「蠢動 -しゅんどう-」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

蠢動 -しゅんどう-の紹介:2013年製作の時代劇。三上康雄監督が1982の自主製作映画をセリフリメイクした作品で、山陰地方を舞台に藩の理不尽な行いに葛藤する若き藩士の闘いを描いていく。主演は平岳大。

蠢動 -しゅんどう-の主な出演者

原田大八郎(平岳大)、荒木源義(若林豪)、松宮十三(目黒祐樹)、香川由紀(さとう珠緒)、香川廣樹(脇崎智史)

蠢動 -しゅんどう-のネタバレあらすじ

【起】- 蠢動 -しゅんどう-のあらすじ1

舞台は享保20年の冬、山陰地方の因幡藩。若き藩士、香川廣樹はある野心を抱いていました。それは、剣術でのし上がること。香川の父親はその昔、藩の不正をすべて負って切腹しており、それ以来、残された香川と姉の由紀はつらい日々を送っていました。そんな人生に終止符を打つため、香川は剣術での大成を望んでいたのです。しかし、香川は成長を急ぐあまりに少々荒っぽい性格になってしまっていました。姉の由紀、そして由紀の許嫁で親友の木村はそんな香川の危うさを心配していました。

香川は藩を出て剣術修行をしたいと望んでいましたが、藩の剣術指南の松宮はそれを許そうとしませんでした。香川の荒々しさは武士道に反するふるまいとみなされたのです。そのうえ、香川は藩士同士で口論している場面を松宮に見られてしまい、剣術修行は遠のいていくばかりでした。

【承】- 蠢動 -しゅんどう-のあらすじ2

この香川と松宮の不穏な関係を知った因幡藩の重鎮たちは、藩が抱える問題の解決に利用することを思いつきました。幕府から派遣されていた松宮は、因幡藩にとって邪魔な存在でした。松宮は剣術指南という立場ながら、藩の隠れ田をひそかに調査していたのです。隠れ田の存在が幕府に知られることを恐れた因幡藩の重鎮たちは、松宮の暗殺を計画。剣術の達人で、城代の荒木の娘婿である原田に松宮の奇襲を命じる一方で、松宮殺害の罪をすべて香川になすりつけるというシナリオを考えつきました。そのために、因幡藩の重鎮たちは香川に伯耆藩での剣術修行を命じ、すぐに出発するよう言いつけました。

【転】- 蠢動 -しゅんどう-のあらすじ3

香川はすぐに旅の準備をし、由紀に見送られ伯耆藩に出発しました。一方、原田は命令通りに松宮を暗殺しますが、かわいい後輩である香川に罪がすべてなすりつけられることに深く心を痛めていました。原田はその気持ちを押し殺し、若い藩士たちを率いて香川の追跡に出向きます。その中には、香川の親友の木村の姿もありました。

木村は香川の無罪を必死に主張しますが、日頃から香川の乱暴に迷惑していた仲間たちは聞く耳を持ちません。やがて追跡隊は香川に追いつきますが、香川はなぜ自分が追われているのかまったく理解できませんでした。そうしているうちに追跡隊の一人が斬りかかり、香川をかばおうとした木村が命を落としてしまいます。

その後、夢中で逃げる中、藩が伯耆藩に宛てた書状がまったくのデタラメであったことに香川は気づきます。かつて父を利用したように、今度は自分を松宮殺しの犯人に仕立て上げようとしている藩の考えに、香川は激しい怒りを覚えました。

【結】- 蠢動 -しゅんどう-のあらすじ4

その後、香川は追跡隊と雪原で対峙。圧倒的な数的不利を覆し、全員を皆殺しにしました。すると、そこに原田が駆けつけました。香川は武士道とは程遠い因幡藩の実態に絶望し、原田との対決を決意します。香川は互角の戦いを演じますが、剣術の腕で勝る原田に敗北してしまいます。原田はさらに香川の首を斬ろうとしますが、それを果たせず一人帰還しました。

その夜、荒木ら因幡藩の重鎮たちは、ちょうどそのとき訪れていた幕府の使者の対応に追われていました。使者は因幡藩による松宮謀殺を疑っていましたが、そこに原田が香川の髪の毛を持って現れました。原田は香川から受けた傷に苦しみながら、香川を確かに殺したことを必死に主張しました。その姿を見て幕府の使者は因幡藩への疑いを解きましたが、荒木は深い罪悪感に苛まれました。娘婿の原田を守るためとはいえ、親子二代に渡って香川家の武士を犠牲にしたことを荒木は悔やんでいました。

それと同じ頃、壮絶な斬り合いが行われた雪原で、香川が雪を張って進んでいました。やがて香川は起き上がり、多くの死体が転がる中、一人叫び声をあげました。

みんなの感想

ライターの感想

色を抑えた映像、血がほとんど流れない斬り合いなど、劇中の描写がとても新鮮に感じられました。独特な撮り方で驚かす一方、武士社会の非情さとそれに翻弄される侍の姿はとても悲しく、主人公の叫び声で終わるラストは衝撃的でした。目黒祐樹らベテラン俳優の演技にも魅せられる作品です。

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