「花と蛇 地獄篇」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

花と蛇 地獄篇の紹介:1985年製作の日本映画。仲の悪かった継母と娘がある事件に巻き込まれ、それぞれが持っていた生まれついてのマゾヒスト、サディストの血を自覚、秘かな楽しみで結ばれるまでを描く。団鬼六の小説の映画化(昭和49年に谷ナオミ主演で映画化されている)で、脚本は「丸茂ジュンの痴女伝説」の桂千穂、監督は「宇能鴻一郎の桃さぐり」の西村昭五郎、撮影も同作の山崎善弘がそれぞれ担当。

花と蛇 地獄篇の主な出演者

遠山静子:麻生かおり 遠山京子:藤村真美 川田美津夫:中田譲治 銀子:清元香代 マリ:渚あけみ 朱美:染井真理 田代一平:仙波和之 遠山義隆:児玉謙次 津山淳:平泉成

花と蛇 地獄篇のネタバレあらすじ

【起】– 花と蛇 地獄篇のあらすじ1

東京都。

大都会の高速道路を、1台の車が空港に向けて走っていました。その車は落ち着きなく、しょっちゅう車線変更をしては先を急いでいました。車を運転しているのは川田美津夫という男で、代々川田家に仕える運転手です。後部座席に乗っているのは川田の雇い主である遠山義隆と後妻の遠山静子です。

車はスピードを上げて走っており、やがてハイスピードのままトンネルに入ります…。(映画タイトル)

義隆は運転手の川田にもっと急ぐようにとせかします。商談のために飛行機で海外出張へ出向く義隆は、飛行機の時間を気にしていました。80万ドルの商談がふいになると言っています。

義隆の隣に座っているのは、若い後妻の静子です。静子は乗っている車が速いのを怖がって、「あなた、もうやめて」と言いながら義隆にしがみつきました。静子が怖がる様子を見て義隆は喜ぶと、後部座席でこっそり川田の目を盗んで静子を愛撫し始めます。川田は運転しながら、ルームミラーに映る2人を気にしていました。

空港で見送る静子に、義隆は「京子となんとか仲良くやってくれないか」と気にしながら海外へ出発しました。義隆は亡くなった前妻とのあいだに、高校生の娘・京子がいます。静子にとっては年が近い義理の娘です。

夫の義隆を見送って屋敷に戻ると、お手伝いの千代が京子に注意してくれと話します。母の亡き後に父親が若い女性と再婚したこともあって、京子は非行に走ってスケバンになってしまいろくに家へ帰ってこないのです。

静子と千代が話していると、そこへ京子から家へ電話がかかってきました。グレた京子は葉桜グループというスケバングループに入って、そのリーダーを務めていました。電話では、仲間からリンチにかけられそうだから、300万円持ってきてくれと京子が訴えます。千代は横で、グループのリーダーが仲間から脅されるのはおかしいと指摘しました。脅されているというのは狂言で、本当は静子から金をふんだくろうとしているのではないかと言います。

しかしその電話の最中に、運転手の川田が「たったいま門に投げ込まれた」と言って京子のカバンを持ってきます。それを見た静子は、電話の内容は本当かもしれないと京子を心配します。金を持って行くとグループから足抜けできると聞いた静子は、言われたとおりにしようと決めました。千代に留守番を指示すると、静子は運転手の川田と出かけます。

銀行に立ち寄って金をおろしたあと、待ち合わせに指定された新宿センチュリーハイアットの南側で静子は待ちます。

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