「評決」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

「十二人の怒れる男」や「狼たちの午後」など、硬派な作風で知られる名匠シドニー・ルメット監督が、ポール・ニューマンを主演に迎えて撮り上げた裁判劇映画です。医療ミスを金で解決しようとする権力側に、落ちぶれた中年弁護士が立ち向かう姿をニューマンが熱演し、彼の作品歴の中でも最高のもののひとつとして挙げられています。ニューマンの恋人役を演じた、シャーロット・ランプリングの美しさも際立つ作品です。

あらすじ動画

評決の主な出演者

フランク・ギャルビン(ポール・ニューマン)、ミッキー(ジャック・ウォーデン)、ローラ(シャーロット・ランプリング)、コンキャノン(ジェームズ・メイスン)、ホイル判事(ミロ・オーシャ)、ケイトリン(リンゼイ・クローズ)、サリー(ロクサーヌ・ハート)、ケヴィン(ジェームズ・ハンディ)、タウラー医師(ウエズリー・アディ)、トンプソン医師(ジョー・セネカ)、グルーバー医師(ルイス・スタッドレン)

評決のネタバレあらすじ

【起】– 評決のあらすじ1

評決のシーン1

画像引用元:YouTube / 評決トレーラー映像

ボストンの町で、1人で弁護士事務所を構えるしがない中年男・フランクは、かつては有名な弁護士の大きな事務所に所属していましたが、ある事情から事務所を辞めることになり、それ以来酒に溺れて満足に弁護の仕事も出来ておらず、完全に落ちぶれた状態でした。

フランクはなんとか仕事にありつこうと、新聞で事故などによる死亡記事を見つけては、赤の他人の葬式に駆け付け、遺族に「力になりますよ」と売り込みをしていました。しかし故人の友人だと偽っていたことがバレて、葬式会場から追い出されてしまいます。

そんなフランクを見かねて、友人の弁護士・ミッキーが「絶対に勝てる案件」を回してくれますが、数日経ってもその案件の資料に目も通していないフランクを見て、ミッキーは「もうこれまでだ」と事務所を去っていきます。

これでやっと目が覚めたフランクは、散らかり放題だった事務所を片付け、身なりを整えて資料に書かれていた病院へ向かいます。資料にあったデボラという女性は、出産のあとに受けた治療で医療ミスが起きて、寝たきりの状態になってしまっていました。

妹であるデボラの世話に疲れた姉のサリーが、病院相手に慰謝料を請求しているという案件で、医療ミスは明らかなもので、訴訟にならずに病院側は慰謝料を払うのではないかと思われました。サリーと面談したフランクも、これは勝てると断言します。

フランクは改めて、サリーと夫のケヴィンに、医者は互いにミスをかばいあったりするので面倒もあるが、医療ミスについて証言をしてくれる医師がいるので、裁判にならずに慰謝料が取れると太鼓判を押します。サリーとケヴィンも出来れば裁判は避けたいと考えていたので、フランクの言葉にほっと胸をなでおろします。

この弁護を受けるのにお金はかからず、補償が成立した時点で補償額の3分の1を支払ってくれればいいというフランクの説明を聞き、二人は安心して帰っていきます。その頃、訴訟を受けた側の聖キャサリン病院では、患者側についた弁護士のフランクについて調査を始めていました。

この病院は、地元の教会が資金を出して経営している病院で、医療ミスについての裁判で悪評が広まるのを恐れていました。患者側の弁護士・フランクは、以前は著名な事務所にいたものの、そこを辞めてからここ数年で目立った成果は上げていないと聞き、示談の方向で進めることで決着がつくと考えます。

次にフランクは、医療ミスについて証言してくれるというグルーバー医師と面会します。裁判に持ちこまず示談にするつもりだというフランクに、グルーバーは「医者が患者をあんな状態にしたんだ。間違いない」と主張します。

デボラの治療を担当したのは、麻酔治療についての著書も出している有名な麻酔医のタウラーでしたが、グルーバーは「病院から無能な医者を追い出したいんだ」と、タウラーが麻酔をかける段階でミスを犯したのだと言い切ります。

グルーバーと次に会う時に、供述書をもらう約束を取り付けたフランクは、これで間違いなく勝てると、行きつけの酒場で飲み仲間と一緒に祝杯を上げます。すると、その酒場に似つかわしくない美人がカウンターに座っていて、フランクは早速声をかけてみます。

その女性は、その日はそのまま帰って行きましたが、フランクは彼女との会話が好感触だったと喜びます。家に帰ったフランクはサリーに電話をして、彼女を励ます言葉をかけながら、手元ではしっかりと慰謝料の計算をしていました。

そしてフランクは翌日、病院側に「動かぬ証拠」を突きつけて示談を有利に進めようと、デボラの入院している病室へ向かいます。そこで、ポラロイドカメラでデボラの写真を撮るつもりでしたが、口にチューブを繋がれたままベッドから動けないデボラの姿を改めて見て、フランクの心は揺れ動き始めます。

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