映画:聖なる飼育

「聖なる飼育」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

聖なる飼育の紹介:2017年製作のチリ&アルゼンチン&スペイン合作映画。従順で純潔な少女が閉鎖的な聖域で禁断の儀式を受ける。12歳の少女・タマラは、崇拝するカルトのリーダー・ミゲルと集団で暮らしていた。その夏、初潮を経験したタマラは、ミゲルから選ばれし者と告げられ、ある使命を受けるが…。

あらすじ動画

聖なる飼育の主な出演者

タマラ(サラ・カバイエロ)、ミゲル(マルセロ・アロンソ)、ナディア先生(マリア・グラシア・オメグナ)、パブロ(ラファエル・フェレルマン)、サンティアゴ(エミリアーノ・ヨフレ)

聖なる飼育のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ミゲルというリーダーが率いる集団で生活する少女・タマラ。12歳のタマラはミゲルに後継ぎを生むよう選ばれ、学校に通うことに。思春期で成長していくタマラは次第に、ミゲルの言い分が正しいのか疑念を抱くようになる。 ②プレッシャーに耐えかねたタマラは、同級生のニコに身体を許し、ミゲルに怒られる。浄化と称し集団の男性に輪姦されたタマラは、小屋に火をつけて去った。

【起】- 聖なる飼育のあらすじ1

聖なる飼育のシーン1 (最初にコメント。カテゴリーではエロティックにくくられているかもしれませんが、
まったくそういうシーンはございません。
濡れ場はありますがそれを「見せる」ことはせず、婉曲的に表現しています。
むしろ文学タッチというべき描写です。
R15指定がついているのは、私的な意見ですが「カルト的なコミュニティを扱ったもの」
「そこで洗脳まがいのことが行なわれていること」などが抵触したのではないかと思います。
とにもかくにも、直接の性的描写は一切ありませんことを、最初にお断りしておきます。
ただ、映画を見ていると、コミュニティの薄気味悪さがじんわり効いてくる、精神的に毒性がある作品です)


チリ。
南部にあるその地域は、暑さのために植物の生長も促進されます。
それは人間も同じでした。
12歳の少女・タマラも、子どもの身体から大人の身体へ、変化してきつつあるこのごろです…。

タマラは聡明な少女で、複雑な生い立ちを持っていました。
父は誰か分からず、母が幼少期に去ってからは、タマラは中年男性のリーダー・ミゲルに育てられます。


タマラが住む場所は、カルト教団に似た様相を呈していました。
「カルト教団」とは少し違うのですが、肉親ではない男女がたくさん集まり、1つのコミューンを形成しています。
集団生活のリーダーをつかさどるのが、ミゲルでした。
ミゲルとタマラは、親子ほど年齢が離れています。


タマラは12歳ですが、年齢よりも賢い少女でした。
そこをミゲルに見染められたタマラは、ミゲルから「選ばれし者」と言われ、ひいきされています。
タマラは幼少期から、ミゲルに「初潮が来れば、子どもを生む準備ができた証だ。そうしたら私の子どもを生め。その子は『聖なる男子』として、集団を率いる次のリーダーとなるだろう」と、繰り返し聞かされていました。
長年言われ続けていたことなので、タマラはミゲルの言い分を、信じて疑っていません。

【承】- 聖なる飼育のあらすじ2

聖なる飼育のシーン2 特別扱いを受けたタマラは、集団生活を送る者の中で唯一、学校に通わせてもらえることになります。
学校の同じ年齢の子どもたちは、タマラが想像していたよりも「子ども」でした。
幼稚なおふざけに興じる同級生を、タマラは冷めた目で見ています。
実際、タマラは年齢よりも大人びたところがあり、それはすぐ女性担任教諭・ナディアの目に留まりました。

学校に通学するタマラは、同級生を幼稚だと思いながらも、それなりに適応します。
ミゲルからは、「家での暮らしは誰にも話すな。必要以上に知られないよう、沈黙を保て」と言われます。
タマラは言いつけを守り、集団生活のことは一切話題にしませんでした。


ある満月の夜。
満月の夜はいつも、ミゲルは男たちを川へ連れて行き話をするのが慣例ですが、その日ミゲルはそれをやめ、タマラと話をしたがります。
ミゲルのところへ行ったタマラは、「初潮がくれば、知らせろ」と言われました。
生まれてくる子どもを「男児」「2人(ミゲルとタマラ)の美徳を受け継ぐだろう」と断言するミゲルに、タマラは違和感と圧力を覚えます。
ミゲルは「その日まで、純潔を守れ」と言いました。

タマラが感じたプレッシャーは、「生まれてくる子どもが、男児とは限らないのに」ということです。
ミゲルの望みどおり、男児を生み、聖人に育てる決意をしたタマラですが、少しばかり疑念が芽生えます。


タマラは学校の図書館で、妊娠ならびに性行為について調べました。
学校の授業の際、無記名で質問を書く時間があり、タマラはそれに「初体験の時、女性は痛いのか、男性も痛いのか」という内容を書きます。

【転】- 聖なる飼育のあらすじ3

聖なる飼育のシーン3 無記名でしたが、ナディア先生は質問の主がタマラだと気付き、年齢にふさわしくないと注目しました。
あとでナディア先生はタマラに近づき、なぜあんな質問をしたのかと聞きます。

タマラの家庭に何か事情があるのではないかと感じたナディア先生は、突然の家庭訪問をしました。
ミゲルは保護者の振りを装い、やんわりと追い返そうとしますが、ナディア先生は「トイレを借りたい」と言い、家の中に入り込みます。
たくさんの人がいることに対して、ミゲルは「今日は身内を呼んでパーティーをしている」とごまかしました。

夜、ふと目覚めたタマラは、自分の隣に寝ている女性に、ミゲルが覆いかぶさっているのを見ます。
聖なる子どもを生むのは自分なのに、なぜミゲルが別の女性と関係を持っているのか、タマラは次第に不思議に思い始めます。
その疑念はやがて、大きく膨らみ始めました。


かつてのタマラは、ミゲルの言い分がすべて正しいと思っていました。
しかし成長し、より賢くなったタマラは、初めてミゲルを客観的にみるようになります。


タマラは学校のトイレで、初潮を迎えます。
血で汚れたショーツを洗いながら、タマラはプレッシャーに耐えかねていました。
ミゲルの望むとおり、男児を生めるか自信がなくなります。
ミゲルは「自分自身をコントロールすれば、男児を生めるはず」と断言していました。
タマラは不安になります。

【結】- 聖なる飼育のあらすじ4

聖なる飼育のシーン2 再びナディア先生が家庭訪問に来ました。
ミゲルはナディア先生をはねつけ、帰します。
先生を帰した後、ミゲルはタマラにも怒りました。信用を置く人物を選べと注意します。


ミゲルが寄せる期待が、タマラにとってはプレッシャーになりました。
タマラは次第に、「その日まで純潔を守れ」というミゲルのことばを、汚したくなります。

同級生はみんな幼稚なのですが、クラスメイトの男子生徒に1人だけ、タマラが一目置く子がいました。
その少年はニコと言い、タマラ同様に、年齢よりも少し大人びて見えます。
ニコとタマラが違う点は、タマラは「大人びたところを隠そうとしない」のに対し、ニコは「ふざけることで、大人びているところを隠している」ところでした。


報告していないのに、タマラに初潮が来たことがミゲルに知れます。
ミゲルは嬉々として、ひとつになる儀式の準備を始めます。
ミゲルが風呂に入っているあいだにタマラは逃げ、ニコのところへ行きました。
ニコを家から連れ出し、海辺で関係を持ちます。

直後、ミゲルと集団の男性に見つかったニコとタマラは、引き離されました。
ニコはリンチを受けたようです。(はっきりと描かれず)
ミゲルは、タマラが汚れてしまったことを泣いて嘆き、監禁します。

タマラが汚れてしまったので、「聖なる儀式」を行なうことになりました。
儀式の内容は、集団の男性たちと交わることにより、浄化をするというものです。
儀式の台に乗せられ、男性たちの相手を次々にさせられたタマラは、しばらくじっとしていました。
行為を終えた男たちとミゲルは、うたたねをしています。

タマラは部屋に油を撒くと、ろうそくを倒して部屋を出ていきました。ドアを閉めます。
火の手が回るのは早く、小屋は炎上しました。
タマラはそれを見ながら、ゆっくりと遠ざかります。
〝夜の闇が深いほど、星は輝いて見える〟
そのことばを思い出しながら、タマラは夜の森へ歩いていきました。

みんなの感想

ライターの感想

直接的な性描写は、ありません!
むしろ、文学的な香りのする作品です。
ぶっちゃけ、どうしてこの作品がR15指定なのかが判らない。
但し、すごく宗教っぽいにおいがするので、そのへんかも。
(あと、直接的な描写はないものの、輪姦されたということをにおわせているし)
少女が成長していく様子を、植物の生長や自然の恵みなど、間接的に表現していますし、映像的にも綺麗。

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