(田村高廣)、工藤(志村喬)、天木教授(船越英二)、吾妻(根上淳)、五来夫人(山岡久乃)、吾妻夫人(田中三津子)、石黒監督(成瀬昌彦)、工藤の秘書川田(仲村隆)、各務常務(大山健二)、小川プロデューサー(花布辰男)、撮影所の男(谷謙一)、佐藤(武江義雄)、青年(飛田喜佐夫)、医者(伊東光一)、撮影所の出前持(三夏伸)、ホテルのボーイ(篠田三郎)、フロント係(森矢雄二)、フロント係(佐原新治)、小唄の師匠(角梨枝子)、看護婦(天池仁美)

砂糖菓子が壊れるときのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①千坂京子は若く美しく色香ただよう女性。男性が放っておかない魅力を持つ京子は、それがゆえに数奇な人生を送ることに。 ②女性として幸福になりたいだけなのに、京子の思惑とは違う形に。落胆した京子は睡眠薬の過剰摂取で他界。

【起】- 砂糖菓子が壊れるときのあらすじ1

美しくて若い女性・千坂京子は、これといった特技はないものの、男性の視線を集める存在感を持っていました。
京子が歩くと、男性たちはつい見とれてしまいます。
そんな不思議な色香を、京子は持っていました。

京子は撮影所へ現れると、知人の栗原監督のところへ金の相談に行きます。
京子は金がないにも関わらず、ミンクの毛皮の外套を着ていました。
その外套も栗原監督にプレゼントされたものです。

外套を持っておこうかと打診された京子は、「いいの、これだけしか着ていないの」と答えました。
京子が外套を脱ぐと、下は素っ裸でした。
京子はヌードモデルの仕事を引き受けたのです。
吾妻カメラマンは、京子のヌード写真の撮影を開始します…。


京子は金を用立ててもらい、母親が入院している精神科の病院へ送金しました。
送金したとなんば病院へ電話を入れ、京子は安堵のため息を漏らします。

京子が撮影所の待合室を行ったり来たりする姿は、それだけで男性の目を惹きます。
その姿を見て、石黒監督はインスピレーションを刺激されました。
石黒監督は京子をスカウトし、『櫛』という映画に出演させます。


『櫛』という映画は当たり、それまで女優としての経歴がほとんどなかった京子は、一躍有名になりました。
京子に目を留めたのは、工藤俊平という初老の男性も見初められました。
工藤に熱心に口説かれた京子は、一緒に熱海に旅行へ行きます。

熱海の旅館で、工藤が発作に倒れました。
京子は急いで医者を呼びます。
急性心筋梗塞を起こした工藤は、その場で京子にプロポーズをしました。
富豪の工藤は、自分の親戚に財産を渡すのではなく、どうせなら京子に残したいと告げます。

京子は嫌がって、断りました。
京子に呼び出しがかかり、席を外しました。
工藤はそのまま亡くなります。

(京子は工藤の財産が目的ではなく、自分を愛してくれる男性が欲しかった。
工藤のプロポーズを断ったのは、工藤に生きてほしかったから)

【承】- 砂糖菓子が壊れるときのあらすじ2

京子が呼び出されたのは、『櫛』出演直前に京子が撮影していたヌード写真が、すっぱぬかれたからです。
京子は『櫛』でスクリーンデビューしましたが、まだ売れていない頃に撮ったヌード写真が出たために、マスコミに取沙汰されたのです。
「君は悪いことをしたわけじゃない。真実をありのまま話せ」と工藤から助言を得ていた京子は、そのまま記者会見に臨みます。
結果、京子の会見は好意的に受け止められました。
しかし京子のもとに、工藤の訃報が入ります。


工藤の葬儀で取り乱して泣く京子を見て、新聞記者の奥村豊が声をかけました。
奥村は京子を案じ、人の目に触れないところへかくまいます。
奥村には情婦がおり、それを隠しもしません。豪胆な男です。
京子に親切にしてはくれますが、奥村は京子と結婚するつもりはありません。

京子は若さ、美しさ、品の良さなどを持ち合わせているのですが、たったひとつ「男運」だけはありませんでした。
近づいてくる男性は多く途切れないのですが、京子のよさを引き出し、最高の後ろ盾になってくれる人がいないのです。


その頃、京子が金を借りていた栗原監督が、結婚します。
奥村は京子にアドバイスしますが、一定の距離を保ったままでした。
京子は奥村に「大学の聴講生になれ」と言われ、その助言に従います。

デビューから後、京子は着実にスター女優としての座を駆け上がっていきました。
同じ頃、京子は酒井春江という女性と知り合います。
春江は売れない女優で、京子と同じ事務所に所属していました。
京子は春江を雇い、自分の身の回りの世話をしてもらいます。
春江は京子の良き友人として、また絶対的な味方としていつづけました。

【転】- 砂糖菓子が壊れるときのあらすじ3

大学の聴講生になった京子は、天木教授に学びます。
天木教授はエジプトの歴史の学者でした。
京子は天木教授の授業を熱心に訊きますが、天木教授はそれを利用しようとします。

講義の帰りに誘われた京子は、天木教授に喜んでついていきました。
尊敬する天木教授に迫られた京子は、ショックを受けます。


仕事へのプレッシャー、男性への失望などから、京子は次第に眠るのに、睡眠薬の力を借りるようになります。
付き人の春江は心配しますが、京子は睡眠薬を服用し、眠りました。
その頃には京子は、大スターになっています。


野球選手の土岐は、京子の大ファンでした。
土岐はツテをたどり、夜景の見える部屋で京子と会います。
土岐は京子を口説きました。
連日、京子に電話をかけますが、野球選手の土岐が電話をかけるのは深夜です。

やがて土岐は京子にプロポーズしました。
京子はその頃、映画の新人賞を逃してしまいます。
賞を取れれば、女優としての自信がついたのですが、逃したことで京子は心もとなく感じます。
土岐の結婚を受けた京子は、申し出を受けました。


土岐と京子の結婚は、マスコミに取沙汰されます。

ところが、結婚生活はそう長く続きませんでした。
土岐は京子に「いい妻」を求めます。
自分だけの女性であることを要求し、女優としての仕事を持つ京子とは、価値観が違いました。

帰宅した土岐は、料理の支度ができていないことを怒ります。
京子のほうがあとから帰宅し、急いで料理を作ろうとして、手間取りました。
土岐は京子に「女優か妻かどちらかを選べ」と言いました。
生活に疲れた土岐と京子は、離婚します。

【結】- 砂糖菓子が壊れるときのあらすじ4

土岐との離婚は、京子をまたもや傷つけました。
京子は単に女としての幸福を得たいだけなのですが、美貌と色香があるために、平凡な倖せがやってきません。

傷心の京子は八ヶ岳山麓に旅行へ行きました。
そこで有名な作家、五来(ごらい)と会います。

コテージで五来と会った京子は、問われるまま、離婚の騒動やこれまでの来歴について語りました。
五来は興味深く聞きます。
五来は京子に対し、「精神的な保護者」であろうとしました。
五来は既婚者ですが、京子とも関わります。

京子は妊娠し、喜びました。五来にも報告します。
しかし直後、京子は子宮外妊娠で倒れました。
その時の処置が悪く、京子は妊娠できない身体となります。
医師から聞かされた五来は、京子にはそのことを黙っていました。


京子に『砂糖菓子が壊れるとき』という映画の仕事が入ります。
映画への出演を快諾した京子ですが、相手の俳優とのキスシーンを嫌がりました。
京子は、肉体派で売るのではなく、演技派女優を意識します。

五来が次第に、京子から距離を置きます。
問い詰められた五来は、京子に理由を告げました。
京子と交際を始めてから、五来は新作を書いていないのです。
この一年間、五来は『罠』という作品の手直しをしただけで、新作に着手できていませんでした。
このままだと書けないと思った五来は、京子と別れます。

その際に、もう妊娠できない身体だと知った京子は、笑いました。
今夜からこれで、気にせずに睡眠薬が服用できると、笑いながら春江に言います。
(自暴自棄の笑い)
春江だけは最後まで、京子のそばで支えていました。

その夜遅くに、京子の家に電話がかかります。
電話の用件は、京子がナポリの映画祭で主演女優賞をとったことと、外国人の監督が京子に目を留めて、出演をオファーするという内容でした。
京子は今までずっと、賞をとることにこだわっていました。
待ちわびた受賞なので、春江は喜んで京子に報告しようとします。

ノックをしても部屋の応答がないので、いぶかしく思った春江は、ドアを開けました。
ベッドでは京子がすでに、冷たくなっていました。
京子は受話器を持ったまま亡くなっており、電話をかける前に息絶えています。
京子が最後に誰へ電話しようとしたのかは、分からないままでした。

死因は睡眠薬の大量服用で、自殺か事故かは不明です。
今まで女優として、女性として様々な苦悩を抱えていた京子の悩みを知っている春江は、「やっとらくになったんでしょう」と、京子の人生を振り返り、静かに言いました。

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みんなの感想

ライターの感想

…映画関係のことを知っているかたは、なんとなく連想ができたのではあるまいか。
これはハリウッド女優、マリリン・モンローの生涯をもとに綴られた作品。
「ヌードシーンなし」「お色気シーンなし」「ベッドシーンもなし」なのだけれど、魅せる作品。
オープニングがうまい! ミンクのコートで現れて、さっそうと脱ぐとヌードで、そのままスタジオ撮影。
このオープニングだけでしびれた…。
内容はね、正直つまんない(笑)、でも、大御所が次々に出てくるのですごい。

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