「陽はまた昇る」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(2件)

【承】– 陽はまた昇るのあらすじ2

その当時の日本ではまだ珍しかったビデオデッキを家のテレビにつなげていた加賀谷家に、圭子の友人らが大勢集まってきました。

人気のある歌番組の録画を繰り返し再生してみんなで歌っていたのです。

その賑やかで楽しそうな様子を見て、加賀谷は”家庭用ビデオデッキ”の普及に明るい未来を感じていました。

彼は、一時期はリストラ候補にもなっていた若手のエンジニアらを集めて、家庭用VTRの開発プロジェクトを立ち上げました。

保守的で事なかれ主義の大久保次長はその無茶ぶりに反対しましたが、加賀谷はビデオ事業部の組織を再編して新しいことを始めようとしたのです。

「僕は、誰一人辞めさせたくないと思った。全員を守りたいと思った。そのためには”削減”より、”開発”を選ぶ!」

大久保を叱咤し、加賀谷はその新しいプロジェクトを推進していきました。

しかし、まず社員たちの生活を維持するために「職場と仕事を守る」ことから始めなければなりません。

そんな流れも周囲に理解を得られず、反発されたこともあったのです。

加賀谷は大久保に、三年後までの右肩上がりを示すフェイクの事業計画書を作らせました。

そうして彼は、自らも営業に回り、逃げずに現実に立ち向かおうとしていたのです。

勢いで江口を伴ってニューヨークにまで乗り込み、手強い外国人バイヤーを相手に粘りを見せ、値引きなしで契約を成立させたりもしたのです。

そんな姿に江口も感化されたのか、彼も次第に営業で頭角を現すようにもなっていきました。

そこから見えてきた課題は、録画時間の問題です。

客先でユーザーの生の声を沢山聴いてきて、江口は実感していたのです。

業務用のビデオの録画時間が30分か一時間と言う中で、ユーザーの誰もが、一本のテープで二時間の録画を求めていました。

その頃、ライバル会社のSONYが創業30周年の記念式典を行いました。

そこで新しいビデオ録画システム、”ベータマックス”のお披露目をしたのです。

カセットタイプの家庭用VTRは、まさに加賀谷たちが目指していたものだったのです。

そして、その完成度の高さとクオリティにも驚かされました。

「早い者勝ちか…?」というあきらめの空気も漂いましたが、ビデオ事業部の若手のエンジニアたちは意気軒昂でした。

自分たちが開発しようとしているものに強い自負と自信を持っていたのです。

自社の製品をビデオホームシステム=VHSとして、その試算を公にし、開発を急ごうとしていたのです。

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