「続深夜食堂2」のネタバレあらすじと結末の感想

続・深夜食堂の紹介:2016年11月5日公開の日本映画。繁華街の路地裏にある小さな食堂を営むマスターと、彼が作る懐かしい味を求めて集う客たちとの交流を描く、安倍夜郎の人気コミック「深夜食堂」。小林薫を主演に迎えて映像化した人気ドラマの劇場版第2弾。喪服の似合う中年男にひかれる女、子離れしない母に悩む青年、息子に会いに上京した老婦人らとマスターの物語がつづられる。

予告動画

続深夜食堂2の主な出演者

マスター(小林薫)、忠さん(不破万作)、小寿々(綾田俊樹)、竜(松重豊)、野口(光石研)、マリリン(安藤玉恵)、ミキ(須藤理彩)、ルミ(小林麻子)、カナ(吉本菜穂子)、八郎(中山祐一朗)、ゲン(山中崇)、小道(宇野祥平)、金本(金子清文)、足立サヤ(平田薫)、夏木いずみ(篠原ゆき子)、かすみ(谷村美月)、小暮(オダギリジョー)、石田(佐藤浩市)、赤塚範子(河井青葉)、高木清太(池松壮亮)、高木聖子(キムラ緑子)、木村さおり(小島聖)、小川夕起子(渡辺美佐子)、小川哲郎(井川比佐志)、栗山みちる(多部未華子)、塙千恵子(余貴美子)

続深夜食堂2のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①喪服がテーマの回。編集者の範子は仕事不調の時に喪服を着るが、石田との出会いでいい方へ転がる。石田が香典泥棒だと知り失恋した範子は祖父の葬儀で富山へ戻り、結婚相手を見つけた。『そば清』の息子・清太は15歳年上の女性・さおりと結婚を考えるが、母の聖子が反対。子離れしていない自分に気付いた聖子は態度を軟化。 ②オレオレ詐欺(来い来い詐欺)に騙されて博多から上京した夕起子。祖母と重ねたみちるが面倒をみる。夕起子は駆け落ちして捨てた前夫との息子・和也に会いたいと思っていた。小暮が探して和也の家族を見せる。

【起】- 続深夜食堂2のあらすじ1

東京都新宿区歌舞伎町。
1日が終わり、人々が家路へと急ぐ頃、マスターの1日は始まります。
マスターは左目に切り傷の跡が残る、無口な男性です。
マスターは『めしや』という定食屋を経営しており、その営業時間は夜12時から朝7時頃までです。
馴染みの客はその店を、『深夜食堂』と呼んでいます。
メニューは「豚汁定食600円」「酒(二合)500円」「ビール(大)600円」「焼酎(一杯)400円」「酒類はお一人様3本(3杯)まで」、これだけです。
あとは勝手に注文すれば、できるものなら作るというのが、マスターの営業方針です。
客はけっこう訪れ、いつも馴染み客で繁盛しています…。

〔焼肉定食〕
このところ、なぜか不幸ばかりが続くようで、常連のお客さんも喪服姿で立ち寄る人が多くなっています。
常連客の忠さんやマリリンが喪服姿で現れ、卵焼きを食べますが、そこへさらに小寿々ママも喪服で現れました。竜も喪服で、どうやら組関係の超大物の人物が亡くなったようです。
そんななか、本当は不幸があったわけではないのに、コスプレというのでしょうか、喪服姿で現れた若い女性がいました。最近常連になった、マスターとはすっかり顔なじみの女性・赤塚範子です。
範子が頼むメニューは、豚肉で作る焼肉定食でした。嫌なことがあると喪服を着て、夜の街を歩くそうです。

範子は出版社の編集者をしていました。しかし仕事が思うようにいかず、それで喪服で夜の街を歩くのです。
前の担当の作家さんは、売れた途端に男の担当者に変更しろといい、範子が外されました。
その際に「アイデアを出さないくせに、難癖をつける」という文句が寄せられたそうです。
範子の代わりについたのは、後輩の男の編集者でした。
次に範子の担当になったのは、ベテランの大御所作家です。
菓子折の好みを聞いた範子が、和菓子を手土産にあいさつに行ったところ、その作家は執筆中に脳溢血で亡くなっていました。幸か不幸か、範子はその第一発見者になってしまいます。

今回は本当の意味で喪服を着た範子は、大御所作家の葬式に出ました。その際に、石だという中年男性と出会います。
作家の和菓子の好みを知っていたので話しかけると、石田は昔、その作家の担当だったと話しました。話をしているうちに意気投合し、範子は石田を連れて『めしや』へやってきます。
石田は現在、地方の名産品を手がけるカタログ雑誌の出版社に勤務していると言いました。
範子は石田に対し、「自分のがんばりが報われる仕事でいいな」と言いますが、石田は範子のことを「自分(という確固たるもの)を持っているようでい。望む仕事ができるようになりますよ」と返します。

石田との出会いで、人生に対して前向きになれた範子は、憑きものが落ちたように元気になり、喪服を着ることがなくなりました。
対人関係も良好になり、同僚にも笑顔で接します。それがまたよい方向にむかいました。
石田からは、出張先から画像付きのメールが届きます。
そんなある日、範子は突然、編集長に呼び出されました。行くと、警察官が待っており、石田の写真を見せられます。
そこで知らされた事実は、石田が全国を回る有名な香典泥棒で、なぜか場当たり的に受付女性を口説いて回る男性だったというものでした。
範子は失恋して落胆し、また喪服で街を歩きます。

不思議なもので、喪服姿の女性はもてるそうです。範子も喪服姿で街を歩くと、何度か声をかけられた経験があり、ナンパされることで自分の存在価値を見いだしていました。
今回も男性に声をかけられた範子は、衝動的に男性についていきます。
しかしラブホテルの前で揉めたところを、巡査の小暮に見とがめられました。
マスターが身元引受人として、小暮のところへ行きます。
範子はマスターに、石田が香典泥棒だったことを話しました。そこへ、範子の携帯に電話がかかってきます。
皮肉にもそれは富山の実家からの電話で、祖父の訃報を知らせるものでした。

【承】- 続深夜食堂2のあらすじ2

富山から戻ってきた範子は、笑顔を浮かべていました。なんと、婚約者を連れて『めしや』へやってきたのです。
範子の婚約者は、祖父の葬儀で会った僧侶でした。
範子は結婚後も仕事を辞めず、働き続けるそうです。僧侶の男性の方が東京に来るみたいです。
後日、石田が逮捕されました。連行される石田に、悪びれる様子はありませんでした。

〔焼うどん〕
夫の十七回忌を終えた高木聖子が、マスターの店に立ち寄りました。喪服姿です。
聖子は近所のそば屋『そば清』の女将で、夫を亡くした後は、義理の母と2人で店を切り盛りしていました。夫との間には息子・清太がいます。24歳で、もう立派な大人です。
『そば清』の界隈も寄る年波には勝てず、先月の末で向かいの角にあった中華屋が店を閉めたそうです。
義理の母が倒れたので、息子の清太が店を手伝い始めましたが、聖子も店を閉めることを考えていました。清太は卓球が趣味で、卓球のできる店に友人のユージと通い詰めています。

別の日、息子の清太が『めしや』に来ると、焼うどんを注文しました。
自分の家がそば屋なので普段はなかなかうどんが食べられず、事情を知っているマスターの店で食べると落ち着くそうです。
母の聖子もやってきました。聖子に対して清太は反発します。
さらにまた別の日、清太がマスターの店に来ると、父のことを質問しました。清太の父は清太が8歳の時に亡くなったので、清太はあまり記憶に残っていないのです。
マスターは、清太の父親がそば屋を本格的に継ぐ決意を固めたのは、聖子が清太を妊娠した時だと告げました。清太はそれを聞いて考え込みます。

祖母の入院する病院を見舞った清太は、あることを相談しました(後述)。
入れ代わりに聖子が病院へ来ると、祖母は聖子に「子離れしろ」と言います。聖子はその自覚がないので、言われてもぴんときません。

ところでマスターの店には、半年ほど前から常連客のルミが木村さおりという女性を連れて店にやってきていました。
ある日、さおりが年下男性と交際して1年が経過するということが、話題にのぼりました。15歳の年齢差があるそうです。
年下の彼と知り合ったのは、遊技場で、でした。しかしさおりは年齢のことを気にしており、相手の男性から結婚を切り出されているのですが、消極的です。
それを横で聞いていた聖子は、さおりと意気投合しました。さおりのさっぱりとした気質を褒めて、いい女性だと言います。
帰宅した聖子に、清太が「会ってもらいたい人がいる。結婚したいと思っている人だ」と打ち明けました。
しかし清太がまだ若いので、聖子は相手の女性のことも聞かずに、話を切り上げます。

『そば清』の出前で桑原運送事務所に行った清太を見て、事務員のさおりは中座しました。事務所の裏で話をします。
清太は「ろくに話を聞いてくれなかった」と正直に話し、さおりは「会ってくれるまで、待つから」と答えました。

卵かけご飯を食べながら『めしや』で聖子がマスター相手に愚痴を言っていると、さおりがやってきます。
聖子はさおりを見るとそばへ引き寄せて、息子の話をべらべら言い始めました。
そこへ、清太もたまたまやってきます。
聖子は冗談のつもりで「この人と結婚しなさい」と清太にさおりを引き合わせました。
清太は「俺、この人と結婚する」と言います。
冗談で言ったつもりだったので、聖子はあわてますが、やがて清太が言っていた「結婚したい相手」がさおりで、さおりが店で言っていた15歳年下の男性が清太だと気付きました。
途端に聖子は不機嫌になり、そのまま支払いもせずに立ち去ります。

【転】- 続深夜食堂2のあらすじ3

あれだけさおりのことを気に入っていた聖子ですが、帰宅した清太に「駄目なものは駄目」と言い張りました。
そんな母に対し、清太は「俺、親父の代わりじゃねえよ。要するに、他の女に取られたくないだけだろ」と言います。
聖子は怒って席を立ちました。家の奥に引っ込みます。

清太とさおりのなれそめは、出前注文の際に清太が「いつも器を綺麗に洗ってもらっているお礼」と言って、胃薬を差し出したことからでした。
注文が丼物からそばに変わったことで、胃を悪くしているのではないかと、清太が踏んだのです。
それに対し、さおりは「気持ちわるっ」と答えたのですが、そういった優しい気遣いができる清太に徐々に惹かれていったのでした。
その話を卓球場で交わしたさおりは、「別れよっか」と言いますが、清太は納得しません。
清太はどこか遠くへ2人で逃げようと言いますが、さおりは「でも無理だよね。それができるんなら、私は最初から好きになっていない」と答えます。

その頃、聖子は『めしや』でマスターに話していました。聖子は、亡くなった夫にぞっこんだったそうです。
マスターが唐突に「そば食べるかい」と言い出しました。味見してほしいと言われ、不思議に思いながらも、聖子は承諾します。
聖子が食べたそばは、清太が打ったものでした。
清太は入院先の祖母に紹介してもらい、2か月前から知り合いのそば屋で修行していたそうです。
結婚を決めた清太は、そば屋を継ぐ決意を固め、それで本腰を入れて修行を始めたのでした。「早く母を楽にしてやりたいと言っていた」と、マスターは言葉を添えます。
聖子は「ぼそぼそしていて、まずいそば」と言いながら、食べ続けました。
風鈴の音色(注:映画『深夜食堂』で店を去るみちるにマスターがもらったもの)を聞きながら、マスターが「こういう音色のように生きなきゃダメだよ」と言います。
母・聖子を説得する覚悟を決めた清太が、さおりを連れて『めしや』に入っていきました。
(映画ではここまでしか描かれないが、清太とさおりの未来は明るい。聖子に結婚を認めてもらえる可能性は大)

〔豚汁定食〕
初老女性の小川夕起子が、息子の会社の同僚と名乗る男・山田に200万円を渡してきました。夕起子は金をじかに渡すためだけに、わざわざ福岡県の博多から上京したようです。
金を渡した後、夕起子はタクシーに乗ると、運転手にまだ博多行きの新幹線はあるかと聞きました。新幹線は18時50分なので駄目ですが、羽田から出る飛行機ならばまだ最終があると、マスターの常連でもある女性運転手・晴美が答えます。
車中で話を聞いた晴美は、おかしいと思い、派出所の小暮に夕起子を引き渡しました。小暮が事情を聞きます。
「電話の相手は本当に息子さんでしたか?」と質問する小暮に、夕起子は「野獣の如く泣き叫んでいた」と答えます。金を渡した相手のことは「さわやかな風が吹いていました」と表現しました。
ひとしきり話を聞いた小暮も晴美も、オレオレ詐欺だろうと判断します。

同じ頃。
刑事の野口といずみは『めしや』の2階を借りて、張り込みをしていました。
内緒の張り込みなので、今回はマスターも常連客には2階のことは話せません。
『めしや』に小暮が夕起子を連れてやってきました。
マスターはなんでも作れると答えますが、夕起子はメニューを見て敢えて豚汁定食を頼みます。
夕起子の事情を聞いた女性3人組・ルミ&カナ&ミキは、夕起子をカプセルホテルへ案内しました。初めて利用するカプセルホテルを見て、夕起子は「棺桶の中にいるごたるねえ」と言います。

翌日、やってきたみちるが話を聞いて「2階、あいてるでしょ」と指摘しますが、マスターは言葉を濁しました。上の階からきしむ音がし、みちると女将の千恵子は、マスターが誰か女性でもかこっているのではないかと怪しみます。
そこへ夕起子がやってきました。息子と会うまで連泊するという、夕起子の経済的な負担を心配したみちるは、自分の部屋に夕起子を連れていきます。

【結】- 続深夜食堂2のあらすじ4

みちるは故郷の新潟に祖母がおり、夕起子が他人事とは思えないのです。
部屋で故郷の日本酒を夕起子に振る舞ったみちるは、夕起子と親しくなりました。
みちるは自分の布団を夕起子に貸し、自分は寝袋で寝ます。その様子を見て夕起子は「冒険家みたい」と言いました。

何日か経過しても、夕起子は息子と連絡が取れないと言います。
みちるが親切でいろいろ聞くと、夕起子は息子の住所も家の電話番号も知らないと言い始めました。
夕起子が認知症を患っているのではないかと、みちるは心配します。
常連客の間でも「本当に息子はいるのか」「もしかしたら、亡くなっているのではないか」という話が浮上していました。
みちるは「夕起子認知症説」を小暮に相談します。小暮は、福岡の同期に相談してみると言いました。

夕起子の義理の弟と連絡が取れ、迎えに来ることになります。
義理の弟・小川哲郎は、「忘れられない病なんです」と事情を説明しました。
夕起子は人妻でしたが、好きな人ができて、息子を捨てて駆け落ちしました。その駆け落ち相手が小川哲郎の兄です。
前の夫との間にいる息子・和也を置き去りにしたことを、夕起子はずっと気にかけていました。
夕起子の夫は6年前にガンが見つかり、余命1年と宣告されました。
その際に夫はひそかに興信所に和也のことを調べてもらい、哲郎が連絡を取ったのですが、息子の和也は「会うつもりはない」と答えたそうです。
そのことを黙っていたのが、結果的に夕起子に悪かった…そう、哲郎は言いました。

『めしや』の2階で張り込みしていた野口&いずみが、詐欺グループの逮捕にこぎつけます。
それは奇しくも夕起子を騙した相手でもありました。逮捕されましたが、現金が戻ってくるかは分かりません。
哲郎と会った夕起子は、博多へ帰る決意を固めますが、その前に世話になった人にあいさつすると言いました。
翌日の昼過ぎの博多行きの新幹線の切符を取り、もう1日の滞在延長を決めます。

話を聞いたマスターと小暮は、なんとかして夕起子に和也を会わせてやりたいと思いました。
小暮は、会うだけなら可能だと思います。

翌日、哲郎と夕起子は晴美のタクシーに乗りました。
巡査の小暮が自転車で和也の家に行き、「自転車窃盗犯を追いかけていたら、道が分からなくなった」と言って道を教えてもらうため、外に出てもらいます。
道に出た男を、夕起子を乗せたタクシーが、見えるように停車します。
夕起子はそれを息子の和也だと気付きました。
和也の息子が帰ってきて、さらに和也の妻も出てきます。
幸福そうな家庭を息子が築いているのを知り、夕起子は喜びました。
タクシーの発車を夕起子が促し、それを見た小暮も自転車で追ってきます。

…前の夜。
最後の滞在でお礼を渡そうとする夕起子を止めたみちるは、「おすそわけです」と言いました。
自分が以前、困った時にマスターにお世話になった時のことを挙げ、「親切のおすそわけ」と言います。代わりに、店で作ってきた栗蒸し羊羹を渡し、新幹線の車中で食べてくれと告げました。
最後の夜ということで、夕起子とみちるは一緒に寝ます。

別れを告げにマスターの店に行った時、夕起子が頼んだのはやっぱり豚汁定食でした。
駆け落ちの時に駅で待ち合わせをした夕起子は、出かける間際に異変を感じ取ったらしい息子の和也がしがみついてきたのだと言います。
「命よりも大切なものを、捨ててしまった」
そう呟いた夕起子は、息子の好物だった豚汁をずっと食べていなかったと告げました。
マスターは、豚汁は「初めて人から『うまい』と褒めてもらった料理だ」と言います。
また来る時があったらよろしく…そう言って、夕起子は立ち去りました。

年末。
おやっさんの墓をみがいたマスターは、「これからも店を見守ってください」と手を合わせました。
おおみそかの夜の『めしや』は、初詣の客でも賑わっています。
みちるは新潟へ里帰りしていました。
雪が降り始めます。
小暮に片思いする中華料理店の出前の娘・つたえが、雪の中で立っているのに気づいた小暮が、派出所に招き入れました…。

みんなの感想

ライターの感想

今回は「不幸(喪服)」がテーマの回。ちなみに前の作品では、骨壷がテーマだった。こうやって、一本の筋が通っている「縛り」は、工夫が凝らされていてグッド。
料理よりも、人間模様を描き出すスタイルは、前作品やテレビドラマと同じ。
相変わらずマスターの顔の傷については説明なし。でもそんなこと、まったく気にならない。
あまり深刻にならずに気軽に見られるので、このシリーズは肩の力を抜いて視聴可能。
料理の風景も、さらっとしているところも同じく。
テレビドラマの30分枠でもいいし、こうして劇場版になるのも悪くないと思う。

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