「陽はまた昇る」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(2件)

【転】– 陽はまた昇るのあらすじ3

その頃、SONYのベータマックスは一本のテープで一時間録画のシステムでした。

VHSが目指していたのは二時間録画です。

じわじわと世間に普及していくベータマックスに焦りを感じていたビデオ事業部の面々でしたが。

それを打破しようと加賀谷が頼った江口は、しかし不本意な仕事が続いていた日本ビクターでの日々に見切りをつけて、松下電器に転職してしまいました。

そこで彼は新たな分野のレーザーディスクの開発をするのだというのです。

そうして彼は、加賀谷と袂を分かって去っていきました。

開発の現場の空気は焦りに荒れていきました。

良いものを作ったとしても、間に合わなければ意味を無くし、埋もれていってしまうのです。

やっと製品化出来る目途が立ったとき、その本体はベータマックスよりコンパクトで軽く仕上がりました。

「これだったら、負けない!」

加賀谷は、その製品の良さを十分に理解したうえで、互換性のある”統一規格化”を視野に入れ、世界中にVHSを普及させるために日本ビクターの親会社である松下電器の相談役・松下幸之助を頼り、直接訴え出ました。

それまで及び腰だった大久保が、加賀谷に強く言ったのです。

「”諦めるな!やり直せばいいじゃないか!”って…事業部長の口癖じゃないですか!!」

そうして二人は雨の中、営業車を飛ばして一路大阪に向かうことになったのです。

慣れない運転をしながら、大久保は文学部の学生時代に山に登るたびに携えていった詩集の一節を口ずさみました。

その声に、加賀谷はこの仕事を山登りに例えて、最後までそのてっぺんを目指して登るのだと心に決めたのです。

夜通し東名高速を走り、朝一番で松下が必ず顔を出すという工場の前で、加賀谷と大久保は待ち伏せをしました。

そして、やってきた松下の車の前に立ちふさがったのです。

「えらい荒っぽいことやなぁ」

そう言って呆れながらも、松下は加賀谷たちを受け入れてくれました。

彼が集めてくれた人の中には、江口の顔もあったのです。

「ええ機械作らはったなぁ!」

松下は、一目見て、そして触れて、加賀谷たちの作り上げたVHSのデッキを褒めてくれたのです。

そして彼は楽しそうに語りました。

「ええこと教えてあげる。お客さんが店から持って帰れる品物は、配達してもらう品物の10倍売れる!VHSは合格やで。ベータマックスは100点満点の機械やが、VHSは150点や!」

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